毎日湯船につからなくてもOK!夏冷えを防ぐシャワーでぽかぽか術

#美容・健康   
シャワー術で夏冷えを防ぐ

暑い夏、冷たい食べ物やエアコンで体は冷えがち。だけど、面倒で湯船につからず、ついついシャワーですませてしまう…。そんな人でもしっかり温まる、シャワー浴のポイントをご紹介します!

▶教えてくれたのは
早坂信哉先生

早坂信哉先生

温泉療法専門医。東京都市大学人間科学部教授・学部長。温泉やお風呂の医学研究者として、25年にわたり4万人以上の入浴を調査。『おうち時間を快適に過ごす 入浴は究極の疲労回復術』(山と渓谷社)など著書多数。

浴び方を工夫すればシャワーでもぽかぽかに

暑さが体にこたえる夏ですが、冷房や冷たいものの食べ過ぎなどで、実は体は冷えがち。湯船につかれば改善しますが、暑いと面倒でシャワーですませたい人も多いのでは?
「もちろん湯船につかるほうが体は温まります。とはいえ、シャワーも浴び方しだい。コツを押さえれば、冷え改善につながります」というのは温泉療法専門医の早坂信哉先生。
「ポイントは、お湯の温度を高めに設定すること。そして、効率よく体を温められる部位を、部分浴や、集中的にシャワーを当てて温めることです。自分の冷えタイプに合わせたシャワーの浴び方を取り入れ、週に2回程度湯船につかれば、ぽかぽか体質に変身。体温調節に使う自律神経が整い、元気に夏を過ごせます!」

【 夏冷えの三大原因とは 】

その1 熱をつくれない
体は、食べたものを吸収・分解して熱をつくる。夏バテで食欲が落ちたり、肉や魚を避けたアッサリ食ばかりだと、熱の生産量が減少!

その2 熱を運べない
代謝で生まれた熱は血液に乗って全身へ運ばれる。冷房の効いた部屋で動かずにいると血流が悪化。手足の先端に、熱が届きにくくなる。

その3 熱を保てない
薄着でいると、体の熱が放散され冷えてしまう。また、冷たいものをとり過ぎると内臓が冷え、体の内側に熱をキープしにくくなる。

6つのポイントで温め効果バツグン!になるシャワー術

普通にシャワーを浴びるだけでは、温め効果は気休め程度。6つのポイントを押さえることで、ぽかぽか具合が格段に高まります!

 入浴剤入り足湯をプラスするとさらに効果的

ポイント1 朝ではなく夜浴びる
体をリラックスさせる副交感神経を優位にすることが、冷えの解消には有効。一日の中でも、副交感神経が高まってくる夜に体を温めることで、副交感神経のスイッチが入りやすくなる。

ポイント2 お湯の温度は42℃
湯船と比べると、お湯が当たる面積は狭い。その分、温度を上げることで温め効果をカバーできる。お湯がシャワーから出て体に当たるまでに多少冷えることを考えると、42℃設定がおすすめ。

ポイント3 シャワーの時間は15分程度
カラスの行水で上がってしまっては、温浴効果はほとんどなし。15分ほどかけてシャワーを浴びること。水道代やガス代が気になる人は、節水機能のついたシャワーヘッドを検討してみて。

ポイント4 入浴剤入り足湯をプラス
部分浴だけでも、約1時間、温め効果が続くというデータも。大きめの洗面器にお湯を張ったり、湯船に10cmほどお湯をためて足湯をするのが手軽。入浴剤を入れると、さらにぽかぽか。

ポイント5 仕上げに肩甲骨まわりを温める
体には、脂肪を燃焼させて熱をつくり出す「褐色脂肪細胞」があり、特に多く集まっているのが肩甲骨まわり。ここをシャワーで集中的に温めることで活性化し、体が温まりやすくなる。

ポイント6 浴室内で体を拭いてから出る
体についた水滴が蒸発するとき、熱が奪われる。体がぬれたまま脱衣所に出ると、一気に体が冷えることに。シャワーの湯気で温まっている浴室内で、体をしっかり拭いて。

こんな工夫もできる!
ウルトラファインバブルのシャワーヘッドを使う
ウルトラファインバブルとは、直径1μm未満の泡のこと。お湯の中でその泡が常に対流することで水分が熱を保持しやすく、気泡が肌で破裂することで血流を促進。温まりやすく冷めにくい。

* * *

暑くてついおっくうになってしまう夏の入浴。でも、冷えは体の大敵です!このシャワー術を使えば、夏でも手軽にぽかぽか体質になれますね! 

イラスト/カラシソエル 編集協力/及川愛子 

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文=高梨奈々

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<レタスクラブ ’23 8月号より>


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