土鍋を長持ちさせる、ふだんの手入れ
骨つきどりの白湯風鍋

調理/コウケンテツ 撮影/竹内章雄

これからの季節に大活躍の土鍋。ふだんの手入れのしかたによって、長持ちするかどうかが決まります!

土鍋が一番嫌うのは空炊きや、急激な温度変化。空炊きしたり、使用後、急に水につけたりすると割れる原因になります。

また、洗ったあとに気をつけたいのはしっかり乾かすこと。水気が残っていると、カビの原因になります。特に底は厚くてが乾きにくいので、ひっくり返して乾燥させるとよいでしょう。そして完全に乾いてからしまってください。

こんなときはどうする?

●においが気になる場合は、緑茶を飲んだ後の茶殻を入れて煮るとにおいが気にならなくなります。このとき、お茶の成分が多く残っていると、土鍋にお茶の色がついてしまうので、必ず出がらしを使ってください。

●カビが生えてしまったときは、土鍋に七分目ぐらいの水を入れ、酢大さじ2~3を入れて10分ほど煮ます。カビの黒い色が残ることもありますが、消毒・殺菌はできています。

●ひびが入ったり、水漏れしてきた場合は、「目止め」をしましょう。土鍋の八分目まで水かお湯を入れます。そこに鍋の1/5ぐらいまで残りごはんを入れて弱火にかけます。吹きこぼれないように弱火のまま40分ほど炊きます。充分とろみがついたら、そのまま1時間ほど置き、完全に冷めてからおかゆを取り、水洗いしてしっかり乾かしてください。おかゆのでんぷん質が土鍋のひびをふさいでくれます。一度で問題が解消しない場合は、何度も繰り返してください。

ところで、土鍋の生産日本一はどこの県の何焼きかご存知ですか?

答えは三重県四日市市の萬古(ばんこ)焼き。日本の土鍋生産の80%を占めているそうです。萬古焼きの歴史は江戸の中期に始まりますが、戦後、ペタライトと呼ばれるアフリカ産の鉱石を土鍋の生地に混ぜることで、耐熱性に優れた土鍋が完成し、一躍有名になりました。この鉱石の配合具合がとても難しく、現在でも他者の追随を許さず、日本一の座をキープしています。ふだん何気なく使っている土鍋にも技術の粋が詰まっているんですね。大切に使って、この冬も鍋料理を楽しみましょう!【レタスクラブ編集部】