「油は太る」はもう古い!?健康に役立つ油の上手な選び方・付き合い方を教えて!

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健康に役立つ油の上手な選び方・付き合い方とは

「油は太る」というイメージも、最近ずいぶんと変わってきましたよね。油を上手に使って健康に役立てようと、スーパーにもさまざまな種類の食用油が並んでいます。でも、いざ買いに行くと何をどう選んでいいのかわからない!そこで、医師・石原 新菜先生にいま注目の食用油を教えていただきました。

教えてくれたのは▶石原 新菜先生(イシハラクリニック 副院長)

石原 新菜先生(イシハラクリニック 副院長)

1980年長崎県生まれ。 小学2年生までスイスで過ごし、その後、高校卒業まで静岡県伊東市で育つ。 2000年4月帝京大学医学部に入学。2006年3月卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父、石原結實氏のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、様々な病気の治療にあたっている。

実は冬に旬がくる、「オリーブオイル」

オリーブオイル

オリーブの実は、世界最大の産地スペインでは9月から翌年2月ぐらいまで、イタリア中・北部では10月後半から収穫が始まります。収穫したものは、すべて一気に搾って1年分のオイルにしてしまいます。この“旬”のオイルが日本に入って来はじめるのが12月頃。オリーブオイルのおよそ7割を占めるオレイン酸は、胃や小腸で消化吸収されず、大腸まで届いて腸壁を刺激。すると腸の動きが活発になり、便秘の改善につながるとされています。イタリアでは赤ちゃんの離乳食にも使われています。

「米油」の原料はお米ではなく、栄養価の高い米ぬか

米油

「米ぬか」には約20%の油分が含まれており、この油分を取り出してできるのが「米油」です。米油には玄米由来の栄養素がたっぷり。なかでも、ビタミンEの約50倍の抗酸化作用を持つトコトリエノールが多く含まれています。また、油には体の細胞膜をつくるはたらきがあり、適量とることで、体の内側からうるおいを補給する手助けをしてくれます。

体内では作られず、食事から摂取が必要な脂肪酸を含む「アマニ油」

アマニ油

アマニ油とは、アマ科の一年草である亜麻のタネを圧搾し、抽出した油のこと。必須脂肪酸であるα-リノレン酸やリノール酸といった体内で生成することのできない栄養素が豊富に含まれています。特にα-リノレン酸は、サバやイワシなどの青魚に含まれるDHAやEPAと同じオメガ3系の栄養素を多く含んでいます。アマニ油をとることで現代人に不足しがちな「オメガ3系脂肪酸」を補えます。

実は50年以上前から医療現場で使われている「MCTオイル」

MCTオイル

ココナッツやパームフルーツなどに含まれる成分「MCT」は、一般的な油と比べてエネルギーになりやすいという特徴があります。その特徴が最初に活かされたのは、医療現場です。消化能力が弱った手術後患者さんや未熟児など、エネルギーを積極的に必要とする方の栄養補給のために、MCTオイルが50年以上利用され続けてきました。また、人間がエネルギーを作り出すメカニズムには大きく2つ、糖質をエネルギー源とする「糖燃焼回路」と、脂質をエネルギー源とする「脂肪燃焼回路」があります。通常、脂肪燃焼回路は眠ったまま。ところが、MCTオイルはエネルギー源となるケトン体を効率的につくりだすため、糖がある状態でも脂肪燃焼回路を働かせてくれ、無理なく脂肪燃焼体質に導いてくれます。

なお、アマニ油とMCTオイルは、加熱せず食材に直接かけて使う「次世代オイル」といわれています。

食用油といってもその特徴や使い方はさまざま。用途に合わせて、食生活にぜひ良質な油を取り入れてみてくださいね。

文=秋武宏美

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