「女の悩み」にズバリ回答!「毎日がマンネリでつまらない……」

#くらし   

女の人生、いろいろな悩みがあって当たり前。一人でため息をついていないで、誰かに相談してみませんか。今回は、作家の桜木紫乃さんが皆さんの相談にお答えします。

【お悩み】

夫と2人暮らしをしている50歳です。2人とも特別お金を使わないので、お金には困っていません。親族は遠くに暮らしているので、ほとんど連絡も取りません。友達も特に親しい人はいません。毎日が2人だけ。特に生活に張りもなく、将来の希望が見えません。私は昼間、半日ほどのパートに出ていて職場では悩みはないのですが、プライベートがマンネリ。どうやったら生活に活力を出せるでしょうか?(山口県 柿の種 50歳)

【桜木さんの回答】

金に困ってない! 人づきあいもない! マンネリを感じるほど平和な五十夫婦の日常! ああ、あなたの日常を短編小説にしたいです。現実は、何か起こると実在の人物が解決に向けて考え動き、悩みます。けど、小説は何もない日常に潜んだ「気づきの危うさ」を書くものでもあるんですよ。

どうやったら生活に活力を、ってもう五十過ぎたら一緒に映画を観るのが一番ですよ。家で観るなら『髪結いの亭主』がおススメです。何にも問題のなさそうな夫婦の物語です。映画はたとえ並んで観ても「究極のプライベート空間」。感想を言い合ってケンカにでもなれば、マンネリどころじゃない。

あとは二人でスポーツですかね。少し動かなくなってきたお互いの体を見て、笑うのか切なくなるのか。ちなみにウチは卓球を始めました。夫58、妻52。そのうち、ミス1回につき1枚脱ぐことを提案しようと思ってます。人生半分以上生きたあとは、将来の希望より目先の笑いです。マンネリ? そんな暇ないんですよ、もう。【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】

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Information

回答者:桜木紫乃さん
さくらぎしの/作家。北海道生まれ、在住。子ども2人を育てながら作品を発表。2013年、『ホテルローヤル』で直木賞を受賞。最新刊は『氷の轍』(小学館)。

イラスト(桜木さん似顔絵)=伊藤和人

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