ゴキブリはオスがいなくても繁殖する!? 眠れないほど面白い地球の雑学(62)【連載】

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地球の雑学 その62


地球はどうやって生まれたのか。気になりませんか? 人間の身体の知られざる秘密など、思わずだれかに話したくなる理系のウンチクで、あなたの雑談を‟スケールアップ"!

『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から、第62回目をお送りします。

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ゴキブリはオスがいなくても繁殖する!?


生物が子孫を残す場合、オスとメスで「有性生殖」を行なうのが一般的だ。しかし、メスしかいない環境下では、メスだけで自分に遺伝的に似た子どもを産む「単為生殖」が行なわれる場合がある。

これは節足動物や魚類、両生類、爬虫類などには広く見られる現象で、ゴキブリも単為生殖の能力を持っていることが、古い文献で紹介されている。しかし、そのメカニズムには不明点が多く、これまで謎に包まれていた。

この謎の解明に挑んだのが北海道大学の研究チームで、2017年3月、その成果が発表された。

研究では、ゴキブリの一種である「ワモンゴキブリ」のメスを対象に、単為生殖によって、複数の卵の入ったカプセル(卵鞘:らんしょう)がいつ形成されるのかを、2カ月以上にわたって観察。その結果、メスを単独で飼育したときには、単為生殖による卵鞘の形成に時間がかかり、しかも個体間でばらつく傾向があったが、メスを3匹一緒に入れると、卵鞘がより早く形成されることがわかった。つまり、メス3匹を一緒に飼うと、より活発にメスだけで生殖するというのだ。

ちなみに、単為生殖にもいくつかのパターンがあり、ゴキブリは、自分とまったく同じ遺伝子を持つ子ども(クローン)を産む。

こうした子孫の増やし方は、一見すると非常に有益だが、リスクも大きい。同じ性質を持った子孫ばかりが増えてしまうと、たとえば急激な気温の変化や、特定の病原体が広がることによって、あっという間に全滅してしまうリスクが非常に高くなるからだ。

そのため、子孫を残すためには、周囲の環境が生物にとって好ましい条件のまま安定していれば単為生殖が、厳しく不安定ならば有性生殖が有利になると考えられている。

著=雑学総研

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著者:雑学総研
珍談奇談の類から、学術的に検証された知識まで、種々雑多な話題をわかりやすい形で世に発表する集団。江戸時代に編まれた『耳袋』のごとく、はたまた松浦静山の『甲子夜話』のごとく、あらゆるジャンルを網羅すべく、日々情報収集に取り組んでいる。

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