一流パティシエが提案! つくりたくなる人気の焼き菓子スイーツ

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本場ベルギー在住のパティシエ、レソンシエルさんが『ベルギーパティシエがていねいに教える 定番だけど極上の焼き菓子』(KADOKAWA)を上梓。その中から「これは!?」と見逃せない、工夫とおいしさが詰まった珠玉の焼き菓子をピックアップ。パティシエならではの雑学や、失敗しないスペシャルなポイントも抜粋して紹介していきます。

まさかのパウンドケーキ型!? レソンシエル式・オリジナルカヌレ

レソンシエル式・オリジナルカヌレ

本場のカヌレは銅製のカヌレ型を使って焼きますが、レソンシエルさんが提案するのは、なんとパウンドケーキ型でつくるカヌレ! 難易度が高そうなイメージのあるカヌレですが、じつは少ない材料と手順でつくることができるレシピです。

材料を混ぜて焼くという意外にもシンプルな工程のカヌレは、ラム酒とバニラの香りがたまらないスイーツになっています。

焦がしバターが決め手! フードプロセッサーでつくるフィナンシェ

フードプロセッサーでつくるフィナンシェ

フランス語で、「金持ち・金融家」という意味を持つフィナンシェは、その名にちなみ、金塊の形を模したとされる形が特徴的です。

レソンシエルさんいわく、フィナンシェづくりはなるべく気泡が入らないようにするのがポイント。混ぜすぎないためにもフードプロセッサーを使った「2秒まわして止める」という細切れな混ぜ方で、卵白のコシを切るのが失敗しないコツだそうです。

焼き上がりは外はカリッと中はふわっと

焼き上がりは外はカリッと中はふわっと。一晩経つとしっとりした食感に変化していきます。焼けば二度違う食感が楽しめるのもうれしいところですね。

見た目もかわいいフルーツタルトは好きなフルーツでアレンジしても◎

フルーツタルトは好きなフルーツでアレンジしても◎

フランス・ブルターニュ地方の郷土菓子、サブレブルトンのレシピにベーキングパウダーを加え、ふっくらとしたタルト生地にアレンジしたレソンシエルさんのタルト。

じつはこのレシピもフードプロセッサーを使用するのがミソ。手で触る時間が最低限で済むフードプロセッサーを使って生地をつくると、余分な熱が加わらずにさっくりほろほろに焼き上がります。

フードプロセッサーを使用するのがミソ

のせるフルーツは旬のフルーツでもよし、ご家庭にあるフルーツでもよし。ただし、水分の多いフルーツだとべちゃっとしてしまうので注意が必要。みかんや熟れすぎた桃などは避けておいたほうがベターです。たっぷりのせれば、見た目も鮮やかなタルトが完成。手土産にもおすすめです。

「大雑把に」がキーワード。パイ生地づくりは覚えておいて損がない!

いい意味で大雑把に作業するのがパイ生地を成功に導くポイント

通常折り込みのパイ生地はバターを包んでつくるので難易度が高めですよね。しかし、今回レソンシエルさんが著書で紹介するのは、粉にバターを混ぜ込むフィユタージュ・ラピッドという製法。折り込みパイ生地の中でも難易度低めなので初心者でもトライしやすい方法です。

パイ生地づくりは覚えておいて損がない!

几帳面になりすぎず、いい意味で大雑把に作業するのがパイ生地を成功に導くポイントになるそう。ぜひみなさんもチャレンジを!

リーフパイはもちろん、パイ生地があれば、エッグタルトにしたり、シチューやお肉を包んでお食事パイにしたりするのも楽しくなります。 一度つくり方を覚えておけば、何通りにも応用できるのがパイ生地のいいところです。

オリジナルのクッキー缶づくりにもチャレンジ!

オリジナルのクッキー缶づくりにもチャレンジ!

紹介してきた焼き菓子に加え、本書にはさまざまなクッキーのレシピも掲載されています。
シンプルな型抜きクッキーやアイスボックスクッキー、さくさくほろほろのひとくちメレンゲもおすすめ。クッキー缶に詰め込み、大切な人にプレゼントするのもいいかもしれません。

誰かへ贈るプチギフトにも、自分への最高においしいご褒美にも。この冬、至極の焼き菓子スイーツづくりにトライしてみてはいかがでしょうか。気になった方はぜひチェックを!

文=オカムラカナヲ

【著者プロフィール】
ベルギー在住のパティシエ、ショコラティエ。フレンチの料理人である父の影響でパティシエに。日本の洋菓子店で修行後、ベルギーに渡る。2019年、チョコレートの世界大会ワールドチョコレートアワードファイナルでシルバー受賞。主にレシピや旅の動画を紹介するYouTubeの登録者数は58万人を超えている。

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