「せり」は、数少ない日本原産の野菜なんです
豚肉とせりのガーリックオイルかけ

調理:安藤美奈子 撮影:岡本真直

春の七草の一つである「せり」は、数少ない日本原産の野菜の一つです。冬から春のはざまに旬を迎え、栽培種だけでなく、湧水のある湿地に自生する野生のものも店頭に並びます。

一般に流通している栽培種は茎の茎が長く、「長ぜり」「水ぜり」「栽培せり」とも呼ばれます。そのほか京都の「京せり」、金沢の「加賀ぜり」、熊本の「水前寺せり」などのように、日本各地で伝統野菜として栽培されているものもあります。

田んぼのあぜに自生する「田ぜり」や、河川の土手や、湧水のある湿地に自生する「野ぜり」は栽培のものよりもアクがありますが、その分、香りも味も濃いのが特徴です。

●選び方は?

葉の緑色が鮮やかで、葉先から根元までピンとしてみずみずしいものが新鮮です。

●保存法は?

根がついているものは、水でぬらした紙で根の部分を包み、新聞紙などで全体をおおってポリ袋に入れ、立てて冷蔵庫で保存しましょう。野生の「田ぜり」や「野ぜり」など、根をつけずに売られているものも、乾燥しないようにポリ袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。山菜は香りが命!時間がたつにつれて、どんどん香りがなくなり、アクも出てきますので、買ったその日に調理するのがおすすめです。

●栄養は?

食物繊維が多く、低エネルギー。ミネラル類では、ナトリウムの排せつを促進し血圧上昇を防ぐカリウムが豊富で、貧血予防に役立つ鉄や銅も含まれます。そのほかに、新しい赤血球を作るのに欠かせない葉酸や、摂取すると体内でビタミンAに変わって、体の抵抗力を強める働きをするβ-カロテンも豊富。また、血液を固まりにくくする脂溶性のビタミンKも多く含んでいます。

●食べ方は?

おひたしや、あえものはもちろん、汁もの、炒めもの、すき焼きや鍋ものにも。独特の香りとシャキシャキの歯ごたえを楽しんでくださいね♪【レタスクラブ】