すべてマンガに描いてある(14)…発表! 「おいしそう!」なマンガ・ベスト5
『乱と灰色の世界』 (c)入江亜季著/エンターブレイン

おいしいもの好きの皆様におすすめの、おいしそうな料理が登場するマンガ2011年ベスト5を発表します(唐突ですが)!

「今、サクッていった そしてトロッとキター!!!」という叫びが飛び出したのが『3月のライオン』のカツ丼(6巻)。対局前日、少年棋士に近所のお姉さんが供した一品。勝負の予定はないけど食べたい!

『沈夫人の料理店』の五目炒飯(2巻)はグルメな奥様が一口で「この微妙な味わいを出せる奴はただ一人」と誰が作ったか気づく「理想的」な味。シンプルゆえに差が出る!?

『海街diary』のアジフライ(4巻)は海辺の町・鎌倉が舞台の作品らしく、新鮮なアジを揚げたてで。かじった擬音が「サクッ」ではなく「カリッ」なのがいい!

『乱と灰色の世界』の鯛のしんじょ(3巻)は小学生の女の子(魔法で変身中につき見た目は美女)が「フワフワ~」と舌鼓。初めて出会う大人の料理に驚き、素直に喜ぶ姿に胸がじわーと温まります。

逆に切なさに胸が詰まるのが『チュウチュウカナッコ』のエビフライ。食べたさが募ってハイヒールがエビフライに見えた、というつましい女の子の姿に、「このお嬢さんに熱々10本!」と思わずオーダーしそうになります……。

どれもこれもおいしそうだわーと思っていたら、ラインナップを見た当コラム担当編集がひと言。「揚げ物が多いんですね~」。ガーン。た、確かに5品中3品が揚げ物! 自分がこんなにもアブラに執着していたことに気づいた2011年でした……。来年もおいしくて楽しいマンガに出会えますように!

【文中に登場する作品】

●『3月のライオン』羽海野チカ著/白泉社

●『沈夫人の料理店』深巳琳子著/小学館

●『海街diary』吉田秋生著/小学館

●『乱と灰色の世界』入江亜季著/エンターブレイン:小学生の元気な女の子・乱がスニーカーを履くと美女に変身する魔女っ子マンガ。3巻にはほかにも、魔女のお母さんの帰宅を祝う宴で飲むとろりとした日本酒、6段重ねの巨大ケーキなどごちそうが山盛りです!

●『チュウチュウカナッコ』あらいあき著/青林工藝舎:貧乏ウエートレスのカナコはいつも腹ペコ。商店街の人々とのかみ合わない交流がおかしいような悲しいような。何度も出てくるつぶれたあんパンも妙においしそう!

※このコラムは『レタスクラブ』2011.12.10売り号掲載に掲載されたものです。月1回、漫画コラムを掲載していきます。