家事育児は重労働そのもの!へとへとな日本の主婦が求めているパートナーの言葉は…/主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件(4)

#育児・子育て 
欲しいのは「アドバイス」じゃない!

『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件』4話【全6話】


「育児ってどうしてこんなに大変なんだろう…」お子さんをお持ちの方がそう考えるのは、一度や二度ではないはず。元サラリーマンで主夫の河内瞬さんは、主夫になったばかりの頃「仕事や高齢者の介護と比べて、大変さがわかってもらえない…」と感じていたそうです。

子どもを部下に例え、斬新な視点で家事育児の大変さを描く『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件』から、「家事育児は重労働そのもの!へとへとな日本の主婦が求めているパートナーの言葉は…」のエピソードをお送りします。

※本作品は河内瞬著の書籍『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件』から一部抜粋・編集しました

同じシチュエーションでも答え方次第


【画像を見る】寄り添った共感だったりする


主夫になったばかりのころ、来る日も来る日も家事育児の繰り返しの日々が続き、ふと「自分は何をしているんだろう……」という気持ちになることがあった。

それまでサラリーマンとしてさまざまな人と関わっていた状態から、いきなり一人になったから孤独感も強かった。日常的に人との交流はなく、黙々と家事育児をこなす。これは正直、精神的にくるものがあった。

それでも続けてこられたのは、家族、特に奥さんから毎日ねぎらってもらっていたからだと今ならわかる。当時はシュフ業にまだ慣れていなくて、ねぎらいの言葉のありがたさをわかっていなかったけれど、あの不慣れなころを乗り越えられたのは、間違いなく家族からの感謝の言葉のおかげだ。「ありがとう」「お疲れさま」や料理を食べたときの「美味しい」は、確かにただの言葉だけど、シュフにとっては数少ない報酬なのだ。

疲れたシュフに必要なのは「ねぎらいの言葉」であって、解決策の提示ではない。

ここをパートナーが理解しているかどうかで、シュフの負担は驚くほど変わってくる。もしサラリーマンだったころ、「仕事が大変でさ……」と愚痴をこぼして、同僚に「じゃあ、こうしろ」と指示されていたら「そんなことわかってるよ!」とキレていただろう。

シュフ業は男でも普通に疲れる


家事育児はかなりの肉体労働だ。だから男の方が向いている部分はいろいろとある。水を吸った洗濯物はいくら脱水をかけても通常の1・5倍以上の重さになるし、しかもそれを何枚もまとめて運ぶ。部屋に掃除機をかけるときも置いてあるものを動かす必要があるし、布団を干したり取り込んだりというのも力仕事。風呂掃除・トイレ掃除・シンクの掃除も頑固な汚れは力を入れる必要があるし、体勢的につらいときもある。

買い物もそう。今はほとんどネットスーパーを利用しているけれど、それまではスーパーに買い物に行って、一杯になった袋を2〜3個自宅まで運んだもの。それも数日に一度のペースで。

シュフ業はやればやるほど痛感するけれど、家事育児は外での仕事と同等に疲れます。切れ間なくやることが続く感じも精神的にくるが、それよりも重労働だから肉体的に疲れる側面も大きい。

特に女性の場合は出産を経験して基礎体力が産前より低下していることが多い。男の俺でさえ毎日疲れを感じるのだから、女性はもっと疲れを感じるはず。それを「家事は楽」とか「家にいられていいな」と言われたのではたまったものではないのだ。

日本のシュフに必要なのはねぎらいの言葉


毎日家事が、育児が大変でさ……と誰かに言われたとき、こうすると時短になるよ、こうすると簡単だよと解決策を提示しがちだけど、この場合、相手が本当に欲しいのは「大変だね、お疲れさま、美味しい」などの言葉なのだ。もちろん解決策は大事だけど、まず相手の「大変だ」を受け止めてあげなければならない。そうでなければ、「あぁわかってもらえない……」という気持ちが強くなってしまうから。

家事育児の大変さって効率化や便利な家電でもまだまだどうにもならない部分がある。

誰かに完全に代わってもらう以外は気休めでしかないから。

いくら時短しようと、いくら家電で工程を減らそうと、「毎日しなければならない」という事実がなくなることはない。だからシュフに必要なのは解決策よりも、まずは「ねぎらいの言葉」なのだ。そのたった一言を家族から日常的に言われるか言われないかで、シュフの心理的疲労度にはかなりの差が出てくる。

別に大層なことを要求しているわけではない。

「毎日、掃除洗濯ありがとう」

「今日の料理も美味しかったよ」

「子どもの相手、大変だったでしょ? お疲れさま」

シュフがパートナーに求めているのは大体こんなところ。本当にささいなことなんです。

サラリーマンなら、仕事に置き換えてみてほしい。

朝7時に出社後、大量の仕事に休憩する間もなく昼になり、昼食を食べようとしたら追加の仕事を頼まれランチも急いで済ませる。夕方にやっと一息つこうとしたら、今度は後輩のフォローを頼まれ……業務報告を上司にすると、こちらに目もくれないまま「おう」としか言われず、さらに明日の仕事を大量に頼まれる。

と、ここまでかなりの仕事をこなしたが一度も「ありがとう」も「お疲れさま」も言われず、何だったら「遅い!」や「雑」「これしかできなかったの?」と責められる。

これが毎日だとして、そしてその会社に居続けるしか選択肢がないとして、現状に絶望を抱かずにいられる人がいるでしょうか。

パートナーの協力、親と同居でないなど助けが一切ない→常時ワンオペ、もしくは子どもがやんちゃ→子育て高難易度。どれかだけでもシュフ業はかなり大変です。まず小さい子どもを見ながら家事をするだけでかなりハードモードだし、子どもが大きくなったら言うことを聞かなくなるため別の大変さでハードモードは継続する。

一切ねぎらってもらえない。一切褒められない。それどころか責められる。

こんな状態で楽しくなったり、仕事を苦に感じない人がほとんどいないように、こんな状態でシュフ業を続けられる人もほとんどいない。仕事は無理なら転職できるけど、シュフ業に転職なんてシステムはない。無理でもやるしかない。どんなに無理でも我慢してやり続けるしかない。

それがシュフ業なのだ。

だからパートナーの理解と協力がシュフには必要。無理解なパートナーなんてただの居候でしかないと思うけど……。

著=河内瞬/「主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件」(主婦の友社)

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