コンプリートは超ハード!? それでも集められずにいられない全国各地の「公共施設カード」
自治体によって様々なデザインが存在する「マンホールの蓋」。特に観光地などでは色付きの素敵なデザインのものも多く、気になってしまう人も意外と多いのでは? 実はそんなマンホールのデザインが「カード」になって配布されていて、「すっごく欲しい!」「こんなにバリエーションあるの?」と話題になっています。
■マンホールカードっていったい何?
「マンホールカード」を配布しているのは、全国の下水道科学館や観光案内所などの公共施設。2016年から導入されたこのカードは、これまで109の自治体で120種類のラインナップがあったのですが、今年4月3日に新たに42自治体、50種のカードが追加されました。(※全てのカードの配布場所は下水道広報プラットホーム公式サイトでのみ公開中)
「国際都市つくば」を掲げる茨城県つくば市のマンホールは、スペースシャトルが筑波山の前を飛んでいく「未来都市」らしいデザイン。JAXAの「筑波宇宙センター」も擁するつくば市にぴったりの模様です。
岡山県の岡山市は、言わずと知れた「桃太郎」伝説の発祥の地。桃太郎一行が揃って登場するマンホールは、なんと1986年から設置されています。
静岡県といえば、もちろん富士山。富士市のマンホールには駿河湾の白波と大きくそびえる富士山が描かれています。実はこのマンホール、富士山の頂上が下水の流れる方向に設置されているので、足元の下水道がどちらからどちらへ流れているのかが分かるようになっているんですよ。
他にも、北海道から沖縄まで各自治体のマンホールが沢山ラインナップされていて、SNSでも「無事ゲットできたよ~」「コンプリートしたい! 面白すぎる」と多くの声が上がっています。
このマンホールカードは配布場所に行かないと手に入らないうえ、一人一枚、先着順というなかなか厳しい条件で配布中。そのため、無料配布のカードにもかかわらずネットオークションなどでは500~1,000円ほどで取引されているようです。
■まだまだある! 全国の公共施設カード
実は、マンホールカード以外にも「公共施設」のカードは沢山存在します。全国にマニアも多い「ダム」もそのひとつ。国土交通省と「独立行政法人水資源機構」の管理するダムでは2007年から「ダムカード」を配布。全国各地のダム管理事務所などで配られていて、基本的には「ダムの目的」「ダムの形式」など統一された情報が載っています。しかし、統一デザイン以外のカードというものもあり、国土交通省の「統一デザイン以外のカード配布場所一覧」によると、「配布されている全てのカードを把握しているものではありません」とのこと。まだ見ぬカードを求めるコレクター心に火が付きそうですね。
ダムカードの方もオークションでは500~1,000円ほどで、配布終了してしまったカードはなんと10,000円を超える価格で出品されているものもあります。
さらに、各地の消防本部のデータが記載された「全国消防カード」や、発電所に行った写真を証拠として提出するともらえる山口県の「発電所カード」、埼玉県の「橋カード」など、公共施設のカードの種類はかなり多様。観光の思い出に、各地のカードを親子で収集してみるのも楽しそう!
【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】