整理収納アドバイザーに聞く!服や小物をラクして片付けるために大切なこと

#くらし   
散らかる冬服&冬小物。片付けのカギは「クローゼット容量」と「動線」にアリ!

まだまだ肌寒い日もあるこの時期におきがちな、衣類や小物の散らかり問題。一度着ただけでは洗わないコートや手袋などが部屋のあちこちにちょい置きされ、そのまま放置されてしまうのです。そんな服や小物たちを、もうさまよわせない方法をご紹介します。

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▶︎教えてくれたのは
中山真由美さん

中山真由美さん

整理収納アドバイザー。一人一人の暮らしと気持ちに寄り添う整理収納術は、物だけでなく心の整理もサポートしてくれると大人気。対面&オンラインでの整理収納レッスンも行なう。

服や小物が散らかる三つの原因

そもそも、どうして服や小物は散らかるのでしょうか?その原因は三つあります。

【散らかる原因その1】一時置き場はあるけど動作的&心理的に置きにくい

【ビフォー画像】ソファに山盛りの冬服

「脱いだ服の一時置き場を作ったのに、なぜかそこには置かず、ソファーやイスに置いてしまう……という人が多いよう。原因は、動作的&心理的に置きにくいから。服の一時置き場は、自分の置きやすい位置や高さに」(中山さん)

→【解決法】一時置き場は置きやすさを重視!


【散らかる原因その2】一時置き場が動線に合ってない

【ビフォー画像】あと少しで倒れそう!玄関で山盛りになるコート

「例えばコートを収納する場所は寝室のクローゼットなのに、コートハンガーが玄関にあったら? クローゼットまでコートを持っていくのが面倒になり、玄関に放置してしまうことに。動線に合った、服を戻しやすい場所に一時置き場を設置することもポイントです」

→【解決法】一時置き場をコートが戻しやすい所に作る!


【散らかる原因その3】クローゼットに戻すスペースがない

【ビフォー画像】クローゼットはいつもパンパン

「厚手のものが増えるこの時期の衣類の適正量は、収納スペースの6割くらい。それ以上服が入っていると、戻しにくくなってしまうのです。着ない服がクローゼットに入っていないか確認し、スペースを確保しましょう」

→【解決法】服を戻すスペースを確保しよう!


整理収納アドバイザー中山真由美さんからのアドバイス。片づけの基本は〝元に戻す〟こと

服が散らかるのは戻せていないから
「『使ったものは元に戻す』。子どもの頃、お母さんやお父さん、学校の先生に何度もいわれてきたことばかもしれませんね。でも実は、これこそがきれいな部屋を保つための基本のキ。最も大切なことなんです。
私が整理収納のアドバイスにお伺いするご家庭でも、『服が散らかる』という悩みはよく耳にします。さらに、『服を捨てても部屋が片づかない』『収納グッズをたくさん買ったのに、誰も使ってくれないという声も……。
それらのほとんどが、使ったものが元の場所に戻せていないから起こること。すごく単純なことなのに、これができていない人がとても多いんです。
その原因として考えられるのが、先ほど挙げた3点です。なかでもクローゼットに服を戻すスペースがない、という人は多いかもしれませんね。もともとぎゅうぎゅうに服が詰まっていたところに、さらにクリーニングからコートやセーターが戻ってきてしまい……というパターンです。
そんな人はまず、クローゼットの中に着ない服が入っていないかをチェック。収納スペースの適正量である6割まで服の量を減らしてほしいのですが、一度に減らそうとしてもなかなかできるものではありません。

クローゼットの服は6割を目標に


「衣がえ」をするとスペースが生まれる
そこでおすすめしたいのが、衣がえです。衣がえでは、ほとんどの服をいったんクローゼットから出すはず。その際に手持ちの服が見直せるから、定期的に不要な服が手放せるんです。必要な服のみ収納ケースなどに入れて別の場所に移動すれば、クローゼットにさらに余白が生まれます。最近衣がえをしない人が増えましたが、実は衣がえをしない暮らしは、物量の少ない人だからこそできること。たくさん服を持っている人は、衣がえをしてみては?
先ほどご紹介した方法で、服の戻しやすさは格段にアップするはずです。しかし、一時置き場に置いてある服は、自分で歩いてクローゼットに戻ってはくれません。最後は私たちが、自分の手で戻さなくてはいけないのです。
そのために必要なのが、〝戻すルール〞です。『1週間に1回、一時置き場の服をクローゼットに戻す』というように、自分に無理のないサイクルで、戻すルールを決めましょう。ルールがあると、不思議と人はそれを守るようになり、やがて習慣として定着します。
動作、動線に合った一時置き場を作り、収納場所のスペースを確保する。服を収納場所に戻すルールを守る。これができれば、もう大丈夫! どんなときでも、服が散らかることはなくなりますよ」

服を戻すルールをつくろう



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家庭のルールを作って、スムーズに動作できるように家具などを配置し、戻すことを簡単にすれば、服や小物は散らからなくなります。全体の物量を意識しながら、便利グッズなども活用し、すっきり整頓されたわが家を目指しましょう!

撮影/三佐和隆士 イラスト/うえむらのぶこ 取材・文/恩田貴子 

 
【レタスクラブ編集部】

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▶︎教えてくれたのは
中山真由美さん
整理収納アドバイザー。一人一人の暮らしと気持ちに寄り添う整理収納術は、物だけでなく心の整理もサポートしてくれると大人気。対面&オンラインでの整理収納レッスンも行なう。https://rittastanza.com/

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