いま話題の「モンテッソーリ教育」が赤ちゃんの頃からおうちでできるってホント?

#育児・子育て   

「モンテッソーリ教育」とは1900年頃にイタリアで生まれた教育法で、日本でもこれまで一部の幼稚園や小学校などで取り入れるところがありました。それが現在、パパママたちに話題となり、家庭での子育てに「モンテッソーリ教育」の要素を取り入れる人が増えています。

インターネット検索してみると、その方法や教具などを紹介するものがずらり。子どもをモンテッソーリ園や教室に通わせているパパママの体験談はもちろん、家庭での実践をSNSで公表する人もたくさんいて、まさに「モンテッソーリ教育が熱い時代」がきています。

「モンテッソーリ教育が熱い時代」がきています


「モンテッソーリ教育」が注目される理由はいろいろありますが、日本でもやっとスタートした「21世紀型教育」で大切にされている「主体的に意欲的に取り組む学び」の姿に、100年以上も前に生まれたこの教育法がマッチしていることもあるでしょう。また、最近では、史上初の最年少記録を更新中プロ棋士の藤井聡太さんが「モンテッソーリ教育」を受けていたことで話題になりました。さらに、GoogleやAmazonといった世界的企業の創始者や、スポーツ選手、芸術家、音楽家にも「モンテッソーリ教育」で育った人がたくさんいることが、注目を集めている理由です。

0歳の頃から実践できる?


ところで、「モンテッソーリ教育」というと、子どもに合わせた教育環境や研究され尽くした教具を活用するメソッドが必要で、専門家でないと教えてあげられないと思われがちでした。しかし、モンテッソーリ教育で大切にしていること=子どもの自立心、集中力、自己肯定感、自己コントロール力、向上心など、目に見えない「心」を家庭で育てる場合には、必ずしも専用の教具は必要なく、毎日の暮らしの中での実体験を生かしながら育んでいくことができるのだとか。また、幼稚園入園を待たずに、0歳の頃から実践できるとわかり、赤ちゃんの育児法に取り入れる人が増えているのです。

おうちでは専用の教具より日常生活が重要


「教具なしのおうちモンテッソーリ」を推奨するモンテッソーリアン(モンテッソーリ教師)の北川真理子さんは、著書のなかでおうちでできることとして、積極的に日常生活を見せること、子どものチャレンジを見守ること、ごっこ遊びは本物でやること、文字や数に興味を持たせるコツなどをアドバイス。特別な道具を用意しなくていいけど、一緒に料理をしたり、こぼしたものを自分で片付けたり、外を散歩して虫を見つけたり、プランターに水をあげたり、たくさんの体験を積むなかで、子どもが自ら知りたい、学びたいという意欲を育てる方法などを示しています。

そして、「子どもを尊重するけど、言いなりにならない。叱らない、でも過剰にほめない。おうちでは専用の教具より日常生活が重要。つまり、『子どもを変える』のではなく『親が変わる』ことが大事」と説いています。

また、「子どもに対する見方が変わり、子育てがとても楽しくなりますよ」とも言います。うちの子育て、これでいい?と悩んだ時、「モンテッソーリ」の扉をたたいてみるのもおすすめです。

【プロフィール】
北川真理子
合同会社コソダチ代表、国際モンテッソーリ協会0-3歳/3-6歳ディプロマ、国際モンテッソーリ協会認知症ケアワーカー、幼稚園教諭、保育士。モンテッソーリの幼稚園や保育園などで10年以上にわたって勤務した後、第一子妊娠中にInstagramで「モンテッソーリアンまりこ」としてモンテッソーリ教育に関する情報発信をスタート。現在はモンテッソーリ教育を学べるオンラインサロン「子育ての学校」の運営も行う。二児の母。近著に「いちばんていねいな はじめてのおうちモンテッソーリ」がある

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