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食材事典

くり
撮影:貝塚 隆

ホクホクでやさしい甘さがうれしい栗。日本の秋の味覚です。
皮をむく手間はかかりますが、皮がむいてあるむき栗も市販されているので、すぐに使いたい場合はそれを使っても。
栗ご飯、栗おこわ、焼き栗、甘露煮、渋皮煮、煮もの、スープなどに。

選び方
よく熟すと丸くなるので、形が丸く皮につやのあるものが良品。皮の色は褐色のものと黒褐色のものなどがありますが、これは味のよしあしではなく品種の違いによるもの。市場に出回るものはほとんどが虫食い防止処理をされていますが、虫のついたものが1個でもあるとほかの栗にもうつるので要注意。虫食い跡のないものを選んで。
むき栗は、味が落ちるのが早いので、買い求めたら、すぐに調理を。
出回り期


■ 最盛期
■ 出回り期
品種によって9月中旬から下旬に熟すものや、10月上旬から中旬に熟すものなどに分かれます。市場に最も出回るのは9月下旬から11月ごろまで。
栄養
栗のでんぷんは、ブドウ糖やショ糖など、消化吸収の早い形で含まれるので、効率のよいエネルギー源になります。さらに、栗の糖分には消化をよくして胃腸の機能を強化する酵素が含まれるので、中国ではおなかをこわしたときには焼き栗をよくかんで食べるとよいといわれるほど。ただしカロリーは高めなので、食べすぎには気をつけて。
ここがポイント 〜栗〜
Point1●皮のむき方
一般的なむき方
1)底の部分を小さく1片、削るように切り取り、1時間以上水につけておきます。
鬼皮(外側の皮)が少しやわらかくなると同時に、削ったところから水が入り、鬼皮がむきやすくなります。
2)鬼皮をむきます。削った部分に、包丁の刃元を引っ掛けて引っ張れば、簡単にむけます。1〜2片むいたら、あとは手でむいてもOK。
渋皮煮など渋皮(内側の皮)をつけたまま調理する場合は、渋皮を傷つけないように注意しましょう。
3)渋皮をむきます。包丁を栗の形に沿わせながら動かします。平らな面は、まな板に置いて、切り落としながらむいてもいいでしょう。
また、ペン形の皮むき器も便利。細かなカーブにも合わせやすいので、包丁よりも早く進みます。
4)渋皮をむいたら、順に、きれいな水につけておきます。30分以上つけておくとよいでしょう。こうすることでアクが抜けます。

●生の栗はかたいので、よく切れる包丁、刃の丈夫な皮むき器を使い、左手でしっかりと持って、手もとに注意してむいてください。
鬼皮と渋皮を同時にむく方法
1)底の部分を小さく1片、削るように切り取り、1時間以上水につけておきます。
鬼皮(外側の皮)が少しやわらかくなると同時に、削ったところから水が入り、鬼皮がむきやすくなります。
2)底の面を包丁で切り落とし、切った面を下にして安定よく置いて、平らな側面を切り落とします。
3)丸い側面の鬼皮と渋皮(内側の皮)を一緒にむきます。一般的なむき方と同じ要領で、鬼皮を先にむいてから、渋皮をむいてもいいでしょう。
4)渋皮をむいたら、順に、きれいな水につけていきます。30分以上つけておくとよいでしょう。こうすることでアクが抜けます。
網で焼いてからむく方法
1)底の部分に包丁で切り目を入れて、網にのせて火にかけます。熱で皮が縮んで、先端がはじけ、むきやすくなります。
2)先端のはじけたところに、包丁の刃元を引っ掛けて、鬼皮(外側の皮)をむきます。渋皮(内側の皮)は、一般的なむき方と同じ要領でむきます。
しっかり焼いて、ある程度火を通すと、実がやわらかくなって、渋皮もむきやすくなります。

●焼き栗ご飯にする場合などに向いているむき方です。こんがりと焦げ目がつくまで焼くと、手で皮がむけるうえに、こうばしい香りもつきます。
ゆでてくりぬき出す方法
1)そのまま水から入れてゆでます。ゆで時間は、実の大きさによって違いますが、30〜40分を目安に。
ゆで加減は、必ず1つ切って、確かめて。
2)湯をきり、包丁で半分に割り、中身をスプーンでくりぬきます。

●そのまま食べるほか、フォークでつぶしたり、裏ごしする調理法に向いています。

※食材の出回り時期は、あくまでも目安です。表示されていない時期でも出回っているものも多くあります。また、地域によっても差異がありますので予めご了承ください。