知っておきたい! 毎日の離乳食作りをラクするポイント/バランスのよい手作り離乳食(3)

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毎日の離乳食作りをラクするポイント

『365日マネするだけ離乳食 離乳食はこの1冊でまるごと解決!』 3回【全11回】


子どもの成長にとって大切な離乳食。でも、何をどのようにあげたらいいかわからない…。そんなお悩みを解決するヒントをご紹介します。

離乳食アプリ人気No.1「手作り離乳食」からのレシピを、離乳食教室を多数開催している中村美穂先生が解説。約1年間続く離乳食を進める上で、役立つ情報をお届けします!

※本記事は手作り離乳食 by ninaru(著)、中村美穂(監修)の書籍『365日マネするだけ離乳食 離乳食はこの1冊でまるごと解決!』から一部抜粋・編集しました

知っておきたい!
ラクするポイント

毎日の離乳食作りが負担にならないよう、自分に合ったラクする方法を見つけましょう。

ラクするポイント1
フリージング

いまや多くの人が頼るフリージング。よく使う食材をまとめて調理して冷凍しておくと、料理がぐんと時短になります。

下ごしらえのポイント

1 食材が新鮮なうちに、1週間で使い切る量を調理する
生鮮食品は時間が経つごとに鮮度が落ちます。特に肉と魚は食中毒の心配があるため、なるべく購入した日に加熱調理するようにしましょう。

食材が新鮮なうちに、1週間で使い切る量を調理する


2 フリージング用のアイテムを使って、1回分ずつ小分けに冷凍する
〈初期〉5、6カ月ごろ
初期のおかゆやペーストメニューに。製氷皿で冷凍し、凍ったらはずしてフリーザーバッグで冷凍保存すると使いやすく場所を取りません。だし汁や野菜スープ、汁ものの冷凍保存には全期を通して使います。

フリージング用のアイテムを使って、1回分ずつ小分けに冷凍する


〈中期〉7、8カ月ごろ以降
離乳食が進み、量が増えてきたら主食は1回分ずつ小分け容器に入れるか、ラップで包むのが便利。野菜や肉・魚は汁気の少ないものはラップで、多いものは小分け容器かシリコンカップでの保存がおすすめです。乾燥やにおい移りを防ぐために、密閉容器やフリーザーバッグに入れましょう。

離乳食が進み、量が増えてきたら主食は1回分ずつ小分け容器に入れるか、ラップで包むのが便利


電子レンジ解凍のポイント

1 食材が凍ったまま、ふんわりラップをかけて使う分だけ解凍する
耐熱容器に入れて加熱します。一度解凍してから再度冷凍するのはNG。雑菌が繁殖しやすくなります。

食材が凍ったまま、ふんわりラップをかけて使う分だけ解凍する


2 様子を見ながら全体が熱々になるまで加熱する
あたたまり方にムラがあるので、スプーンでかき混ぜて冷たいところがないかチェックします。

様子を見ながら全体が熱々になるまで加熱する


3 器を移し替えたり保冷剤をのせて人肌まで冷ます
保冷剤を上下に置いたり器を移し替えると早く冷めます。舌をやけどしないよう、与える前に十分冷めているかチェックを。

器を移し替えたり保冷剤をのせて人肌まで冷ます


ラクするポイント2
ハンドブレンダー

初期の裏ごしやすりつぶしは時間がかかって大変。
ハンドブレンダーやミキサーがあると短時間で調理できます。

ハンドブレンダーやミキサーがあると短時間で調理できます

耐熱容器や鍋の中に直接入れて使えます。まとめて下ごしらえするのに便利。


〈初期〉の調理が劇的にラクに!
初期はおかゆから野菜、魚まですべてすりつぶす必要があるので、ハンドブレンダーが最も活躍する時期。すべてのペーストメニューに役立ちます。

〈初期〉の調理が劇的にラクに!


ポタージュ作りにずっと役立つ!
素早く均一につぶせるのでポタージュスープやスムージー作りにも便利。じゃがいものマッシュや豆腐クリームなど、中期以降のメニューにも色々使えます。

ポタージュ作りにずっと役立つ!


ラクするポイント3
ベビーフード

困ったときに心強いベビーフード。時期ごとの調整がされているので、味見してみると参考になります。

ベビーフードの良いところ

・食品数、調理方法が豊かになる
・月齢に合わせて味や形が調整されているので、離乳食調理の見本になる
・離乳食の組み合わせの参考になる

気をつけたいところ

・食品単品の味や固さが体験しにくい
・栄養バランスが取りにくい場合がある
・商品によっては月齢ごとの咀しゃく機能に適していないものがある

離乳食のキホン
だし汁・野菜スープの作り方(時期別)

離乳食の味つけはだし汁と野菜スープが基本。
まとめて作り、フリージングしておくと便利です。

昆布だし(初期後半~ ごく薄くして)

水1カップと5cmほどに切った昆布を鍋に入れ(倍量は水2カップに昆布10cm程度)、30分ほどつけます。弱火にかけ、水泡が浮いてきたら昆布を取り出します。

昆布だし


即席かつおだし(中期から)

耐熱容器にかつお節ひとつまみ(昆布を加えてもOK)と水大さじ2を入れふわっとラップをかけて電子レンジで30秒ほど加熱します。1食分のだし汁作りに便利。

即席かつおだし


かつおだし(中期から)

1 かつお節を湯に入れる
煮立たせた湯(水2カップ程度)に、かつお節を1/2カップ分入れて火を止めます。※水を昆布だしに変えると昆布&かつお節だしになります。

かつお節を湯に入れる


2 ザルでこす
冷めてからザルやペーパータオルでこせば出来上がり。製氷皿で冷凍し、フリーザーバッグに移して冷凍保存しておくとしばらく使えます。

煮立たせた湯(水2カップ程度)に、かつお節を1/2カップ分入れて火を止めます


野菜スープ(初期から)

1 切った野菜と水を加熱する
小鍋に水2カップと小さく切った野菜(にんじん1cm輪切り2枚を1cm幅に切ったもの、ちぎったキャベツ)計30gを入れ、フタをして10分ほどゆでます。

切った野菜と水を加熱する


2 ザルでこす
冷めたらゆで汁をザルなどでこして出来上がり。野菜スープも冷凍保存しておくと、スープを作ったり飲み物として添えたり何かと使えます。

ザルでこす



※本記事の内容は厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」に沿って制作していますが、赤ちゃんは成長・発達の個人差が大きく、消化機能やその時の体調によっても状態が変わりますので、進め方や量、形態はあくまで目安とお考えください。離乳食について、心配を感じる時は必ずかかりつけ医に相談し、赤ちゃんの様子を見て無理なく進めてください。また、赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、疑いのある場合は必ず医師と相談の上進めてください。

著=手作り離乳食 by ninaru、監修=中村美穂/『365日マネするだけ離乳食 離乳食はこの1冊でまるごと解決!』(KADOKAWA)

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