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食材事典

トマト

トマト

トマトは南米原産の、ナス科の野菜。16世紀にヨーロッパへ導入され、品種改良されて、現在では、世界じゅうで食べられています。ヨーロッパでは、「トマトが赤くなると、医者が青くなる」ということわざもあります。日本へは江戸時代に伝わって赤なすと呼ばれましたが、食べられるようになったのは明治時代以降、本格的な消費は第二次世界大戦後のことです。
トマトにはグルタミン酸というアミノ酸がたっぷり含まれ、肉や魚と一緒に調理すると、相乗効果でおいしさアップ。赤い色と酸味が、食欲をそそります。

選び方
赤くなっても日もちがよく糖度の高い「完熟系」が多く出回っています。そのほか、サイズではミニトマト、ミディトマト(中ぐらいの大きさのもの)があり、ミニトマトには黄色、オレンジ色のものも。
普通のトマトは、へたがきれいな緑色で、ピンとして切り口がみずみずしく、全体に丸みがあり、色むらがないものを。かたくしまっていて、ずっしり重いものが、果肉が緻密で甘みもあります。
完熟したトマトはポリ袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室へ。青い部分が残っているものは、常温(貯蔵適温は15〜25℃)で追熟させましょう。
出回り期


■ 最盛期
■ 出回り期
出回りは通年。出盛りは5〜9月。冬は暖地のハウス栽培、夏は高冷地の栽培で、通年出回りますが、夏の露地ものが、味がよく値段も手ごろ、栄養価もすぐれています。

【平成17・18年 東京都中央卸売市場データ参照】
栄養

体内でビタミンAに変わるβ−カロテンが豊富で、緑黄色野菜に数えられます。ビタミンCも豊富で、トマトに含まれるビタミンCは熱に強く、調理しても生食とほとんど変わりありません。
トマトに含まれる赤い色素、リコピンは、カロテノイド系色素の一種。強い抗酸化作用があり、有害物質である活性酸素の害を除き、老化の原因となる過酸化脂質の生成を抑制します。細胞のガン化を抑制し、免疫力を強化し、動脈硬化を予防する働きもあって、生活習慣病予防にも有効といえます。赤い色が濃いほどリコピンが豊富、水には溶けず油に溶けるので、油を使った調理がおすすめです。
また、胃液の分泌を促進し消化を助けるクエン酸やリンゴ酸も豊富。野菜の中では糖度が高く、そのほか、ビタミンB6、E、カリウム、ルチン、食物繊維なども含まれます。
基本の扱い方 〜トマト〜
 
へたを除く
刃先をへたのまわりに斜めに刺し込んでぐるりと一周させ、へたをくりぬく。
皮をむく(湯むき)
鍋に湯を沸かし、トマトのへたがついたまま、へたを上にして入れ、ミニトマトならへたを取って入れる。皮が少しむけてきたら取り出し、冷水につける。へたを取り、裂け目から皮をむく。
皮をむく(火にかざす)
1個だけ皮をむきたいときに便利。へたにフォークを刺して直接火にかざし、皮が少しはじけてきたら冷水にとる。へたを取り、皮の裂け目から皮をむく。
中身をくり抜く
1)中に詰めものなどをする料理の場合、中身をくり抜く。まず、へたから1cmくらいを切り、ふたにする上部を切り、端から7〜8mmのところにぐるりと包丁目を入れる。
2)スプーンで中身をくり抜く。
輪切り
料理によって、好みで、縦または横の輪切りに。へたを取り、横の輪切りならへたの部分を右にして置き、端から切る。縦の輪切りなら、へたの部分を下にして置き、同様に切る。
半月切り
輪切りを半分にした形。へたを取り、縦半分に切って、切り口を下にして置き、適当な厚さに端から切る。
くし形切り
8等分のくし形は、へたを取り、縦半分に切って、切り口を上にして置く。半分に切り、さらに角の部分から包丁を入れて半分に切る。トマトの大きさや用途によって、4〜6等分にしても。
みじん切り
輪切りにしたものを重ねて細く切り、横にしてさらに細かく切る。
角切り
サラダなどに使うときは、1.5〜2cm角の角切りに。ソース代わりに使ったり、スープの浮き実にするようなときは、1cm角くらいの小さい角切りに。

1)へたを取って横半分に切り、切り口を下にして置く。1.5〜2cm角の角切りなら1.5〜2cm幅になるように、等分に切る。
2)向きを変えて横にも等分に切る。

※食材の出回り時期は、あくまでも目安です。表示されていない時期でも出回っているものも多くあります。また、地域によっても差異がありますので予めご了承ください。