大人だからこそ気をつけよう!夏のニキビ

#くらし   

大人になってもニキビに悩まされている人は少なくないはず。夏になると気になる、顔のテカりやベタつき。ニキビもできやすい、と感じている人は多いのでは? そこで、西麻布ヒフ・形成外科院長の藤井佳苗先生に、原因と予防法を伺った。

●乾燥や紫外線が肌トラブルを招く

「毛穴から分泌される皮脂は、肌にバリアとなる膜を作り、空気中のゴミや化学物質から肌を保護する大事な役割を担っています。しかし皮脂の過剰分泌は肌トラブルの原因に。古い角質と混ざって毛穴を詰まらせるのがニキビの原因です。さらにアクネ菌が皮脂を栄養にして増えていき、炎症を起こしてしまいます」と、藤井佳苗先生。

夏にニキビができる原因の一つは、肌の乾燥。「油分、水分ともに少ない肌は、刺激から守ろうとよけいに皮脂を分泌させます。夏は、エアコンの風などで意外と肌の乾燥を招きやすい季節。表面は皮脂でベタついて潤っているように見えても、実は内側が乾燥していることも。肌が乾燥すると、ターンオーバーが乱れて毛穴を塞ぎやすくなり、ニキビができやすくなるともいえます」。紫外線も肌に悪影響を与える一因。「紫外線は細胞レベルにまでダメージを与え、肌の新陳代謝を妨げる原因となります。すると、古い細胞が剥がれ落ちず、角質の状態が悪化してしまうのです。また、大人のニキビは、ストレスや生活習慣とも密接な関わりがあります。睡眠不足やストレスなどは、女性ホルモンと男性ホルモンのバランスの乱れの原因となり、皮脂の過剰分泌を招きます」

●ニキビができたら早めに病院へ

では、夏のニキビを予防するポイントは?「まず、正しい洗顔で毛穴をキレイに保ちましょう。保湿をなおざりにしてしまう人もいますが、大きな間違い。化粧水だけですまさず、きちんとクリームなどで保湿を。また、スキンケアだけを見直すのではなく、食生活や睡眠など、生活習慣を改善することも重要。肌は内臓の鏡といわれますが、生活習慣を映し出す鏡ともいえます」。たかがニキビ、と放っておくと、治っても再発を繰り返したり、跡が残ってしまったりすることも。自己流のケアですまさず、病院で診てもらうことが大切、と藤井先生。

「というのも、ニキビ治療はここ数年で大きく変化し、保険が適用される治療薬の範囲も広がったからです。皮膚科でニキビ治療というと、少し敷居が高いように感じてしまう人もいるかもしれませんが、健康保険の範囲内でも充分に治療を受けることができます。治療薬の処方だけでなく、生活習慣の指導を受けたり、スキンケアの相談をしたりするのもいいでしょう」。肌の悩みを何でも相談できる、かかりつけ医を持つのもオススメ。できてしまったら早めに治療をして、キレイで元気な素肌をつくろう。

【夏のニキビを予防する肌ケア&食事のポイント】

毎日気をつけたい、スキンケアと食事のポイントをご紹介。

●肌に負担を与えず、充分に保湿を

スキンケアのポイントは、とにかく肌に刺激を与えないこと。洗顔は、洗顔料をたっぷり泡立てて、泡を転がすように洗おう。洗顔後は、化粧水だけですまさず、必ず乳液やクリームで保湿を。さらに美容液を使うとなおよい。ニキビのある場合は、ビタミンAやCを配合したものがオススメ。

●日焼け止めは塗り方に注意

夏のニキビを予防するために、紫外線対策も重要。日焼け止めを活用しよう。塗る量が少なかったり、塗り残しがあると、UVカット効果は減。まず顔全体にムラなく塗ったら、ほお骨や鼻といった、紫外線の影響を受けやすい部分に再度重ね塗りを。フェイスラインや耳も忘れずに塗ろう。

●ビタミン豊富な旬の食材をとる

外側からのケアだけでなく、食事でしっかり栄養を補給することも重要。ニキビ対策には、ビタミンA、C、Eを含む食材が有効。旬の夏野菜はおいしくて、栄養価も高いので積極的にとりろう。オススメは、トマト、ゴーヤー、かぼちゃ、枝豆など。トマトと缶詰のツナをあえたサラダは、簡単だがビタミンたっぷり。ツナの油がビタミンの吸収を高めてくれる一品だ。

体の内側から外側から、しっかりケアして、夏のニキビを防ごう!【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】

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Information

教えてくれたのは:藤井佳苗先生
西麻布ヒフ・形成外科院長。専門は形成外科、美容皮膚科。丁寧なカウンセリングと最先端の美容医療技術で、あつい信頼を得ている。
イラスト=林 ユミ 編集協力=彦田恵理子

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