節約好きこそソンをする⁉︎今どきショッピングの5つの落とし穴 必要なものだけですっきり暮らす(3)

#くらし   

「おトクな期間だから」「がんばったごほうびに」「送料無料だし」などなど、私たちの周りにはムダ買いのワナがいっぱい!

よけいなものばかり増えて、お金が貯まらないという悪循環を断ち切るべく、ミニマム暮らしの達人たちに、ムダ買いしないコツを教えてもらいました。

ダラダラお金を使ってしまう人は要チェックです!全3回でお送りします。

ムダ買いしない人がやっている5つのこと


節約好きこそソンをする⁉︎今どきショッピングの5つの落とし穴に注意


今回教えてくれるのは▷松崎のり子さん/消費経済ジャーナリスト

【画像】今回教えてくれた人▷松崎のり子さん/消費経済ジャーナリスト


おトク情報に敏感な節約好きこそ、ムダ買いの落とし穴にはまりがちなことも。

行動経済学の考え方をベースに、今どきショッピングにまつわる 〝おトク〞 のワナについて教えてもらいました。

▷1 「まとめ買いビジネス」っていうらしい…3点セットで◯◯円!の落とし穴


3点セットで◯◯円!…は本当におトク?


靴下3足1000円といわれれば、1足や2足しか買わないのはソンのような気がしがち。

「本当は3足必要ないのに、数合わせのために買うと、結局大切に使いません。

例えば、1足380円の靴下なら、払うお金は1足で380円、2足で760円。

不要なもののために、100円でも多く払うのはムダと考えて」

こうしよう!▶︎割安かどうかより今払う金額を見て

「割安かどうか」を基準にものを買うと、よけいなものが増えて、結局はムダなお金を使いがち。

割安だとしても、お金を多く払えばお金は減ります。

割安かどうかより、必要かどうか、今それに対していくら払うのかを考える癖をつけましょう。

▷2 「保有効果」っていうらしい…送料・返品無料の落とし穴


送料な家具・返品無料の落とし穴って…


いくら以上買えば送料無料ということばにつられて、不要なものを買ってしまうことも。

「また、返品無料だからと気軽に購入するのも気をつけて。保有効果といって、一度手に入れたものは手放すのが惜しくなってしまうのです」

こうしよう!▶︎「無料」に惑わされず必要なものだけ買う強さを

送料無料のために、送料以上の買い物をするのはナンセンス。

送料は買い物に行くための交通費と思って、必要なものだけ買うように。

また、一度買ったものは返品できないという覚悟で、よく考えて買いましょう。

▷3 「フレーミング効果」っていうらしい…大量ポイントプレゼントの落とし穴


ポイントを「もらえること」に気をとられてしまうと…


ポイント20%還元!といわれると、買わないとソンするような印象に。

「実際にはお金を払わないとポイントはもらえないのに、お金を〝払うこと〟よりポイントを〝もらえること〟に気を取られてしまうのです。

同じ金額なのに、現金よりポイントで表現されるともっとトクな印象を受けるのをフレーミング効果といいます。

こうしよう!▶︎必要なものをリストアップしそれだけを買うように

100ポイントというと大きい気がしますが、現金に換算すれば100円程度。

100円のトクのために買い物をしているとしたら、合理的とはいえません。

日頃から必要なものをリストアップし、キャンペーンのときは、冷静にそれだけを買うようにして。

▷4 「サンクコスト」っていうらしい…招待制セールの落とし穴


ファミリーセールやアウトレットの落とし穴は…


招待制のファミリーセールや、少し遠くのアウトレットなどは、そこにわざわざ時間や交通費をかけて行くというコストをかけていることで、そのコストを取り戻さなければ!と考えがち。

「コストを取り戻そうと思うあまりに、買うものを探そうという意識になりがち。

すると、必要ないものまで買ってしまうのです」

こうしよう!▶︎招待制セールに行くこと自体がレジャーだと割り切る

買いたいものがあるのなら、セールやアウトレットに行くのもありですが、そこに欲しいものがなければ買わないで帰る勇気も必要です。

また、特に買いたいものがあるわけではないのに、〝買うものを探しに〟足を踏み入れるのはキケンなのでやめて。

▷5 「損失回避」っていうらしい…ネットオークションの落とし穴


ネットオークションではどうしたらムダ買いしなくていい?


ネットオークションは、一度入札すると自分のものになったような気がして、ライバルと競い合ってしまいがち。

「見つけた掘り出しものを人に取られるのはソンだと高値で買ってしまうことも。

保有効果と損失回避の両方が作用し、高い買い物になるリスクがあるので気をつけましょう」

こうしよう!▶︎欲しいものと予算の上限を決めて利用する

ネットオークションを利用するなら、予算を決めて。

ものの状態などもよく見極めて、いくらまでならと上限を設定しましょう。

それほど欲しくないのに軽い気持ちでむやみに入札しないこと。

何にでも使える!ムダ買い防止の最後のテク「恥ずかしくても会計前に棚に戻す時間を設けよう」


ムダ買い防止の最後のテクニックは?


スーパーなどで買い物するとき、レジに行く前にカゴに入ったものを見直すのを習慣に。

「安いから、おトクだからなどとカゴに入れていると、いつの間にか予算をオーバーしていることも。

会計前に自分で計算してみて、予算をオーバーしていたら、優先順位の低いものは棚に戻して。

この1アクションで、ムダ買いが劇的に減ります!」


IKEAやコストコであれこれ買って会計が2万円(!)になったことも。恥ずかしくても、レジ前で再検討する時間を設けようと、心に決めました……(編集部永木)。

【レタスクラブ編集部】

この記事に共感したら

Information

撮影/三佐和隆士 イラスト/itabamoe 取材・文/井汲千絵 デザイン/Beeworks

『必要なものだけですっきり暮らす』▼一覧はこちら

今回教えてくれたのは▷松崎のり子さん/消費経済ジャーナリスト
生活情報誌の編集者として20年以上、マネー記事を担当。
貯蓄成功のポイントはお金の使い癖にあるとの視点で、貯蓄・節約アドバイスを行なう。
著書に『「3足1000円」の靴下を買う人は一生お金が貯まらない』(講談社)ほか。

雑誌情報はこちら『レタスクラブ ’19 10月11月合併号 』

▼「レタスクラブ ’19 10月11月合併号」情報はこちらから▼

■最新号詳細はコチラをチェック:『レタスクラブ』

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

LINEお友だち追加バナー

おすすめ読みもの(PR)