すべてマンガに描いてある(4)…ダイエットの最終兵器、それは実家の母!?
『かよちゃんの荷物』雁 須磨子著 竹書房

日々感じる喜びも悲しみも、すべてはマンガに描いてある…! マンガライター門倉紫麻が、大人の女性のお悩み解決のヒントや知っておきたい今どき事情を、マンガを通して考察する連載の4回目。今回のテーマは「正月太りとダイエット」。

お正月の食べ過ぎ生活からようやく抜け出せそうと思ったら、こんどはバレンタインチョコの甘い誘惑がやってくる! どうやってやせたらいいの、と思っていたら…『かよちゃんの荷物』に描いてあった!

かよちゃんは、素直でかわいい(でもちょっと女度低めな)30歳女子。少し前に会社を辞めて以来、毎日家でごろごろ。いつの間にか部屋は汚れ、顔もおなかもむちむちに。女友達に「この腹の肉はなんなの……?」とつかまれても、ダイエットスイッチは入りません。と、ここでみずからとんだ荒療治に!

「野放図な部屋」を背景に「野放図な腹」の自分を携帯でパチリ! これまで失職&激太りを隠してきた実家の母に「見てこの腹~」とメールで送信! 3秒後には健康を心配した母から電話がかかりもう攻撃を受けたかよちゃん、次のページでは別人のようなすっきりした姿を披露するのでした。いちばんやっかいかつ無条件の愛がある相手=母からのプレッシャーに勝るものなし!(でも実家で「食べろ食べろ」というのもまた母なり)

まだスイッチが入らない、という方には少々恐ろしい(!?)作品を。『リアル・クローズ』の絹江は27歳。百貨店の婦人服売り場に異動になった彼女に、プロ意識の高い先輩販売員が放ったことばは「ダイエットしてやせてくれませんか?」。

久々に乗った体重計が示した数字は53.5kg。全然太ってないじゃなーい、と思いたいところですが「服が似合う身体はBMI20以下」だそうで……うわーん(号泣)。ファッション業界の人じゃないからいいんだもん!と思わず本を閉じた私です。でも「自分で思ってる程イケてない」(by絹江)と自覚するのがまずは大事なのかも……。やせたら乗ろうと思ってた(矛盾!)体重計に、今夜あたり乗ってみましょうか!?

【文中に登場する作品】

●『かよちゃんの荷物』雁 須磨子著 竹書房:「転ばぬ先のつえ」で大きなかばんにあれこれ詰め込んでしまう、30歳独身かよちゃんの、地味ながらお騒がせな日々を描く。部屋を思い切り掃除したあと、ほかほかごはんを炊くかよちゃんにほのぼの。失職後、次の仕事もふらっと入った雑貨店であっさり決定!

●『Real Clothes』槇村さとる著 集英社:百貨店の婦人服売り場に異動した絹江は女部長・美姫の下で主体性を身につけ、自分の道を歩きだす。厳しいファッション観は参考にしづらいですが「業界もの」として最高におもしろい! 50代の美姫様、かっこよすぎです。

※このコラムは『レタスクラブ』2011.2.10売り号掲載に掲載されたものです。月1回、漫画コラムを掲載していきます。