昼食後の激しい睡魔…。もしかしたら「低血糖症」かも?
午後の眠気や、慢性的な疲労感など、心当たりがある人は一度「低血糖症」を疑ってみては?

お昼ごはんを食べて3~4時間後に、何も手につかなくなるほどの強い眠気に襲われたり、だるくてたまらなくなったり。そんなとき、甘いものを食べると楽になるという人は、「低血糖症」の可能性が高いかもしれない、と指摘するのは新宿溝口クリニック院長の溝口徹先生。

低血糖症と聞くと血糖値が下がる病気のように思われるが、「血糖値が低いことより、一定に保てないことが問題です」と溝口徹先生。「一般的に正常といわれる血糖値は食後30~60分ほどで最高値を記録した後、血糖値を下げるホルモン・インスリンの働きにより徐々に下降。3時間ほどで空腹時の値に戻り、そのあとは一定を保ちます。低血糖症はこの血糖のコントロールが維持できない病気です」

低血糖症にはいくつか特徴があり、食後急激に上昇してそのあと急激に下降するタイプ、食事をとっても血糖値が上がらないタイプなどがある。これにより問題になるのが、さまざまな身体症状だ。「血糖値が急激に下がることで、激しい睡魔に襲われたり、頭が回らなくなったり、不安感や焦燥感を覚える、などが主な症状です。そのほか、動悸(どうき)や手足のしびれ、筋肉のこわばり、目の奥の鈍痛や頭痛が起こったり、慢性的な疲労やうつ症状に悩まされたりしている人もいます」

原因は血糖値をコントロールする重要な臓器のトラブル。「インスリンを分泌するすい臓や、肝臓の疲弊、筋肉不足などが考えられる。この代表的な原因が、米、麺類、パン、甘いお菓子といった糖質の過剰摂取。3食必ず主食をとる人も多いと思いますが、それでは糖質過多。菓子パンにジュースといった食事はもちろんのこと、意外とやりがちなNGはお握りとお茶。お握りはほぼ糖質ですし、お茶のカフェインが動悸の原因になることも。糖質過多な食事を続けていると、糖尿病を招く危険も」

こう聞くと思い当たる人も多いのでは? でも、大丈夫! 食事を改善することで低血糖症の予防・改善は可能だ。早速チェックしてみよう。

「炭水化物や芋類、果物を中心とした糖質過多な食事をやめて、肉、魚、卵、豆類、葉野菜メインの食事にチェンジしてみましょう。また、お酒をよく飲む人はアルコールを控える、運動不足の人は体を動かしてみるのも有効。実は、低血糖症の診断・治療をしている医療機関は限られており、健康診断の血糖値測定では判別できません。動悸や不安感があることで、不安障害と診断されてしまったケースも。ですから、前述のような症状に心当たりがある場合は専門の機関を受診することが重要です。このような機関は、サイト「オーソモレキュラー.jp」から調べることができます」と溝口先生。

食事を変えることで改善は可能! 糖質オフはダイエットにも有効。健康のためにも、まずは食事内容を見直してみよう。

●糖質はできるだけ控え、食べ方にも注意

質過多の食事に要注意。糖質を減らした分は、たんぱく質と脂質をしっかりと補い、栄養不足にならないよう注意を。炭水化物をどうしても食べたいときは、食事の最後に少量、が基本。また、朝は血糖値を下がりにくくするメカニズムが働くため、夜に食べるよりは朝に食べるほうがいい。

●おやつを食べて、血糖値を安定

食事と食事の時間があき、空腹が長く続くと、次の食事をとったときに血糖値が急上昇してしまう。おなかがすいたら我慢をせず、おやつを食べよう。おすすめはアーモンドなどのナッツ類や、たんぱく質豊富なチーズ、おやつタイプの小魚。眠りが浅く夜中に何度も目が覚める、夢をよく見るという人は、寝る前に軽食でたんぱく質を補うのも◎。ただし、牛乳は糖質も多いので避けて。

●ココナッツオイルを上手に活用

糖質制限の強い味方がココナッツオイル。これに含まれる中鎖脂肪酸は、ケトン体(脂肪が分解されたときにできる代謝物質)となり、糖の代わりにエネルギー源として脳にいくので、糖質を食べたい気持ちを抑えることができる。料理に加えるもよし、おやつとしてスプーン1杯なめるもよし。紅茶やコーヒーに入れると手軽にとれる。【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】