「本みりん」と「みりん風調味料」の違いは? 画像(9/9) みりんはいろいろな料理に使うことのできる優秀調味料!
みりんはいろいろな料理に使うことのできる優秀調味料!

和食に欠かせない調味料「みりん」。でもスーパーで「本みりん」と「みりん風調味料」の違いがわからず、どちらを買うか迷ってしまったことはありませんか?今日は2つの違いや、「みりん」の由来をご紹介します。

原料は?製造工程は?

・「本みりん」の原料は法律で決められており、蒸したもち米、米麹、焼酎もしくは醸造アルコールが主原料です。40日~60日間かけてじっくり糖化・熟成してつくります。この間に米麹の酵素がはたらいて、もち米のデンプンやタンパク質が分解されて、多種類の糖類やアミノ酸などのうまみ成分がつくり出されます。

・「みりん風調味料」の原料は、水あめなどの糖類や米、米麹、酸味料のほか、うまみ調味料などです。これらをブレンドしてつくります。

アルコール分は?お酒なの?

・「本みりん」はアルコールを約14%程度含んだお酒の仲間です。また、「本みりん」をドレッシングに使うなど火を通さない場合は、あらかじめ火にかけて、アルコールを飛ばす煮切りをするのが一般的です。

・「みりん風調味料」はアルコール分が1%未満とアルコール分をほとんど含んでいません。そのため、火を通さない場合でも煮切りをする必要はありません。

どこで買えるの?価格は?

・「本みりん」はお酒ですので酒類販売免許を持っている店でないと販売できません。また、「本みりん」は決められた原料で手間をかけてつくられる上に、酒税がかかります。

・「みりん風調味料」は売り場の制限はありません。また、酒税がかからないこともあり、「本みりん」に比べて安価です。

調理効果は?特徴は?

・「本みりん」は糖、アミノ酸、アルコールなどの効果により、材料に甘みやうまみ、テリ・ツヤをつけ、煮崩れを防ぎます。

さらに魚や肉などの生臭みを消す効果があります。これは「本みりん」に含まれるアルコールが食材にしみこみ、加熱することによって、そのアルコールが蒸発しますが、そのときに肉や魚の生臭みも一緒に連れて出て行ってくれるためです。

また「本みりん」はブドウ糖やオリゴ糖など、9種類もの糖で形成されているため、奥行きのある、上品な甘さに仕上がることが特徴です。「本みりん」がないときに、酒と砂糖を一緒にして料理に加えたとしても、砂糖はショ糖という一種類の糖のみで構成されているため、「本みりん」のような効果は得られません。

・「みりん風調味料」はメーカーにもよりますが、糖分が「本みりん」よりも多く含まれているのが特徴です。

保存方法は?

・「本みりん」は直射日光が当たらない棚などで保存しましょう。

・「みりん風調味料」はアルコール分を含んでいないので開封後は冷蔵庫で保存しましょう。

本みりんの由来は?

「本みりん」の起源は諸説ありますが、戦国時代に中国から「蜜淋(ミイリン)」という甘い酒が伝わったという中国伝来説や、古くから日本に存在した「練酒」や「白酒」に腐敗防止のため焼酎が加えられて「本みりん」になったという日本誕生説が代表的な説です。

「本みりん」は、戦国時代(16世紀)の頃には、甘い飲用酒類として特に女性や下戸の人(お酒が苦手な人)に飲まれていました。 江戸時代後期(19世紀)になると、うなぎのたれや、そばつゆに使われだし、調味料として活用されるようになりました。

明治から戦前にかけては、一部、一般家庭での使用が始まりますが、まだ贅沢品であり、日本料理店で使用されることが多かったようです。昭和30年代には、「本みりん」の酒税が大幅に減税された影響もあり、一般家庭にも普及して、わが国の代表的な調味料の一つになりました。

料理をおいしくしてくれる「みりん」を、ぜひ毎日のご飯づくりに役立ててくださいね!【レタスクラブ】

取材協力:全国味淋協会