「栄養ドリンク」と「エナジードリンク」の<ウソ・ホント>

#美容・健康   

不安定な天候だと、バテたり疲れたりして、体調を崩しやすくなる今の時期。そんな時に「ドリンク」を活用する人もいるだろう。「栄養ドリンク」や「エナジードリンク」と呼ぶけれど、これって違いがあるの? ビンと缶の違いとか…?

正しくは「効能や成分に違いあり」。「栄養ドリンク」の多くは医薬部外品で、「エナジードリンク」は清涼飲料水。効能・効果の表示が認められているのは「栄養ドリンク」のみなのだそう。そのため「肉体疲労時の栄養補給」「滋養強壮」などの具体的な効能が書かれているのは“栄養”のほう。一方、清涼飲料水である「エナジードリンク」は名前やパッケージの印象から“元気になりそう”なイメージはあるけれど、具体的な効能・効果を標榜することはできない。「フルスルチアミン塩酸塩」など、栄養ドリンクのみが配合できる成分もある。

なお飲み過ぎには注意が必要。医薬部外品の「栄養ドリンク」は、レーベルやパッケージの裏などに1日の用法・用量が書かれているのでそれを厳守して。一方の「エナジードリンク」は、栄養ドリンクや他の清涼飲料水と比べて、カフェインの含有量が非常に多いという点が特徴。おしゃれなパッケージで炭酸入りが多いので、のど越しがよくゴクゴク飲んでしまいがちだけれど、カフェインの過剰摂取は中毒症状につながることもある。

次選ぶときは、なんとなく混同していた「栄養ドリンク」と「エナジードリンク」の違いを意識しながら選んでみて。でも何より、栄養バランスのとれた毎日の食事がいちばんの夏バテ対策なのはいうまでもない。

(医薬品ビジネスに精通する赤瀬朋秀先生(日本経済大学大学院)へのインタビュー取材をもとに構成)【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】

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Information

■専門家プロフィール:赤瀬 朋秀(あかせ・ともひで)先生
日本経済大学大学院 教授。ファーマシーマネジメント研究所所長。薬剤師。
北里大学病院に11年勤務し、その後大学院に進学し経営学を学ぶ。MBA取得後に9年間にわたって薬剤部門のマネージャーとして病院に勤務、2012年4月より現職。
日本経済大学 HP http://shibuya.jue.ac.jp/

■夏場の「栄養ドリンク」および「エナジードリンク」の飲用実態調査概要
・調査対象:20~50代 有職者男女 500名
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2016年6月9日~6月13日

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