一家でヨーロッパ周遊の旅へ。華やかな世界と村で見た光景とのギャップに「わたしはこのままでいいの？」【看護に生きた戦場の天使ナイチンゲール】（6）

クリミア戦争での献身的な活躍から「クリミアの天使」と呼ばれ、統計学を使って医療に改革を起こすなど、生涯をかけて看護の基礎を築いた看護師、フロレンス・ナイチンゲール。しかしその人生は、波乱に満ちたものでした。
今から約200年前、イギリスの上流階級の家に生まれ、なに不自由ない環境で育ちますが、好きなことはダンスやドレスよりも本や勉強という「変わった子」。『まんが人物伝 ナイチンゲール 看護に生きた戦場の天使』から、少女時代のエピソードをお送りします。

慈善活動で初めて村を訪れたナイチンゲールは貧しい人々の姿に衝撃を受け、自分にできることを考えて行動します。その時、「人の役に立てる喜び」を感じますが、自分のいる世界との大きな違いを埋めることはできず、もやもやした気持ちを抱えていました。

※本記事は監修／金井一薫、まんが作画／さくらの書籍『まんが人物伝 ナイチンゲール 看護に生きた戦場の天使』から一部抜粋・編集しました