イギリス人があんなに「きゅうりサンド」を好きなワケ
さば缶の簡単冷や汁

調理:市瀬悦子 撮影:原務

イギリスの映像でよく登場する「きゅうりのサンドイッチ」。19世紀のイギリスを舞台にしたドラマや小説ではきゅうりサンドの取り合いや、なくてがっかり…といったシーンがよく描かれています。また、現在でも正統なアフタヌーンティーには必ずといっていいほど登場します。イギリスできゅうりサンドが尊重されるのには、こんなワケがありました。

19世紀から20世紀の初めにかけて、「きゅうりのサンドイッチ」を食べることは上流階級の証でした。もともと「きゅうり」はイギリスの気候では栽培が難しく高級品だった上に、産業革命によって農地が次々と工場に変わり、野菜は輸入に頼らざるを得なくなりました。

そんな中、広大な領地を持つ貴族は自分の農場に温室設備まで整えて「きゅうり」を栽培しました(現在でも「英国産温室型きゅうり」という品種があるんです)。そしてそこで採れた新鮮な「きゅうり」をサンドイッチにして客に振舞うことが、貴族のステイタスであり、またそれを食べられることも、特別なことでした。

この名残から、庶民が「きゅうり」を食べられるようになったいまでも「きゅうりのサンドイッチ」がアフタヌーンティーには欠かせないものになっているということです。

当時はパンにバターを塗り、向こうが透けるくらい薄く切った「きゅうり」をはさむだけのシンプルなものでしたが、いまはそれにマスタードやサワークリームを加えたり、ミントを入れることもあるそうです。

いまや庶民の野菜の「きゅうり」。体の熱を取って、むくみを抑えてくれる夏の強い味方です!冷蔵庫で保存するときは、茎の切り口を上にして、立てて保存すると、みずみずしさが保てますよ。下のレシピを参考にして、もりもり食べてくださいね!【レタスクラブ】