レタスの芯(しん)を切ると出る、白い液の正体は?
ゆでレタスの中華あえ

調理:吉田瑞子 撮影:砂川千恵子

レタスの芯を切ると出る「白い液」。これが「レタス」の名前の由来になっていることをご存知ですか?今日は旬のレタスについてご紹介します。

●名前の由来は?

レタスの和名「ちしゃ」は、「乳を出す草」の意味の「乳草」が略されたといわれています。また、英名の「lettuce」は、ラテン語の「Lactuca」(Lacは乳を意味する)が語源になっていて、どちらも切り口から白い液が出ることに由来しています。

●歴史と渡来は?

レタスの原産地は地中海沿岸から西アジアといわれています。栽培の起源は約2500年前の古代エジプトといわれ、当時は葉レタスを食べていたようです。

日本には、中国を経由して「ちしゃ」として伝わり、奈良時代から食べられていました。その頃の「ちしゃ」は、現在のように結球しておらず、下の方から掻きとりながら食べる「掻きちしゃ」というものでした。現在のような結球したレタスが日本に入って来たのは江戸時代末期になってから。戦後、日本でアメリカ進駐軍が食べたシーザーサラダがきっかけとなり、栽培が始まりました。

●栄養は?

大部分が水分ですが、ビタミンやカリウム、食物繊維などをバランスよく含んだ、低カロリーの野菜です。

切り口から出る白い液は、ラクチュコピクリンというポリフェノールの一種で、鎮静作用や鎮痛作用があり、肝臓や腎臓の機能を高めてくれるといわれています。

●買うときは?

芯の切り口が白いものを選んでください。赤く変色しているものは鮮度が落ちているので避けましょう。歯ざわりがよく、やわらかいのは、巻きがふんわりとしたものです。巻きのかたいものは育ちすぎて苦みがある場合があります。また、葉が淡い緑色で光沢のあるものが新鮮です。

●保存は?

みずみずしさを保つために、軽く湿らせたペーパータオルでおおい、さらに食品保存用のポリ袋などに入れてから冷蔵庫で保存しましょう。

●葉をきれいにはがすには?

芯を包丁でくり抜き、その穴に流水を注ぐと、きれいにはがせます。ただし、金属に触れて時間がたつと、変色する場合があります。

●食べるときは?

生で食べるときは、氷水の張ったボウルに5分ほどひたしてから使うと、全体に水分が行き渡って、パリッとみずみずしく食べられますよ!

炒めてもおいしいレタス。火をとおす場合は、食感を生かすため、最後に加えて、さっと火を通すのがおすすめです。

下のレシピも参考にして、旬のこの時期、たくさん食べてくださいね。【レタスクラブ】

取材協力:独立行政法人 農畜産業振興機構 ※文中の「名前の由来」と「歴史と渡来」は農畜産業振興機構『野菜ブック』より引用しています。