ビールとワインのおいしい保管法&残ったらどうする?
チキンのビール煮 

調理/村田裕子 撮影/榎本修

●ケース買いしたビール、全部冷蔵庫に入れるべき?

ビールはふだんは冷暗所に保存し、飲む2時間ぐらい前に冷蔵庫の棚に入れましょう。ドアポケットは冷却温度が棚に比べて高いのと、ドアの開閉時の振動もあるため、ビールを冷やすには不向きです。急いで冷やしたいときは、氷水を入れたボウルに入れれば20分ほどで適温に冷えます。製造日から近いほうがおいしいので、あまり大量に買い込まないほうがよいでしょう。

●ビールが残ってしまったら?

ビールを飲み残した場合は、肉がやわらかくなる「ビール煮」がおすすめです。また、ビールの成分は、油汚れを落とすのに有効です。コンロの汚れに、残ったビールをかけ、しばらくおいてからスポンジでこすると、汚れが取れやすくなりますよ。

●ワインの保管場所と保管方法は?

熟成させたい高価なワインや、夏を越させて翌年まで保管したいワインは、ワインセラーでの保存が必要ですが、すぐに飲むために買ったカジュアルなワインに、あまり神経質になる必要はありません。

買ってすぐに飲む場合、1週間ぐらいなら冷蔵庫に入れておいても問題ありませんが、冷蔵庫はコルクが乾燥しやすく、他の食品のにおいが移ったり、振動もあるため、長期間入れておくのは避けましょう。また冷蔵庫に入れる場合は棚に横にして入れてください。ドアポケットは開閉時の振動があり、ボトルを立てて入れると、ワインがコルクに触れず、コルクが乾燥してしまうため不向きです。

冬は部屋の温度がそれほど上がらないので、直射日光が当たらないようにしてラックなどに入れるか、横にして置いておき、飲む前に適温に冷やせばOKです。

夏は冷房をつけていない部屋に置いておくと、熱でワインがふきこぼれてしまったり、劣化してしまう可能性があります。ワインセラーや涼しい場所がない場合は、1週間以内に飲み切れる分だけ買って、冷蔵庫で保管しましょう。最近は飲みきりサイズの缶や、ワンカップのもの、またボトルもいろいろなサイズが出ていますので、そちらもおすすめです。

「飲むまでにしばらく置いておきたい!でもワインセラーを買うほどでは…」という場合は、温度が15℃前後で光や振動の影響を受けない場所で保管するのが理想的です。例えば北側にある押入れやクローゼットなどがよいでしょう。ボトルを新聞紙で包むと、更に光を遮断できます。そしてコルクの湿度を保つため横向きにして保管してください。もし北側に押入れなどがない場合は、できるだけ温度変化が少ない部屋の押入れや、床下収納などで保管しましょう。そして飲む前に冷蔵庫で適温に冷やしてください。

●ワインが残ってしまったら?

飲みかけは、赤も白(貴腐ワインも含む)もロゼも、コルクをしっかりさして冷蔵庫に入れましょう。ワインにもよりますが、ふつうは翌日も問題なく飲めます。

ワインが飲み切れなかったり、風味が落ちてしまった場合は料理に使いましょう。残った白ワイン(貴腐ワインも)は豚肉や鶏肉を漬け込むたれに入れたり、ソテーの仕上げや、バターなどを加えてソースに使うと、肉の風味が豊かになります。

赤ワインは煮詰めてから冷凍すると便利に使えます。1/3量になるくらいまで鍋で煮詰めて、空き瓶に入れて冷凍保存しておくと便利です。使うたびにふたを取って電子レンジで解凍し、使う分だけきれいなスプーンで取り出して、またふたをして冷凍してください。煮込みハンバーグやビーフシチュー、とり肉、豚肉、牛肉のトマト煮込みなどに加えると奥行きのある味になります。また、煮詰めたことでアルコール分がとんでいるので、加えてから短時間でおいしく仕上がりますよ。

【レタスクラブ編集部】