「83の日」を前に、「はちみつ」で美肌・美歯・夏バテ予防を

#くらし   

8月3日は「はち(8)みつ(3)の日」 。このはちみつに、甘くておいしいだけではない、驚くべきパワーが潜んでいるのをご存じだろうか。

「はちみつはビタミンやミネラル、酵素、抗酸化物質の宝庫。抗炎症効果や殺菌力にもすぐれています。古くは紀元前から、荒れた皮膚・粘膜の修復や滋養強壮の薬的役割で、人々の暮らしに寄り添ってきました」と語るのは『ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵』の著者・前田京子さん。

ただ、どのはちみつもこのパワーを持っているわけではない。「最近は”薬”の役目をほとんど果たさない、加糖・高温加熱されたはちみつが多く出回っているため、そのパワーは忘れ去られがち。ですが専門店や薬局で購入できる”純粋はちみつ”は、ちょっとした不調の役に立ちます。寝る前のひとさじで虫歯や口臭の原因菌の繁殖を抑えたり、のどのイガイガを和らげたり。胃や腸では悪玉菌をやっつけて腸内フローラを活性化するなど、マルチな効果を発揮します」と前田さん。

例えば寝る前にはちみつで歯を磨くと、翌朝の口内はネバつきがなくさっぱり。「甘いもの=歯に悪い」の概念が覆され、驚く人も多いだろう。具体的な選び方・使い方のコツを教わった。

■選び方:加糖・高温加熱されていない「純粋はちみつ」を選んで

体への効果が期待できるのは、ビタミン・ミネラル・酵素が豊富で、高い抗菌力がある「純粋はちみつ」のみ。加糖、高温加熱されたものは効果を期待できない。“純粋”の見極めは難しいので生産者に問い合わせるか、専門店で売られているものや「日本薬局方」のものを選んで。

■とるタイミング:細胞が生まれ変わる「就寝前」にひとさじを

22時~2時は新陳代謝が活発になる美容や健康のゴールデンタイム。そこでおすすめなのが夜寝る前の摂取だ。粘膜の修復にすぐれているので、例えばのどに効かせるなら、なめたあとゆっくり頭を動かして患部に行き渡るようにすると◎。また甘い味は鎮静作用もあり、安眠を誘う効果も期待できる。

■おすすめのとりかた:そのまま口にするのがおすすめ。お茶などに入れる場合は温度に注意!

健康増進や美容へのパワーを実感したいなら、そのまま食べてみて。ただし、スプーンは金属製を避け、木やプラスチック製を使用すること。また、お茶などに入れる場合は酵素が不活化しない45℃以下に抑えて。

■こんな使い方も

・歯磨き粉代わりに:はちみつ大さじ2に、ハッカ油5~6滴を混ぜて密閉容器に入れておき、使用分だけスプーンですくって歯ブラシに載せて磨いて。高い殺菌力で虫歯の原因菌に働きかける。

・夏バテ予防の天然サプリとして:大さじ1 のはちみつに、粉末のビタミンC・アスコルビン酸(薬局で200g ¥2,000前後)小さじ1/4を混ぜ、そのままペロリ。栄養補給、夏バテや風邪予防にも役立つレモン風味のサプリだ。

・手作りスポーツドリンクにも:水500ml対し、はちみつ大さじ2、天然塩小さじ1/4、アスコルビン酸小さじ1/4~1/2(またはレモン汁大さじ1)を入れ、よくかくはんすれば出来上がり。これからの季節、熱中症や脱水症状の予防にも使える。

一家に1びんあれば何かと役に立つはちみつで、おいしく健康を守ってみては。(※1歳未満の乳児には与えないでください)【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】

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Information

教えてくれたのは、前田京子さん。
エッセイスト。身近にある自然な素材を活用した、簡単で安心なボディケアを数多く提唱。近著『ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵』(マガジンハウス)も好評。

調理・スタイリング/前田京子 撮影/原田圭介 取材・文/平川 恵

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