「子育てリテラシー」って何?専門家がやさしく語る本が話題に

#くらし   
小さな子供がいる家庭の必読書になりそう


ネットから得た情報をもとに行動したり広めたりすることに「リテラシー」が求められる時代になってきたといわれている。子育て世代なら「子育てにおけるリテラシー」が必要に。それをいっしょに考えてくれる本が発売時のAmazon売れ筋ランキングで1位、その後の売れ行きも好調のよいで、話題を集めている。

■「数ある子育て情報の中から何が正しいのかを見極める能力」である「子育てのリテラシー」


もともと「リテラシー」とは識字能力という意味だったけれど、最近では「ネットで流れてくる情報を正しく利用する能力」という意味で「ネットリテラシー」なる言葉が定着している。

子どもがいずれスマホやPCを所有するようになったらそちらも勉強する必要があるけれど、まずはその前に「数ある子育て情報の中から何が正しいのかを見極める能力」である「子育てのリテラシー」を身につけることが大切な時代に(余談だが、リテラシーの応用編として「保活リテラシー」なんて言葉も生まれているよう)。

適当なネット情報で得た「下水道の巨大ワニ」みたいなオモシロ怖い都市伝説を楽しむくらいならいいけれど、子育て情報の場合は、根拠のない説に振り回されてしまうと、最終的に不利益を被るのは子どもたちだから。

「虫歯予防のフッ素や、予防接種のワクチンって危険なの?」「できる限り母乳で育てるべき?」「紙オムツって本当は体に悪いの?」などなど、玉石混淆になってしまっているネットの不確かな情報に混乱して、不安な気持ちを煽られた覚えのあるママも多いはず。

■巷のさまざまな子育て情報についてズバリ回答


そんなとき読むと安心できるのは、巷のさまざまな子育て情報についてズバリ回答している本、『各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと』(メタモル出版)。回答しているのは、産婦人科医の宋美玄さんや小児科医の森戸やすみさんのほか、内科医のNATROMさん、管理栄養士の成田崇信さんなど、総勢13名の著名な専門家たち。

同書を読むと、それぞれの子育て情報へのウソ・ホント回答だけでなく、物事をどう考えればリテラシーを意識できるようになってくるのかが身についてくる。そして読み進めるうちに「自分の価値観に会うから」「考え方が素敵だと思ったから」という判断基準は「感性による判断」で、医学的、科学的な正しさからは離れていきがちなことに気づくはず。

「それって科学的根拠ある?」という視点で判断することの大切さが学べるこの1冊は、子育てに限らず、生活における幅広いリテラシーを身に着けるのにも役立ちそう。さらに自衛のためだけでなく、おばあちゃんや身近な友だちが、謎めいた子育て情報を大プッシュしてきたら、そっとこの本を渡すという使い方もおすすめ。頑張って子育てをしている親たちの、何より強い味方になってくれそうだ。【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】

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Information

『各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと』(メタモル出版)1380円(税抜)
宋美玄(産婦人科医)、姜昌勲(児童精神科医・臨床心理士)、NATROM(内科医)、森戸やすみ(小児科医)、堀成美(看護師・感染症対策専門職)、Dr.Koala(整形外科医)、猪熊弘子(ジャーナリスト)、成田崇信(管理栄養士)、畝山智香子(国立医薬品食品衛生研究所)、松本俊彦(精神科医)、内田良(名古屋大学)、原田実(歴史研究家)、菊池誠(大阪大学)共著

メタモル出版 子どもを守るために知っておきたいこと もくじ

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