探偵紹介アドバイザーは見た!タワマンで起こったママ友トラブル。住んでる階でマウンティングって本当にあるの?

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「何階に住んでるんですか?」タワマン主婦のマウンティングって本当にあるの?


近年ドラマや漫画で目にするようになった題材のひとつが、高級タワーマンションでの闇深い人間関係。住民には富裕層が多く、そこにはヒエラルキーやカーストが存在して…といった具合に描かれることが多いですが、実際のところはどうなのでしょうか。

タワーマンションのママ友トラブルを描いたコミックエッセイ『タワマンのママ友に夫の不倫をバラされた』の原作者でもある、探偵紹介アドバイザーの平井仁美さんにお話を伺いました。


──タワーマンションの何階に住んでいるかでマウンティング、というのが近年よく話題になりますが、実際にそのようなお悩みは多いのでしょうか。マンションやご近所付き合いといった、住居があって逃げられない狭いコミュニティでのお付き合いについて考えをお聞かせください。

平井さん いわゆる『タワマン』に住まれている方のお話の中で印象的だったのは「自分より上の階に住んでいる住民と一緒にエレベーターに乗りたくない」という言葉でしょうか。ご本人は当たり前のようにさらりと話していたのですが、『タワマン』の経験がない私は少し驚いたことを覚えています。
「どこのタワマンでもマウンティング合戦が行われている」というわけではないのでしょうが、少しピリついた空気が漂う瞬間も実際にあるみたいですね。

ご近所トラブルに関しては、誰かが引っ越さない限り解決しないような内容も多々あるんですよね。例えば「相談者様の家の目の前に住む方が不倫相手だった」なんて相談もありました。この場合、当事者同士の関係が切れたとしても、元不倫相手が家の目の前に住んでいるなんて、気持ちの良いものではないですよね。

──探偵紹介アドバイザーの平井さんが原作を担当された『タワマンのママ友に夫の不倫をバラされた』は、平井さんが相談にのった方のお話が元になったと伺いました。夫の不倫をタワマンのママ友に相談するうちに、夫との関係もママ友たちとの関係もこじれていく…といったあらすじです。この主人公・奈菜さんからご相談内容を伺った際の第一印象を教えてください。

平井さん 奈菜さんの印象としては「感情を表に出さない方だな」と思った記憶があります。
不倫問題で私の元を訪れてくださる相談者様の中には、パートナーに対する怒りの感情をあらわにされる方も多いのですが、奈菜さんにはそのような様子が一切なかったのが印象的でした。
「旦那の不倫を大ごとにしたくない」というのが最優先事項だとおっしゃっていたのですが、その理由がママ友関係だったことを後から知り、納得したのを覚えています。

──相談者の奈菜さんは、少しの見栄のために夫との不和を隠してママ友たちと付き合います。そのことがきっかけで、信頼していたママ友から裏切られ、ママ友たちと気まずい関係になってしまいますが、ママ友付き合いの難しさはどんなところでしょうか。

平井さん 人間関係において「嫉妬」は付き物。全てにおいて少し優位でいたい、でも僻まれたくない。「ママ友」というある意味閉鎖的なコミュニティでは、そんな複雑な心境がわかりやすく浮き出てくるのだと思います。

「子どもを守るため、ある程度うまく付き合っていく」と割り切れればよいのかもしれませんが、やはり人間である限り、嫉妬や見栄、または友情のようなものに翻弄されてしまうのも仕方が無いもの。
「ママ友」に限らず、狭いコミュニティの中での人間関係って難しいものですよね。

──相談者の奈菜さんの場合、ママ友との関係が、幼稚園に通う娘の彩ちゃんにまで及んでいきます。親としては、憤りや恐ろしさを覚える瞬間だと思いますが、そのときの相談者さんの心境や、平井さんが考える対応策など教えてください。

平井さん 娘さんに影響が出たことをきっかけに、奈菜さんのスイッチが切り替わったように感じました。それまでは他人の目を気にしていた奈菜さんでしたが、完全に目が覚めたといいますか…

そして、子ども同士のトラブルというのは基本的に避けられないものだと思っています。大人としてできることは、子どもの変化に気付いてあげること。そして早急に問題解決を目指すことではないでしょうか。奈菜さんも、娘さんや自分にとって何が良い選択か、「幼稚園をやめる」かどうかまで踏み込んで考えます。

──相談者の奈菜さんはその後、夫ときちんと向き合い、両親の助けを借りることになります。彩ちゃんの笑顔も見ることができて一読者としてもほっとしました。夫婦関係やママ友付き合いで悩んでいる方に、メッセージをお願いいたします。

平井さん 実際に奈菜さんとやりとりをする中で、明らかに奈菜さんが変わったなと思うタイミングがありました。
それは見て見ぬふりをしていた旦那さんの浮気について、正面から対決することを決意した時でした。
言い換えればタワマンでの暮らし、家事や子育てにも協力的なエリート夫、みんなから憧れられる奈菜さん像に縛られていた自身を解放した瞬間なんですね。

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はじめはタワマンでの恵まれた生活を手放すことにためらいがあった奈菜さんも、子どもの気持ちを第一に考えることで強くなっていきます。狭い人間関係の中にいると、どうしても些細なことにとらわれて大切なものを見失いがちです。ママ友トラブルに巻き込まれて疲弊してしまった時は、そこから距離を置いてみることが大切かもしれません。

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