肉本来のうま味とやわらかさが味わえる！ 「おおいた和牛」のおいしさは感動モノ

肉のうま味がギュッとつまったおおいた和牛は、食べ応えがありつつも、胃もたれしにくいと言われています。その理由の一つがオレイン酸。この成分が多い牛肉は、香りや口溶けが良いといわれているそうです。おおいた和牛には、この上質なオレイン酸が豊富に含まれています。

温泉地として有名な大分県は、雄大な自然と温暖な気候が特徴の場所です。恵まれた環境のなかで、牛たちがストレスなくのびのびと育っていることが、おおいた和牛のおいしさにつながっています。

おおいた和牛の歴史

大分県で「豊後牛」の登録規程がつくられ、生産が始まったのが1918年。その3年後の1921年には、全国規模での肉牛のコンテスト「全国畜産博覧会」で第1位を受賞しています。
その後も豊後牛は改良を続け、2013年には県内の統一ブランドとして「おおいた豊後牛」が誕生。2018年にはおおいた豊後牛のリーディングブランドとなる「おおいた和牛」が発表されました。

大分県の和牛は、和牛のオリンピックとして知られる「全国和牛能力共進会」でも、内閣総理大臣賞の受賞をはじめ何度も入賞したことがあるほど、高い評価を得ています。
おいしいだけでなく、輝かしい歴史と実績を持っているのがおおいた和牛なんです。

おすすめレシピ

おおいた和牛を使ったレシピを、調理法別にご紹介します。
食べたら思わず笑顔になってしまうほどの、おおいた和牛の甘みとうま味をご堪能ください！

【調理法1 蒸す】豊後牛の蒸したたき

まずは、おおいた和牛の「ブリスケ」を使った蒸し料理。ブリスケとは、牛の前足の内側（胸部）のことで、関東圏では肩バラという呼び方のほうがなじみがあるかもしれません。濃厚で芳醇なブリスケをさっぱりと召し上がれ！

豊後牛の蒸したたき
材料
ブリスケ （肩バラ肉）…400g
舞茸…1パック
塩…小さじ2/3
焼酎（クセのないもの）…大さじ1
大葉、ゆずまたはカボス…適量

作り方
1.肉の全体に塩を揉み込み、10分ほど置く。
2.アルミホイルを皿状にし、肉と舞茸をほぐしながら入れる。焼酎を回しかけ、よく蒸気のたった蒸し器に入れて約20分加熱する。
3.粗熱が取れたら、肉を薄切りにする。ホイル内の汁はとっておく。
4.皿に肉と舞茸、大葉を盛りつけ、柑橘を添える。蒸した時に出た汁と柑橘の絞り汁を合わせ、肉につけながら食べる。大葉に巻いて食べても良い。

【調理法2 炒める】セロリとカルビの炒め物

爽やかな香りとみずみずしい食感のセロリが、やわらかい肉質が特徴のおおいた和牛にベストマッチ！

セロリとカルビの炒め物
材料
カルビ (焼肉用)…200g
セロリ…2本
塩、こしょう…適量
酒…大さじ１
オイスターソース…大さじ1/2
醤油…小さじ1
砂糖…小さじ1
酢…少々

作り方
1.肉には軽く塩こしょうをふる。セロリは斜め薄切りに切る。
2.フライパンにサラダ油（分量外）を熱し、肉を炒め、色が変わったら取り出す。同じフライパンでセロリを炒め、油が回ったら肉を戻し入れる。
3.調味料を入れて全体に味を馴染ませて火を止める。肉の脂が強い場合は、少し酢を入れても。

【調理法3 煮る】牛肉のビール煮

ビールで煮ることで、お肉がとろけるような柔らかさになり、コクが出ます。ビールは、できれば苦味が少ないものがおすすめです。

牛肉のビール煮
材料
バラ肉…400g
玉ねぎ…1個
マッシュルーム…6個
バター…10g
塩…適量
こしょう…適量

〈A〉
・ビール…330ml
・はちみつ…大さじ1/2～
・ ワインビネガー…大さじ1

作り方
1.牛肉は、3cmぐらいの角切りにし、塩こしょうで下味をつける。
2.厚手の鍋に牛脂またはサラダ油を熱し肉を焼き、表面に焼き色をつけ、取り出す。
3.同じ鍋に油少々を加え、玉ねぎとマッシュルームを茶色くなるまで炒める。
4.肉を戻し、Aを加え一煮立ちしたらアクを取り、ふたをして弱火で約1時間加熱し、バターを加え、塩こしょうで味を整える。

豊後牛のトップブランド・おおいた和牛は、和牛本来のうま味と風味が味わえる極上のお肉です。期待以上のおいしさはまさに感動もの！ ぜひ実際に食べて、味わってみてくださいね。

文＝山上由利子