すべてマンガに描いてある(23)…主婦休みの日は、夫と子どもに料理をお任せ!
『銀のスプーン』小沢真理著 講談社

小沢真理/講談社

9月25日は「主婦休みの日」だそう。ごはん作りを家族にお願いしてみようかな……と思っていたら『銀のスプーン』に描いてあった!

イケメン高校生の律は、母と中1の弟、小6の妹との4人暮らし(父はすでに他界)。母の入院をきっかけに、ごはん作りを担当することに。料理経験ゼロの律ですが、母のレシピノートや同級生の女の子のアドバイスで料理の腕をぐんぐん上げていきます。みんなで皮から作る餃子、アイドル志望の妹のオーダー「かわいくなれるもの」に応えたコラーゲンたっぷりの鳥鍋、さらに塩麹まで! 弟と妹の「おいしい顔」を見るために律が作る、愛情のかたまりのような料理になんだか泣けてきます。

弟と妹もがんばります! 母退院の日、律が迎えに行っている間に、作ったちらし寿司は、冷蔵庫の残り物……納豆、たくあん、しそ、トマト、ビーフジャーキーの裂いたやつ!をたっぷり載せて作った力強いごはん。子どもたちだけでもなせばなる! ということを体現してくれます。作り方も載っているので、マンガごと子どもに渡して「これ食べたいな」なんてリクエストしてみるのもよさそうです。

料理の苦手な夫にもお願いしてみたい、という方には『春山町サーバンツ』を。書けない小説家の父の「唯一の仕事」が妻と娘の朝食作り。娘・鶴子は「ほかのことすればいいじゃない」と複雑な心境ですが、朝のキッチンに鼻歌交じりでお父さんが立っているのもいいもの。朝食なら夕食よりもハードルも低いのでは?

家族のためにごはんを作る。その大変さと、それを越える喜びと楽しさを、これを機に家族にも味わってもらいましょう!

【文中に登場する作品】

●『銀のスプーン』小沢真理著 講談社:成績優秀なイケメンで家族思いの高校3年生の律。彼が作るごはんは見るからにやさしい味。毎日ごはんを作って、みんなで食べること……。それが家族を一つにするのだと律があらためて教えてくれます。子供たちの成長にあわせて物語も深みを増していきます。

●『春山町サーバンツ』朝倉世界一著 エンターブレイン:地元・渋谷区春山町の出張所職員として就職した鶴子。幼なじみや昔からの住民らちょっとヘンな人々の中で社会人として一歩を踏み出します。ふがいない小説家のお父さんに対しての、鶴子の複雑な、でも強い愛情は「娘」なら共感必至!

※このコラムは『レタスクラブ』2012.9.10売り号に掲載されたものです。