義母からの出産祝いがビーフジャーキー2個…? 『義母ダンジョンにハマっています。』嫁が衝撃&怒涛の日々にハマるまで【前編】

#くらし   

義母とのとんでもないエピソードをテンポのよい言葉でつぶやき、またたく間に大人気となった、ツイッター(@Aki8ma_3)からダンジョンレベル1から99まで収録した書籍「義母ダンジョンにハマっています。」。レタスクラブニュースでも期間限定で連載配信をしたところ、大大大反響を巻き起こしたのも記憶に新しいところ…! 2児を育てるワーキングマザーで著者の「秋山」さんに、Twitterを始めたきっかけから、破壊力がハンパない義母「チヨママ」絡みの特に思い出深い(!?)エピソード、家族のお話まで、あれこれ聞いてみました!1回では収まりきらなかったため、前・後編でお送りします。全国の義母に悩む皆様、とにかくチヨママ、ヤバいです…(笑)

出典:『義母ダンジョンにハマっています。』


==義母ダンジョンにハマっています。 プロローグより抜粋==

◆この本は、結婚後義母ダンジョンにハマってしまった嫁の闘いの記録です◆

私とお義母さんとの出会いは、私が20歳の頃、学食で昼食を食べていた時に当時の彼氏(現夫)から「来週の日曜日あいてる? 両親が秋ちゃんに会いたいって」と切り出されたところから始まる。

その話が出た時、私は率直に言って嬉しかった。優しく思いやりのある彼、そのご両親からの申し出、断る理由がなかった。

「そういう時ってやっぱりヒールのある靴の方がいいよね」と服装に迷う私に彼は「ちょっと大変かもしれないからその時は言ってね」と言ってきた。この言葉を私は「普段ヒール靴を履かない私を気遣ってくれるコメント」だと、その時は思っていた。

当日時間より少し前に行くと義父母はすでに来ていた。今でもあの時の光景を私はよく覚えている。彼らは「上品」だった。いい暮らしを思わせる服装と髪型で、人生を楽しんでいる者に見られる余裕を感じた。2人とも私に気付くと立ち上がり笑顔で手を振ってくれた。私も遅れて会釈をし、緊張しながら手土産を渡した。夫と2人で選んだ、おしゃれな店のおしゃれなパウンドケーキ。お義母さんが好きだというドライフルーツが入っている。「まあまあそんなに緊張なさらないで、おかけになって」。お義母さんはゆったり滑らかな口調で私に着席するように促した。(この優しそうな雰囲気、彼に似てる。いい人なんだろうな)と私は思った。そう思ったのは後にも先にもこの時だけである。

席につくとメニュー表を見るより前にお義母さんは鞄からノートとボールペンを取り出した。

「それであなた…秋山ちゃんね、うちのアキちゃん(夫)と仲良くしていただいているみたいなんだけど、どちらから声をかけてお付き合いを?」

いきなり質問が飛んできた。表情だけは先程と変わらず柔和である。

「僕だよ」と横から彼が言った。うんうんと笑顔で頷きながら何かメモを取るお義母さん。

「秋山ちゃんはお生まれはどちらなの?」

「大学進学でこちらに来ました。実家は飛行機の距離で少し田舎なんですけど」

「飛行機ぃ~!??」

ここで義母はわざとらしい大声を出し、手を止めてまじまじと私の顔を見た。随分遠いのね、と前置きした上で

「アキちゃんが選んだお相手だからてっきり都会の方かと思ったわ。じゃあ長期休みの時にしか実家へは帰れないの?」と言うのでまあそうですね、と返すと「飛行機で何時間もかけて帰るんでしょ? 私は実家が○○(某高級住宅街)なの。○○、田舎に住んでても聞いたことはあるでしょ? 里帰りって言っても電車に乗って160円で着いちゃうの。あなたみたいに何時間もかけて里帰りってあこがれるわー、ニュースとかで見てるから」

ここで私は思う。この人、少し失礼なのではないか。目の前にいるのは本当に彼の母なのか。戸惑いの表情で彼の方を見る。目が合った。無言で頷く彼。やはり母親はアレで間違いないらしい(以下略)。

◆実家ガチャ◆(「義母ダンジョンにハマっています。」より)

結婚してから強制的に「義実家」っていうソーシャルゲームをすることになったんですけど、

義父母の家に行くと毎回ログインボーナスとしてガチャを引くことができます。

今日はなんと

「夫がお食い初めで使用した、さび付いた銀のスプーン」をもらえました!

このゲームには10年ほど課金しているんですけど実はまだレアを引き当てたことがありません!

クソゲーです!!!!!!!!

~ダンジョン後日談~

この前は30 年前に夫が遊んでいた6 面キューブの絵合わせパズル(パズル同士が触れるとガチャガチャうるさい上にデカいし重いし汚いし欠けてて危ない)が出てきました! ほぼゴミ!! クソゲーです!!!!!!

◆年末の廃品回収◆

義母さんは自分で言ったことや人にあげた物をすぐに忘れるので、義実家からもらった要らない物を目につくところに置いておくと年末に遊びに来た義母が

「あら、これいいわね。頂戴」

と言って持って帰ることがある。

我が家ではこれを「年末の廃品回収」と呼んでいて、秋山家の環境整備における重要なイベントと位置づけています。

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話題になったのはお義母さまの強烈キャラのおかげ、これに尽きます!


――2016年10月よりTwitterを始めていらっしゃいますが、きっかけを教えてください。

「最初はTwitterではなく、ブログを書いていました。次男の妊娠がわかったときに、つわりがつらいことをどこかで吐き出したくてツイッターのアカウントを取得しました。ブログと違って同じ境遇の人たちとつながりや情報を共有できるのが、Twitterのいいところですね。当初はつわりが落ち着いたらアカウントを消そうかとも思っていましたが、そのまま居心地がよくなって、ブログの方を閉鎖してTwitterに1本化しました」

――現在、秋山さんにとってTwitterや書籍で気持ちを表すことは、どんなものになっていますか? 

「日々の日課や楽しみというよりは、備忘録みたいなものかなと思っています」

――2019年4月には書籍化までされました。これだけ大きな反響があるとは思っていましたか?

「まだあまり実感がありませんね…。でも、盛り上がった理由はお義母さんのキャラクターに尽きると思います!」

衝撃の義母からのお知らせ


――こちらのTwitter&書籍化は旦那さまもお義母さまもご存知ないとか!? うっかりバレそうになったことは…?

「Twitterをしていることは2人とも知っていますが、アカウントは知らないんです。本になったことも知りません。お義母さんはいまだにガラケーを使っていて、家にパソコンもないので大丈夫かなと思います。以前、フォロワーさんから『万が一、お義母さんがこの本を読んでも、“大変なお姑さんもいるのねー”って言いそうですね』と言われて、あぁ、確かに!と、うなずいたことがあります!(笑)」

紅茶窃盗団


――Twitterのフォロワーや書籍の読者からどんな反応をいただくことが多いのでしょう?

「笑いました 5:衝撃 3:怒り 1:同情 1 といった感じです。『おもしろくて全部さかのぼって読みました』と言っていただけるのはうれしいしいですね! 貴重な時間を私のために割いていただきありがたく思っています。あまり返事ができず申し訳ないのですが、みなさんからのコメントで私も元気をもらっています」

お土産の肉


旦那さまを愛するゆえに結婚に踏み切ったものの…、武士の家に嫁いだ!?


――書籍のプロローグでは、結婚前に初めてお義母さまと会った日のことが書かれています。旦那さまとお付き合いをされているころから、姑、舅についてはお人柄を知っていたわけで、結婚を躊躇するような気持ちにはなりませんでしたか?

「躊躇したのですが、最終的に夫が好きだという気持ちが勝ったので決めました。プロポーズも私からしました。夫も実家と私の板ばさみで大変だったと思いますが、いつも私の味方でいてくれました。

結婚の報告を義実家にしたとき、お義母さんに『アキちゃん(夫)は本家の長男だから一生懸命あなたが支えてください』と言われまして、武士の家に嫁いだのかと思いました(笑)。夫はそれまで実家暮らしで家事は一切やっていませんでしたが、結婚してから8年の間に家のことはひととおりできるようになりました。休日も2歳と5歳を1人で面倒を見て、寝かしつけまでできます。お義母さんが聞いたら卒倒すると思います。本家の長男をこき使ってすみませんという感じです(笑)」

義母チヨママと夫のアキちゃん


――ところで…、どれもこれも衝撃的なおもしろさ満載!のエピソードですが、すべて本当のことなんですよね…? 

「本当ですよ! 特に衝撃を受けたエピソードが3つあるんです。

第3位は、次男の出産祝いがビーフジャーキーだったこと。2袋くれたんですが、お義母さんが帰ってから真剣に何か意味があるのか考えました。

第2位は、長男への誕生日プレゼントが水ようかんの空き容器8個だったこと。嫌がらせかと思いましたが、渡されたときに『こんなにステキな容器をもらえて、何に使おうか今から楽しみでしょ?』と言っていたので、本気の善意だと思います。

そして第1位は、『お歳暮に現金をくれ』と言われたことです。お歳暮って現金リクエストもありなんだ、と衝撃を受けました。義実家は裕福なので、モノより現金のほうが都合がいいとよく言われます。今年のお歳暮は果たしてどう言ってくるのでしょうか??」

出産祝いが…


◆◆◆◆◆

出産祝いにビーフジャーキーをもらった嫁は日本中探しても(いや世界?)秋山さんくらいなのでは…!?チヨママ凄すぎます!後編では、ぶっ飛び姑・チヨママから生まれたとは思えないほど常識的な旦那さまについてや、秋山さん流・嫁姑問題の解決策などをお聞きしました。衝撃のエピソードはまだまだ続きます!【後編に続く】

取材・文=岡田知子(BLOOM)

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Information

▼掲載話一覧

▼インタビュー後編はコチラ!

単行本情報はこちら『義母ダンジョンにハマっています。 』
秋山さんの義母にまつわるツイートをレベル1から99まで収録。


▼単行本情報


秋山Twitter:@Aki8ma_3

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