炭酸やスポドリで歯が変色!? 夏の終わりの「酸蝕症」に注意
ちゃんと歯磨きしてるのに、歯がしみて、色も変わっている・・・

イラスト/カモ

この夏、炭酸やスポーツドリンクをよく飲んだ人は要注意! 歯が変色したり、冷たいものがしみたりしていませんか? まるで虫歯のような症状があらわれる“酸蝕症(さんしょくしょう)”、原因は実は食品の酸なんです。健康によいからと、毎日とっていた食品からも影響を及ぼすケースがあり、食生活に密接に関係しています。

虫歯ではないのに、歯が溶けたり、色が変色したり、しみたりする症状が酸蝕症です。「虫歯は、虫歯菌から発生した酸が歯を溶かしますが、酸蝕症は、主に食品の酸が原因で歯が溶ける症状。日本人の4~5人に1人に見られます」と医学博士の北迫勇一先生。「歯は外側からエナメル質、象牙質、神経という構造になっています。歯が酸に触れると、まずエナメル質が溶けて、透き通ったような色に変化します。そして外側から徐々に歯が溶け出し、丸みをおびた形に」

「さらに溶けると、象牙質がむき出しになって歯がしみたり、象牙質特有の色のせいで黄ばんで見えてしまう症状が起こります。象牙質はやわらかい組織なので、歯が欠けてしまうことも。これらの症状が現われて、初めて異常に気付くケースが大半です」。酸蝕症は、まだまだ一般に広く認知されておらず、いったい何が原因で歯が変化したのか、気づかない人が多いのが現状。症状を引き起こす酸は、身近な食品に存在しているので、誰にでも症状が出る可能性があります(イラスト表参照)。

では、酸を含む食品をとったときは、口の中の酸を早く流すため、食後すぐに歯を磨くのがよいのでしょうか。「いいえ。酸でやわらかくなった状態で歯を磨いてしまうと、歯ブラシで歯に傷をつけてしまいます。酸性の食品を食べたり飲んだりしたあと、すぐに歯を磨くことは控えましょう。歯を磨かないと気持ちが悪い人は、口をすすぐ程度に」。酸蝕症は、毎日の食事や生活習慣を少し見直すだけで防ぐことができます。正しいケアで、見た目にも美しく健康な歯を目指しましょう。【レタスクラブ】