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食材事典

れんこん
撮影:貝塚 隆

れんこん

11月ごろから年末にかけて、価格も安くなってくる冬野菜のれんこん。はすの肥大した地下茎です。まっすぐ穴が通っていることから、「先が見通せる」と縁起のよい食材とされ、祝いの席には欠かせません。 シャクシャクとした独特の歯ごたえは、炒めものやサラダに好相性。

選び方
泥の中で育つため、皮の色や汚れは自然なもので、善しあしの基準にはなりません。節と節の間が長く、ゆがみの少ない円筒形のものが良品で、新鮮なら切り口が白っぽい肌色。穴が茶色くなっているものは古く、加熱したときに灰色になることも。
出回り期


■ 最盛期
■ 出回り期
一年を通して出回っていますが、市場に多く出回るようになるのは9月頃から。特に12月末頃がおいしく、価格も安くなります。
栄養

ビタミンCがキャベツに勝るほど豊富なので、冬のビタミン源として、美肌を保ちたい女性に特におすすめ。食物繊維も豊富。鉄分やカリウムなどのミネラルも多種類含まれます。
れんこんの切り口は、時間がたつと黒ずんできますが、これはタンニンという成分が酸化するため。タンニンはポリフェノールの一種で、炎症を鎮める作用や、止血作用があるとされます。 また、れんこんを切ると糸を引きますが、これはムチンという成分によるもの。ムチンには、たんぱく質の消化をよくする働きがあり、胃もたれや胸やけに有効といわれます。
        
ここがポイント 〜れんこん〜
Point1●下ごしらえ
泥をよく落とす
穴に汚れが残らないよう、ペーパータオルを差し込んでふくか、ため水の中でふり洗いします。
皮をむく
両端の節を切り落としてピーラーで縦方向に一気にむきます。
酢水にさらしてアクを取る
切り口が空気に触れるとアクが出て黒くなります。皮をむいたら酢少々を加えた水に5分ほどさらします。
Point2●切り方
輪切り
穴のあいた独特の形を生かせる切り方。端から、料理に応じた厚さに切っていきます。天ぷら、はさみ揚げなどに。
いちょう切り
特に太い部分を食べやすい大きさに切るなら、いちょう切りに。縦四つ割りにして、端から、料理に応じた厚さに薄切りにします。
乱切り
細いものはそのまま、太いものは半割りか四つ割りにして90度ずつ全体を回しながら、材料に対し斜めに包丁を入れ、形を揃えて切っていきます。
太さに合わせた切り方を
太い部分と細い部分の差が大きいので、切り方を変えて。輪切りや半月切りのほか、太いものなら右下写真(3)のように4cmくらいの長さに切ってから棒状にしても。
花れんこん
れんこんを花びらの形になるように切る飾り切り。煮ものやあえものなどに使えば、いつもの料理が華やかになります。
1)4〜5cm長さに切り、穴と穴の間に2〜3mm深さの切り目を縦に入れ、切れ目に向かって左右から包丁を斜めに入れて、皮ごと三角形に薄くそぐように切り取ります。
2)同じように、穴と穴の間すべてを切り取っていくと、ほぼ花びらに近い形に。
3)残った皮をむきます。このとき、切り口の角張ったところを落とすように丸みをつけてむくと、花形がきれいになります。
4)使う料理に適した厚さの輪切りにします。
矢羽根(矢ばす)
れんこんの穴を切ってできる凹凸を利用した飾り切り。盛りつけるときは2つ合わせて。甘酢漬けなどに使われます。
1)皮をむき、片側が少し厚くなるようにして、斜め切りにします。
2)すわりがよくなるよう、両端を少し切り落とします。
3)まん中で半分に切り、切り口を上に向けて、2つを揃えます。

※食材の出回り時期は、あくまでも目安です。表示されていない時期でも出回っているものも多くあります。また、地域によっても差異がありますので予めご了承ください。