ナイロン製のヘラが溶けるタイミングとは!? 『あさイチ』の“ヘラ特集”が「タメになる」と話題

#くらし   

普段料理をする人の多くが持っている“ヘラ”。色々な調理の場面で活躍してくれるヘラですが、穴が開いている理由やお手入れ方法など知らないことも多いと思います。5月10日に放送された『あさイチ』(NHK)の人気コーナー「キッチングッズ向上委員会」では、そんなヘラについての豆知識や新事実を掘り下げました。

■意外と知らないヘラの“穴”の存在理由

番組では、ヘラについてどの程度知っているかクイズが出題されました。まず1問目は「木べらの丸い穴は何のためにあるのか?」という問題。ゲストの辺見えみりは答えられませんでしたが、正解は「スープをかき混ぜるときに穴があることで抵抗が少なく、楽に混ぜられるから」というもの。またステンレスのヘラの穴についても同じクイズが出されたのですが、こちらはハンバーグなどの焼き物を焼くときに、食材をヘラの上にのせて油を落とすためにあるそう。

ちなみにフライ返しと呼ばれる縦長のステンレス製のヘラは、実は“バタービーター”とも呼ばれ、元々外国から伝わったこのヘラは、バターをつぶしたりかき混ぜたりする際に使われていたもの。日本に伝わったのちにフライ返しと呼ばれるようになったといいます。これには視聴者からも「意外と知らないもんだね」「ひとつ賢くなりました」といった声が上がりました。

■調理後も要注意! ヘラが溶ける原因とは?

また、使っているといつの間にか熱で溶けてしまうナイロン製のヘラについて、どの段階で溶けているのかも調査。ちょっとの熱では溶けないように丈夫にできており、ヘラの耐熱温度である210度に保ったフライパンに5分間放置してもヘラは全く変化しません。

ただ、油を入れて加熱している状態のフライパンにヘラを置きっぱなしにしていると、フライパンがヘラの耐熱温度を超えて240度に。フライパンのふちに当たっていたヘラの持ち手の部分や、フライパンの底にあたっていた先端部分は見るも無残に溶けてしまいます。フライパンを一定の温度に保ち続けられればいいのですが、調理中はどんどん熱が加わりフライパンの温度がすぐに耐熱温度を超えてしまい、ヘラが溶ける原因になるようです。さらに調理を終えて火を止めた後のフライパンに放置してもヘラが溶けてしまうことが判明。これは火を消した後のフライパンの温度がすぐに下がらないためだといいます。

さらに番組では、食材のニオイや色が付着しやすい木べらの手入れ方法も紹介。まず大事なのは使う直前に水で濡らし、コーティングしておくこと。そして使った後は、木の繊維に食材の油などが染み込まないよう、すぐに洗って乾かすことが大事だそう。月に1度くらいの頻度で「アマニ油」や「エゴマ油」などを塗り込んで木の表面の乾燥を防ぐのも大切だと紹介しました。これには視聴者からも「木べらの手入れなんて考えたことなかったけど、変色するの嫌だから真似しよう」「確かに臭ってくるんだよね。いいこと聞いた!」といった反響が。木べらの変色や臭いに悩まされていた人は多かったようです。

ヘラは調理道具の中でもよく使うため、手入れや使用法に気をつけて気持ちよく料理したいものですね。

【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】

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