大阪の人はよく歩き、塩を摂らない? 国民健康・栄養調査から見えてくること
厚生労働省が9月に発表した「国民健康・栄養調査」からは、都道府県別の傾向が読み取れます。食塩摂取量・野菜摂取量・BMI・歩数・喫煙者の割合など上位の県と下位の県ではずいぶん違っており、興味深い結果になっています。
大阪の人は薄味好き? 高知の人は歩かない?
たとえばBMI値でみると、福島県の人が男女ともに上位にランクイン。BMI値は22がもっとも病気になりにくいとされており、福島県の男性は25.1、女性は23.9ですから、もう少し減量が必要かもしれませんね。
また、長野県の人は、男女ともに野菜の摂取量が全国トップです。野菜中心の食生活が、若者からお年寄りまで根付いていることなのかもしれません。
食塩摂取量は、大阪の人が男女ともにとても低くなっています。大阪は、だしをしっかり利かせて、素材の味を楽しむ食文化です。そのため、塩の量が他県より少なくなっているのでしょう。
歩数でも大阪府の男性は全国トップの8762歩となっており、最下位の高知県男性と比べると3000歩以上の差をつけています。これは、高知県が日常の足として、車が欠かせない土地柄というのも関係しているのかもしれませんね。
食塩摂取量・野菜摂取量・BMI・歩数・喫煙者の割合は、どれも国民の健康状態を調査するために重要な項目です。これらの調査結果はあくまでも傾向ですが、下位の都道府県に住んでいて、なおかつその自覚がある人は、減塩をしたり野菜をたくさん食べたり、よく歩いてダイエットしたりといった工夫をするといいのではないでしょうか。
来年の調査で順位がどう変わっているか、健康増進に力を入れつつ、結果を楽しみに待っていましょう。