日本唯一の「主夫芸人」中村シュフの のほほん家事道(10)
苦楽をともにした衣裳とさようなら

◆片付け上手が選択するのは過去? 現在? それとも未来!?

浜辺で拾った貝殻には、夏の思い出がつまっています。ただ、しばらくすると、主婦は貝殻の片付けに困ってしまいます。

お部屋の片付けって本当に大変ですよね。「初任給で買ったスーツなんだ」という夫と、「やせたら着られるワンピースだから」という妻。これでは収納スペースがいくらあっても足りません。

メディアで取り上げられる「片付け術」はおおむね、(1)荷物を全て出す (2)「必要」と「不要」に分類して不要な物を処分 (3)必要な物を使い勝手よく収納……ってな感じです。しかし、(2)で「いらない物はない!」となって、全然片付かないって人が多いのでは?

原因は、すべてのモノに「思い出」という過去と、「可能性」という未来があるためです。昔の彼女からの手紙も、ていねいにはがした包装紙も、他人から見たら、どちらもただの「紙」です。さらに、「収納しきれないから、タンスを買う」なんて考え出したら、それこそタンスが生活スペースを圧迫して、暮しにくくなります。

そんな片付けられないご夫婦には、「モデルルーム見学」がおススメ。最低限の家財道具をキレイに配置した空間が体験できます。憧れちゃいます。つまり「片付け術」より「片付けたい気持ちを高める術」が大切。

浜辺で拾った貝殻やいつ着るかわからないワンピースと、家族が快適に暮らせる空間。どっちが大切ですか? もうおわかりですよね。わき上がった“片付け欲求”で、過去や未来ではなく、何よりも大切な、快適に暮らせる「現在」を手に入れる行動を起こしましょう。まずはインクの出ないペンから処分。少しずつですが確実に、モデルルームに近づきますよ☆ ごめんくださいませ。

◆今月のひとこと:苦楽を共にした思い出の衣装とさようなら

快適な暮らしを手に入れるために、奥さんと娘の増え続けるお洋服の収納スペースを確保するために、「思い出」のつまった僕の舞台衣装にサヨナラを告げるのです。

家庭を預かる主夫であり、芸人でもある中村シュフさん。『レタスクラブ』本誌の連載が、しばらくの間1カ月遅れでネットで読めます! 主婦の方はもちろん、主夫の方もぜひご覧くださいませ。