本当にあった怖い話 日々白目むいてます(10)
「うなずきすぎて首がもげそう!」と共感の声続出!
臨床心理士として精神科に勤めながら年子の娘を育てる母の、基本的に白目むいた日々。
思いもよらぬ行動に出る姉妹と夫に驚き、戸惑い、脱力する日々をユーモアたっぷりに綴り、instagramで話題沸騰の「白目カルタ」が一冊にまとまりました。
『脱力系育児マンガ 日々白目むいてます』(SBクリエイティブ)から、レタスクラブニュースのために書き下ろされたエピソードも加えて全10回でお届け。今回はその第10回です。

もうこれ、ホンマに何かの罰ゲームかと思った。
誰の連絡先も知らんからどうしよう?ってなったけど、その場で何とか連絡先はゲットできて……。
「友だち作りのきっかけになったんやったらええやん」って思うでしょ?
できなかったんですよ。
(本当にあった怖い話)
☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆
PTA役員。
園や学校と連絡を取り合い、決定したことを保護者にお知らせする。
いわば学級委員のような。
保護者代表のような。
そんな位置付けですよね。
誰の連絡先も知らん人がなったらあかんと思いません?
くじ引きってご存知です?
平等性が謳われていて、最初っから当たりが出ることは稀だというイメージのあるアレです。
まさか一番手で当たると思いませんやんか。
誰かの策略かと思った。
割り箸の先端に赤く塗られたマーカーを噛みちぎろうかと思った。
咄嗟に先端を握りましたが先生はしっかりご覧になっていて。
「あ、あたりですねー」
と言われた時の会場の静まりっぷりをご想像いただきたい。
普通「わー」とか「きゃー」とかなりますやんか。
もう完全に心の声が聞こえてきていましたよね。
「あれ誰…?」
もう居た堪れへんかった。
「し、白目が当選しました!」と自己申告。
でもこれをきっかけにみんなの連絡先を聞いてね。
ママ友ができるんじゃないかと想像するでしょ?
それができなかったんですよ。
本当にあった怖い話です。
著=白目 みさえ/「脱力系育児マンガ 日々白目むいてます」(SBクリエイティブ)