「女の悩み」にズバリ回答!「進学したくないという娘にどうアドバイスしたらいい?」

#くらし   

どこまでも逃れられない女の悩み、勇気を出して向き合ってみませんか。夫、しゅうとめ、親族、恋人、人間関係、仕事、子育て、将来の不安…。キャリアカウンセラーの小島貴子さんが皆さんの相談にお答えします。

【お悩み】

高校生の娘が、勉強は好きではないから、進学したくない。好きな洋服のブランドで販売の仕事がしたいので就職したいといっています。ですがこれからの時代、結婚しても男の人の稼ぎだけでは厳しいともいわれますし、彼女が30代、40代になっても続けられる仕事なのか不安です。華やかな仕事で、憧れる気持ちはよく分かるのですが、私は娘にどんなアドバイスをしたらいいでしょうか。(埼玉県 星の砂 42歳)

【小島さんの回答】

2013年、英国オックスフォード大学のオズボーン博士が、「雇用の未来」としてこれから10年でなくなる仕事を発表しました。AI(人工知能)技術がさらに進むと、人間でなくてもできる仕事はコンピューターに代わります。私も含めて親世代にあった仕事はなくなり、子どもの時代には新しい仕事ができるのです。これから新しい時代を生きる娘さんへ、1つ大事なことをまず伝えてください。「得意なこと、好きなことのプロとして生きるには、基礎的な常識や考えるチカラがいる」ということです。私も、長男が高校2年生のときに同じことを伝えました。私が使ったのはトランプです。七並べをしながら、「未来のことを考えよう」といいました。事前に、長男には6と8を抜いた持ち札を渡しました。当然、彼は私がどこかに6と8を出さないかぎり、自分のトランプを置けません。すると、長男が「ゲームにならないよ! 母さんは何がいいたいの?」といってきました。私は、「この七並べはあなたの未来だよ。9以降を全部持っていても、5以降を持っていても、8と6がなければつながらない」と話しました。娘さんには、「自分の未来に必要な6と8を一緒に考えよう。洋服が好きなら、服飾デザインの専門を知っていると、繊維や海外のデザイナーの知識まで得られるよ。好きなことを仕事にするには、深く広い知識と技術が必要。そのためには、基礎を学ぶということが大事だからね。今すぐ働くと、『経験』の引き出しをつくれるよね。専門学校や大学に行くことは、幅広い『知識』の引き出しをつくること。どちらも大切だけど、『知識』の引き出しがたくさんあると、『経験』の幅が広がり、可能性が増えるよ」と伝えて励ましてみてください。【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】

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Information

回答者:小島貴子さん
こじまたかこ/キャリアカウンセラー、東洋大学理工学部准教授。2男の母。専業主婦を経て職業訓練指導員に。『天職力と転職力』(小社刊)など著書多数。

イラスト(小島さん似顔絵)=伊藤和人

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