キッチンの戸棚やシンク下がすっきり! 収納のプロに教わる3STEP

#くらし   
“魔窟”化しがちな、戸棚の食品ストック


とりあえずしまっておけば大丈夫と思いつつ、把握不可能になっている収納場所。それが“魔窟”です。とくに、キッチンの戸棚やシンク下収納は“魔窟”化しやすい2大スポット。でも、ご安心を! 整理収納コンサルタントの金内朋子さんに3STEPでOKの攻略法を教えてもらいました。

【写真を見る】よく買うジャンルのものをカゴに入れてラベリングしたら、すっきり!


戸棚の食品ストック


特売の日に買いだめし、詰め込んだ結果ごちゃごちゃに……。奥のものを取ろうとすると、積み上げたものが雪崩を起こし、ストレス。よくあるプロセスを追ってみると――

すぐ使わないものはここに突っ込む→取り出すときに雪崩が起きてイライラ→いつの間にか奥のものの賞味期限が切れる→こうなったら魔窟!

3STEPでできる攻略ポイント


右から瓶や缶、洗剤、重い食品。これらは別の場所へ移動を


【STEP1】 全部出してジャンル分け

食品ストックのほか、ラップや保存袋、調理家電などをジャンルごとに分類。「上の写真のようなボトル調味料や洗剤、瓶や缶は重く、落とすと危ないので、上の戸棚以外に移動を検討して」。

【STEP2】 カゴに入れてラベリング

戸棚収納には取っ手つきのカゴが便利。食品ストックは開封ずみのものがあればまとめて。「そうすることで、賞味期限切れを防げます。ラベルも“すぐ食べるもの”など、自分が分かりやすい表記に」。

●ジャンルは自分の傾向で分ける

ラベルは、自分の分かりやすい表記でOK


「レトルト、調味料など自分が多めに持つジャンルをカゴで分けるようにして。人によっては“エスニック食品”なども。在庫を確認するときもラクです」。

【STEP3】 めったに使わないものはいちばん上に

「上は手が届きにくいので、できるだけ立てて入れましょう。収納したいものに合わせて棚板の位置を見直せば、より使いやすく」。調理家電など重いものを上段に載せる場合、地震対策も忘れずに。

シンク下の収納も“魔窟”化しやすい!


シンク下の収納


調理器具や食品、容器など、場所が定まらず何となく入れたものがわんさか。深さがあるので、下のものはほとんど出さなくなる……。“魔窟”化のプロセスを追ってみると――

重いもの、かさばるものはとりあえずここへ→無秩序にものが積まれていく→下に入れたものの存在を忘れる→こうなったら魔窟!

ざっくりジャンル分け→使う場所の近くに収納、でスッキリ!


3STEPでできる攻略ポイント


右から食品ストック、食器&調理器具類、水筒、とざっくり仕分け


【STEP1】 全部出してジャンル分け

入っているものを全部出し、おおまかに仕分けを。「使いやすくするには物量を減らすことも大事。無理に処分する必要はないですが、処分するか迷ったものは戻さず別の場所へ」。

たまにしか使わないものは別の場所へ移動。食器類は食器棚へ


【STEP2】 移動できそうなものを探す

あまり使っていないものは省き、別の場所に移動できそうなものを探して。「例えばレジャーにしか使わない水筒は、レジャー用品と一緒にしたほうが使いやすいことも」。

【STEP3】 使う場所の近くに配置する

特に仕切りなどは不要。「調味料はコンロ側に、ボウルや食品ストックは調理で立つ位置の近くに置くなど、ざっくりとエリアを分けるだけでも使いやすくなります。深さがあるので立てて収納すると取り出しがラクに」。

開封済みの食品は、大きめの密閉袋へ


●開封ずみの食品は、密閉袋に入れて

「シンク下収納は湿気がたまりやすいので、実は開封ずみの食品をストックするには不向き。やむをえずここに収納する場合は、パッケージごと大きめの密閉袋にまとめて入れて」。

戸棚の食品ストックもシンク下のグッズも、まずは“ジャンル分け”からスタート! そして、収納の最大のポイントは「使う場所の近く」に。高い所の収納も低い所の収納もコツさえつかめば、一気に攻略できそうですね。

撮影=三佐和隆士 編集協力=鈴出智里

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Information

教えてくれたのは:金内朋子さん
整理収納コンサルタント、「ヘヤコト」主宰。自身の片づけられなかった経験を生かし、収納グッズに頼らず、無理なくキレイが続く片づけを提案。著書に『散らかし屋さんが片づけたくなる部屋のつくり方』(ワニブックス)がある。


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