預金を下ろして手数料貧乏にならないための方法

#くらし   

日銀が「マイナス金利政策」を導入した時は、その響きが不気味でしたよね。預金を預けたのに、金利(手数料)を払わされるのか?と。でも、日本はずっと前からマイナス金利状態だったのです。それは、ATM手数料。

消費税8%の段階で、自行ATMで時間外手数料を払えば108円。また、時間内でもコンビニATMを使えばやはり108円取られます。銀行の支店がどんどん消えて、いまやお金を下ろすにはコンビニATMしかないという場所も多いのです。

ところが、税引き後で108円以上の利息を得るには、普通預金口座に給与25万円が振り込まれるとして計算すると(ただし1年間手つかずで!)、年利0.054%は必要に。マイナス金利導入前の普通預金金利は0.02%だったので、すでに手数料の方が高かったわけです。

自分の預金を引き出すにしても、手数料を払ってしまえば即、預金が目減りする。いやでも取られてしまうATM手数料を払わない方法を知っておかないと、どんどん貧乏になっていくのです。

毎回取られるコンビニ手数料を節約するには二つの手段があります。

一つは、各銀行の優遇サービスを利用すること。都市銀行の場合、三井住友銀行「SMBCポイントパック」、三菱東京UFJ銀行「スーパー普通預金(メインバンク プラス)」、みずほ銀行「みずほマイレージクラブ」などの名称で実施されていて、給与受け取り口座への指定や、残高に応じて、月3~4回程度コンビニ手数料が無料になります。ネット上で現在の口座から切り替えることができるので、ぜひ手続きをしておきましょう。地銀でも同様のサービスがあるので、確認してみて。

もう一つは、コンビニATMで手数料がかからない銀行を選ぶこと。

例えばセブン銀行、イオン銀行など流通系の銀行なら、コンビニに設置された自社のATMでの引き出しは手数料が終日無料です。また、コンビニ大手のローソンが銀行業への参入を発表しているので、さらに選択の幅が広がりそうですね。

また、コンビニATMに強いのが新生銀行。セブン銀行やイーネット、ローソンATM、イオン銀行など提携ATMからの引き出しは終日無料です。

ゆうちょ銀行もファミリーマートに設置された自社ATMでの引き出しなら、ほぼ24時間、手数料無料で利用できます(時間は店舗により異なることも)。

ただし、本来、こうした手数料を払わないためには、ちょこちょこ引き出すのをやめるのが一番。ATMに行けば行くほど貧乏になる、と心に刻むことからスタートして!

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■著者:松崎のり子(消費経済ジャーナリスト)
雑誌編集者として長く生活情報誌のマネー・節約記事を担当。近著『3足1000円の靴下を買う人は一生お金が貯まらない』(講談社)も好評発売中。
消費経済リサーチルーム

イラスト/尾代ゆうこ

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