大谷先生が診断!あなたの風邪&インフルエンザ対策合ってる?「風邪なんかひいてる場合じゃない」(2)

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大谷先生が診断!あなたの風邪&インフルエンザ対策合ってる?「風邪なんかひいてる場合じゃない」(2)


対策をしていてもかかってしまうのは、そのやり方が間違っているからかも!?

分かりやすい解説でテレビでも大人気のドクター・大谷義夫先生に、正しい予防法を教えていただきました。

◎かからないための予防法◎


【画像】教えてくれたのは▷大谷義夫先生/池袋大谷クリニック院長。日本呼吸器学会専門医、日本アレルギー学会専門医。


教えてくれたのは▷大谷義夫先生/池袋大谷クリニック院長

1▷加湿して湿度50~60%を保って


 以前は、インフルエンザウイルスは湿度が低いと感染力が高く、湿度が高いと感染力が低くなると考えられていましたが、最近の研究で、湿度が高くてもウイルスの感染力は弱まらないことが分かってきました。

 それでは、なぜ加湿が必要なのでしょうか。

のどの粘膜のすぐ下にある線毛細胞は、ウイルスなどの異物を外に出す働きがあり、うまく働いていれば風邪やインフルエンザの発症を防ぐことができます。

しかし、線毛細胞は乾燥した状態では働きが悪くなるので、加湿をして潤った状態に保つことが大切です。

空気が乾燥している冬は、室内では加湿器を使って、湿度を50〜60%に保ちましょう。

湿度が高すぎるとカビの原因にもなるので、気をつけてください。

Q.加湿は実践している?


A.雪国で湿気が多いので、加湿はしません。(レタス隊/NHさん)


「雪が降ると湿気を多く感じるので、加湿をしたことはありません。

湿度が高いはずなのに、インフルエンザは毎年流行しています。」

それはNG…


暖房で部屋の中は乾燥しているかも!


「外の湿度は高いかもしれませんが、室内は暖房を使っているので乾燥している可能性が高いです。

湿度計を用意して、実際の湿度に合わせて調節してください。

2▷善玉菌で腸の調子を整えて


 栄養バランスのよい食事をとって体調を整えることも大切です。

なかでも、ヨーグルト、チーズ、漬物、納豆、みそなどの発酵食品を取り入れるのはおすすめ。

発酵食品は乳酸菌、ビフィズス菌、麹菌、酵母菌などを含み、それらの菌は腸に入ると善玉菌の働きを助け、腸の調子を整えます。

腸には体の免疫細胞の約7割が存在しているので、腸内環境がよいと免疫力が上がるといわれています。

 また、腸内で善玉菌を増やす手助けをする食物繊維やオリゴ糖も一緒にとると効果的です。

食物繊維は多くの食品に含まれ、オリゴ糖はごぼう、玉ねぎ、納豆、バナナなどに特に多く含まれています。

Q.食事で気をつけていることは?


A.朝食ではヨーグルトとバナナを食べています。(レタス隊/MMさん)


「晩ごはんは栄養バランスを考えて作っています。

朝は慌ただしいので、パン食で簡単にしていますが、体によさそうなのでヨーグルトとバナナは食べています。」

それはOK!


効率のよい組み合わせでOK!


「1日の中で栄養のバランスを取ればよいので、毎食完璧でなくて大丈夫です。

朝食では、ヨーグルト乳酸菌を、バナナでオリゴ糖をとているので効率がよいですね。」

3▷こまめな水分補給を


 ウイルスなどの異物を排出する働きのある線毛細胞は乾燥に弱いので、のどを直接潤すことも大切です。

こまめな水分補給が効果的なので、30分置きに少しずつ飲む、などと時間を決めて習慣化しましょう。

Q.どんな水分補給をしている?


A.緑茶をこまめに飲んでいます。(レタス隊/TFさん)


「緑茶をまめにちょこちょこ飲んで、常にのどが潤うようにしていたら、この前の冬は風邪をひかなかったんです。」

それはOK!


緑茶のカテキンに抗ウイルス作用があります


「緑茶のポリフェノールの一種・カテキンには、人の細胞にウイルスが吸着するのを抑える働きがあるといわれています。

私も、診察が1人終わるごとに緑茶を飲んでいます。」

4▷マスクの着用&せきエチケットを


 マスクを着用するのは飛まつによるウイルスの侵入を防ぐためと考えがちですが、それだけでなく、マスクをすることで鼻や口の中が加湿され、粘膜の乾燥を防ぐこともできます。

マスクの着け方が悪くすき間があると効果を発揮できないので、気をつけて着用を。

 また、マスクは自分がせきをしたときにウイルスの飛まつを減らす効果も期待できます。

マスクをしていないときにせきが出そうになったら、腕で口を覆ってせきによるウイルスの飛まつを防いで。

<マスクの付け方ポイント>

【画像】マスクの付け方のポイントとは!


□.サイズの合ったものを使う。

□.鼻の両脇にすき間ができないように、密着させる。

□.あごの下まで覆う。

<せきをするときは腕で覆う>

<せきをするときは腕で覆う>


日本人は両手で口を覆いがちですが、それでは手にウイルスが付着してしまいます。

手はいろいろな所を触るのでウイルスの付着が広がります。

腕でせきを受け止めれば、その心配はありません。

大谷先生の「すぐできる!」ウイルス接触防御法


毎日の何気ない行動でも、ウイルスが手に付着して粘膜に侵入してしまうので、その行動を見直すことが大切です。

大谷先生の日常的な防御法をご紹介します。

▷顔を直接触らない

▷顔を直接触らない


指先にはウイルスが付着している可能性があるので、かゆくてどうしても顔を触りたいときはティッシュで指先を覆ってからにしています。

▷myボールペンを使う

▷myボールペンを使う


病院や役所など公共の場所には、書類を書くためにボールペンが置かれていますが、ウイルスが付着している可能性大です。

かばんから筆記具を出すのを面倒がらずに、自分のものを使います。

▷ドアノブは端を持つ

▷ドアノブは端を持つ


最もウイルスが付着していそうな中心部分は絶対に触りません。

ドアノブの端を手のひらで押さえてドアの開閉をします。

▷ペーパータオルを使う

手を洗ったあとは、使い捨てができるペーパータオルで拭きます。

布のタオルだと、ウイルスが付着していた場合に感染を広めてしまいます。

▷マスクを1日に10回以上交換する

診察中にウイルスが付着する可能性があるので、頻繁にマスクは交換します。

外すときは耳にかけるゴムひも部分だけを持って、すぐにゴミ箱へ。

Q.ウイルスに接触しないように意識している?


A.子どもの友達の連絡帳は預からないかも。(レタス隊EMさん)


「小学校ではお休みしている友達の連絡帳を預かる習慣がありますが、ウイルスがついている可能性があると思うと不安で、預かるのをやめたいと思っています。」

それはNG…


紙についたウイルスはあまり心配はありません


「プラスチックや金属についたウイルスの生存時間は24~48時間ですが、紙や衣類についた場合の生存時間は15分ほどです。

ノートやプリントだけなら大丈夫だと思います。」

5▷帰宅後は30秒手洗いとぶくぶく&がらがらうがいを


 手についているウイルスを取り除くのに手洗いは有効です。

帰宅したら、腕時計も外して石けんを使い、手のひら、手の甲、指先、爪の間、指の間、手首をこすりながら30秒ほど洗いましょう。うがいはインフルエンザウイルスに対しての効果は認められていませんが、風邪ウイルスには有効です。

口に水を含んで、ぶくぶくうがいをして口の中に付着したウイルスを、そのあとにがらがらうがいでのどの奥に付着したウイルスを洗い流します。

これを3回ほど繰り返して。

<手洗いのポイント>

●指先や爪の間を念入りにこする。

●指の間もこすり合わせて洗う。

<手洗いのポイント>


<手が汚れていなければ、アルコール消毒はかなり有効>

<手が汚れていなければ、アルコール消毒はかなり有効>


目で見て手が汚れていなければ、アルコールを手に吹きかけて15秒ほど両手をこすり合わせてすり込むほうが、流水での手洗いよりもウイルス除去の効果が高いというデータがあります。

Q.手洗い・うがいは実践している?


A.夫はうがいの代わりに水を飲んでいます。(レタス隊YHさん)


「夫は帰宅したら、うがいはせずに水を飲んでいるだけです。

でもなぜか風邪はほとんどひいていません。」

もう少し!


のどを潤す効果はあるが、ウイルス除去までは…


「うがいをすると付着したウイルスに圧力がかかって、剝がれて流れる可能性があるのですが、水を飲むだけでは難しいです。

しかし、のどを潤す効果はあるのでむだではありません。」

6▷1日3分間の音読を


 唾液には抗ウイルス作用があり、口をしっかりあけて声に出して本を読むことで唾液の分泌を促すことができます。

呼吸筋も鍛えられるので、ウイルスが侵入してきたときにせき反射がしやすくなり、せきによってウイルスを排出できる可能性もあります。

1日3分の音読でも、歌を歌ってもかまいません。

<音読で唾液の分泌を促す>

<音読で唾液の分泌を促す>


姿勢をよくして、口の周りの筋肉が動くのを意識しながら、声に出して読みます。

7▷予防接種を受けて


 予防接種を受けてもインフルエンザにかかる人はいるので、効果は100%ではありません。

しかし、発症する確率を低下させて重症化を防いでいるという報告があり、効果は認められています。

子どもや高齢者だけでなく、家族全員で受けることをおすすめします。

Q.予防接種は受けている?


A.忙しくて受けていませんが、今からだと遅いですよね?(レタス隊KNさん)


「病院に行く時間がなくてまだ受けていません。

今(11月25日現在)から受けても遅いと思うので、この冬は受けないことにしました。」

それはNG…


流行のピークに今からでも間に合います


「ワクチンを接種すると抗体ができるまでに2週間ほどかかりますが、12月に接種すれば、インフルエンザ流行のピークの1~3月には充分に間に合いますよ。」

体調管理に!編集部おすすめアイテム


<乳酸菌B240で体をバリアする>

「ボディメンテ ドリンク」500ml 154円/大塚製薬


植物由来の乳酸菌B240と、体液の組織に近いイオン(電解質)で構成されているのでリスクから体を守る。

「ボディメンテ ドリンク」500ml/大塚製薬

<免疫力をアップするプラズマ乳酸菌配合>

「小岩井iMUSE生乳(なまにゅう)ヨーグルト」100g 120円/小岩井乳業


長時間発酵でプラズマ乳酸菌の力を引き出したヨーグルト。生乳50%配合。

「小岩井iMUSE生乳(なまにゅう)ヨーグルト」100g/小岩井乳業

「協和発酵バイオのiMUSE」60粒入り 1429円/協和発酵バイオ


4粒にプラズマ乳酸菌1,000億個とオリゴ糖を配合。サプリメントタイプ。

「協和発酵バイオのiMUSE」60粒入り/協和発酵バイオ

◎かかったときの対処法◎


熱が出てつらい場合には、首の周りやわきの下、太もものつけ根など太い血管のあるところに冷却シートを貼ると少しラクに


1▷受診するタイミングを考えて


 熱が出てだるい、寒気がするなどの症状がある場合は、インフルエンザかもしれません。

かかったかどうかの検査は、熱が出始めて6〜12時間以上経過しないと正しい結果が出ません。

可能なら家で少し安静にしてから医療機関を受診してください。

熱が出てつらい場合には、首の周りやわきの下、太もものつけ根など太い血管のあるところに冷却シートを貼ると少しラクになります。

2▷水分補給はイオン飲料を


体調が悪いときには、イオン飲料がおすすめ


 熱が上がると汗をたくさんかいて、脱水状態になりやすくなるので、水分補給を忘れずに。

体調が悪いときには、イオン飲料がおすすめです。

体液のイオン構成に近いので、水よりも体への吸収が早く、脱水症の予防になります。

3▷食事は栄養のバランスがよく消化のよいものを


 体調がよくないときでも、たんぱく質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素をバランスよくとると、それぞれの栄養素の機能が体内できちんと働いて回復がスムーズになります。

消化がよいように、具をやわらかく煮たスープから始めてみては。

Q.体調がよくないときは何を食べている?


A.卵と野菜を入れたおじやを食べます(レタス隊NSさん)


「子どもが体調が悪いときには、野菜をだし汁で煮て、やわらかくなったらご飯と卵を加えておじやにして食べさせることが多いです。」

それはOK!


栄養のバランスが取れ、消化にもよさそうです


「卵でたんぱく質と脂質、野菜でビタミン、ミネラル、ご飯で糖質を摂取でき、おじやなら消化にもいいですね。

とり肉やひき肉を少し加えると栄養がもっと充実しますよ。」(大谷先生)

4▷家族にうつらないようにアルコール消毒を


 家族の一人がインフルエンザにかかってしまったら、家族が共通で触れるドアノブ、電気のスイッチ、テーブルなどのウイルスが付着していそうな所をアルコール消毒をして。

ペーパータオルに消毒用アルコールをしみこませ、しっかり拭きましょう。

Q.家族からうつらない対策をしている?


A.マスクをして寝ています(レタス隊YWさん)


「子どもと一緒に寝ているのですが、子どもがせきをしているときは、私はマスクをして寝ていたら、うつりませんでした。」

もう少し!


お子さんの息が自分にかからない工夫を


「インフルエンザの場合、マスクだけでは対策としては不安です。

お子さんの息を直吸い込まないように、自分の顔の位置をずらすなど工夫をしてください。」

体調を崩したときに! 編集部おすすめアイテム


<ゼリータイプのバランス栄養食>

「カロリーメイト ゼリー」215g 200円 /大塚製薬


五大栄養素をバランスよく含み、すっきりとおいしく、飲みやすい。

「カロリーメイト ゼリー」215g/大塚製薬

<体をスムーズに潤す健康飲料>

「ポカリスエット」500ml 140円/大塚製薬


発汗により失われた水分、イオン(電解質)をスムーズに補給できるイオン飲料。

「ポカリスエット」500ml /大塚製薬

とにかくテレビで見ない日はないほど人気で、毎日ご多忙の大谷先生。

すぐまねできる、ウイルス接触防御法に注目です!!(編集部 橋本より)

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Information

▼「風邪なんかひいてる場合じゃない」(1)▼

撮影/千葉 充 イラスト/こたに千絵 編集協力/早川徳美 デザイン/Beeworks

教えてくれたのは▷大谷義夫先生/池袋大谷クリニック院長。日本呼吸器学会専門医、日本アレルギー学会専門医。
2009年に開院し、せき・せきぜんそく外来などを開設。
著書に『名医が教える科学的に正しい食べ合わせ』( 小社刊)など。

協力:大塚製薬協和発酵バイオ小岩井乳業


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