<離乳食中期>7、8カ月ごろの主食の作り方/バランスのよい手作り離乳食(6)
子どもの成長に大切な離乳食。でも、何をどのようにあげたらいいかわからない…。そんなお悩みを解決するヒントをご紹介します。
離乳食アプリ人気No.1「手作り離乳食」からのレシピを、離乳食教室を多数開催している中村美穂先生が解説。約1年間続く離乳食を進める上で、役立つ情報をお届けします!
※本記事は手作り離乳食 by ninaru(著)、中村美穂(監修)の書籍『365日マネするだけ離乳食 離乳食はこの1冊でまるごと解決!』から一部抜粋・編集しました
〈中期〉 7、8カ月ごろ(前半)の主食の作り方
ペーストメニューから少しずつ料理らしくなってくるこの時期。主食もおかゆは7倍がゆになり、パン・麺類のほかにマカロニやオートミールも使えます。
7倍がゆ
◆材料(作りやすい量/約150g分)
炊いたご飯…60g
水…200ml
1 小鍋にご飯と水を入れて強火にかけ、煮立ったら弱火にしてフタをして15~20分ほど加熱する。
2 ふっくらしたら火を止め、フタをして15~20分ほど蒸らす。
3 粗熱がとれたら、すり鉢でつぶす。
【Point】
*焦げつかないよう、少しずつ底から混ぜながら加熱しましょう。
*電子レンジを使う場合は、ふんわりとラップをかけ、途中で数回取り出して混ぜながら500Wで約10分加熱します。そのまま20分ほど蒸らして、すりつぶしましょう。
*1週間分くらいをまとめて作って、小分け容器などに入れて冷凍するのがおすすめです。
そうめん
1 そうめんは乾燥した状態で細かく折り、やわらかくゆでます。
2 ゆで上がったらザルに入れてよく洗い、塩気を抜きます。
うどん
初期ではすりつぶしていたうどんですが、中期ではやわらかくゆでたあと2~5mm程度にきざんで与えます。
【POINT】
多めに下ごしらえをして、1回分ずつラップで包んで冷凍保存しておくと便利です。
パンがゆ
1 耳を取り除いた食パンを手で細かくちぎり、小鍋に入れます。
2 水や調乳した育児用ミルク、牛乳などを加えて煮ます。つぶすように混ぜてかゆ状にします。
マカロニ
1 塩は加えずやわらかくなるまでゆでます。早ゆでタイプのものを選べば短時間でやわらかくなります。
2 ゆで上がったら2~5mmくらいの大きさにきざみます。とろみのある汁や具材と混ぜ合わせると食べやすくなります。
【POINT】
うどんやそうめんに慣れてから与えましょう。
オートミール
オートミールは燕麦(えんばく)をひきわりにしてあるので細かく砕かずに使えます。湯や湯ざましをかけてふやかしてから料理に使います。
※初めて登場する食材について、初期前半は少量ずつ与える例を記載していますが、初期後半からは初めてでも1食分の量が記載されています。初めて試す食材は少量ずつ与えるのが基本なので、レシピを試す前に少量ずつ与えるか、初めての食材を少量にして、同じ栄養源のグループで食べたことのある食材に置き換えてください。どんな食材でもアレルギーのリスクは0%ではありませんが、特に卵、小麦、乳製品、たんぱく質を含む食材全般、果物については初めて食べたあとの様子をよく見てあげましょう。
※本記事の内容は厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」に沿って制作していますが、赤ちゃんは成長・発達の個人差が大きく、消化機能やその時の体調によっても状態が変わりますので、進め方や量、形態はあくまで目安とお考えください。離乳食について、心配を感じる時は必ずかかりつけ医に相談し、赤ちゃんの様子を見て無理なく進めてください。
※赤ちゃんが食物アレルギーの診断を受けている、または疑いのある場合は必ず医師と相談の上進めてください。
※レシピの食材は旬のものや自宅にあるものに置き換えてもかまいません(ただし、この時期に食べられる食材かどうかチェックしましょう)。
著=手作り離乳食 by ninaru、監修=中村美穂/『365日マネするだけ離乳食 離乳食はこの1冊でまるごと解決!』(KADOKAWA)