おんせん県・大分でワクワク家族旅行。「別府」を拠点に温泉もグルメもテーマパークも楽しみつくそう！

別府市は大分の真ん中あたりで、隣接する大分市のほかいろいろな場所に足を運びやすい位置にあります。市内には温泉のほか、繁華街や大きなショッピングセンター、遊園地などのレジャー施設などがありますが、すべてが車で30分程度。宿泊先は旅行の要です。「大分に旅行するのが初めて」という方は、ぜひ宿泊先を別府にしてはいかがでしょう？

また、国内外から別府を訪れる人が増えていることもあり、別府駅周辺では魅力的なホテルが続々とオープンしています。2023年内には約2400室にまで達する見込みで、2019年度に比べると約40％増とのこと。どのホテル・旅館も温泉は魅力的なので選ぶのが難しいですが、眺望、グルメ、エンタメなど目的や家族構成に合わせて選んでみてくださいね。

巡っても巡っても飽きない！ 別府は温泉ワンダーランド

別府といえば温泉！ 市内には「別府八湯（はっとう）」と呼ばれる8か所の温泉郷があり、それぞれ泉質などの特徴が異なります。日本の泉質は主成分によって10種類に分類されていますが、別府にはそのうちの7種類が存在。1つの市でさまざまな湯巡りを体験できてしまうんです！

そしてバラエティの豊富さも別府温泉の魅力。温泉は大人が好むイメージですが、いつもの「お風呂」とは違う入浴体験ができるので、子どももバッチリ楽しめそう。

全国的にも珍しい「泥湯」

クリームのような泥の中に身を浸す美肌効果抜群の泥湯は「別府温泉保養ランド」の名物。泥で濁った広い露天風呂は開放感も抜群です！

露天の泥湯のほかに屋内の泥湯もありますが、こちらは温泉成分が強いので小学生以下の子どもの入浴を禁止しているそう。小さなお子さん連れの場合は、大人が交代で入ったり、泥湯以外のコロイド湯や蒸し湯を楽しむなど、工夫してみてくださいね！

優しい温かさの「蒸し湯」

「鉄輪（かんなわ）むし湯」で体験できる蒸し湯は、温泉の噴気で熱せられた床の上に敷き詰められた薬草の上に横たわります。心地よい香りに包まれながら、発汗作用で新陳代謝もアップ！

古くから伝わる「砂湯」

遠赤外線効果で身体の芯までポカポカになる砂湯は、歴史を感じる「竹瓦温泉」の名物。浴衣を着て砂の上に横たわると、砂かけさんが温泉で温められた砂をかけてくれます。ちょうどいい熱さがじっくりと体に伝わり、冬場に気になる冷え性も解消されそう。

温浴効果がアップ⁉ 「機能温泉浴」

別府では機能温泉浴ができるのも特徴です。機能温泉浴とは、異なる泉質を組み合わせて入浴することで相乗効果を期待する入浴方法。7つの泉質が存在する別府市だからこそできる楽しみ方ですね。

「みょうばん 湯の里」はクレンジング効果のある硫黄泉で、毛穴の汚れと古くなった皮膚の角質が取れてスッキリきれいに。その後、明礬（みょうばん）温泉近くにある鉄輪温泉に移動して、保湿成分のメタイケイ酸を多量に含んだ温泉に浸かればお肌はピカピカ！ 機能温泉浴をする際には、ぜひ候補に入れてみてください。

眺望を楽しむなら「別府温泉 杉乃井ホテル」の「棚湯」

「別府温泉 杉乃井ホテル」は、2023年1月に新棟「宙（そら）館」をオープン。そして7月には20年ぶりに大展望露天風呂「棚湯」をリニューアルしました。5段の湯船を棚田状に広げ棚湯の眺望は圧巻！雄大な別府湾や街の景色を眺めながら、空を飛んでいるような気分にさせてくれると評判です。

さらに水着を着用して入る屋外型温泉「アクアガーデン」では、プール感覚で温泉を満喫！ 景色を眺めながらお湯につかるだけではなく、温泉泥を使った「ファンゴセラピー」を体験できるなど、五感を使って楽しめる施設になっています。

さらにライトアップされた夜のアクアガーデンでは、噴水ショーとプロジェクションマッピングも開催しています。

迫力のある大噴水10本に加え、パネルに投影する大規模なプロジェクションマッピングでの映像、多数のスピーカーによる立体音響で実現したショーは一見の価値あり！

杉乃井ホテルにはボウリングやカラオケができるエンターテインメント施設に加え、スパやジムも完備。雨の日でも楽しめますし、別府に数泊するなら1日はホテルステイで遊びつくすのも良いかもしれません。

【大分必食グルメ1】旬を迎えた新鮮なふぐ

大分県は美食の宝庫と呼ばれますが、寒い時期におすすめなのがふぐ。豊後水道の激しい潮流にもまれ、身が引き締まったふぐは絶品。普段はなかなか食べられない厚切りのふぐを、家族みんなで気軽に味わえるのは魅力的ですね。旬のふぐを目当てに大分へ旅行に行く人も多いそうですよ。

厚みのあるぷりぷりのふぐ刺しが名物「ふぐ良別館」（大分市）

大分市にある「ふぐ良別館」は、ふぐのコース料理はもちろんのこと、大分の食材を取り入れた一品料理もおいしいと評判です。甘くぷりぷりとした食感のふぐ刺しはもちろん、ふわふわな食感のふぐのから揚げもお子さんに気に入ってもらえるはず。少人数の個室もあるので、赤ちゃん連れでも安心ですね。
大分市では2024年1月27日（土）～2月10日（土）まで「大分ふぐフェスタ」を開催予定！ ふぐ刺しやから揚げなど旬のふぐをランチで食べられる絶好の機会です。

味もコスパも大満足な「木屋」（臼杵市）

「木屋」がある臼杵市は豊後水道に面した街。ふぐをはじめとした新鮮な海産物が食べられます。木屋ではとらふぐミニコースが6,600円（税込）、とらふぐコースが10,000円（税込）～など、ふぐ料理店としてはリーズナブルな価格設定が魅力。当日空いていれば入れる場合もありますが、人気店なので事前予約がおすすめです。個室などもあるので、お子さん連れの場合は問い合わせがベター。

【大分必食グルメ2】肉のうま味がギュッとつまった「おおいた和牛」

豊後牛のなかでもさらに等級の高い肉質のものを選んだ「おおいた和牛」も外せません。本場・大分でおおいた和牛ならではのとろけるようなやわらかさと豊かな風味を堪能するなら、ぜひステーキで！

懐かしさを感じる名店「グリルみつば」（別府市）

別府市にある「グリルみつば」は60年以上も地元の人から愛され続ける洋食店。牛肉のおいしさを最大限引き出すために、鉄板焼きで提供するのがお店のこだわりです。とんかつや大分名物のとり天も楽しめます。

素材にこだわる「豊後牛ステーキの店 そむり 別府本店」（別府市）

豊後牛のなかでも4等級以上のおおいた和牛を厳選し、肉本来のうま味を最大限にひきだしたメニューに定評のある「豊後牛ステーキの店 そむり 別府本店」。

創業35年のステーキハウスで、豊後牛サーロインステーキコースや豊後牛ヒレステーキコースのほか、アラカルトメニューも充実しています。

【大分必食グルメ3】老若男女に愛される地元メシ・とり天

全国的にも超有名な大分名物といえばとり天です。大分県は鶏肉の消費量が全国トップクラスで、2022年には大分市の一世帯あたりの鶏肉の購入額が全国1位になったそう。（総務省統計局 2023年「家計調査結果」より）

とり天と唐揚げの違いは、天ぷら粉を使っていること。もも肉やむね肉に醤油やにんにくで下味をつけた後、天ぷら粉で揚げます。地元では練りからしをそえた酢醤油で食べるのが一般的なんだとか。

連日満席になるほど大人気！ 「レストラン 東洋軒」（別府市）

「とり天発祥の店」と言われているのが「レストラン 東洋軒」です。九州産鶏モモ肉を特製の醤油とニンニク、ゴマ油で味つけして揚げたとり天はやわらかくてジューシー。衣に水を使わないこと、大分県産の新鮮な卵のみを使うことも本家ならではのこだわりです。

折り紙つきのおいしさ「キッチン丸山」（大分市）

大分市にある「キッチン丸山」は、昭和38年の創業時から世代や性別を問わずファンの多い名店です。ボリュームたっぷりで提供されるとり天は、ポン酢でさっぱりといただきます。お値段は850円（税込）とお手ごろなのもうれしい！

大分は隠れた動物王国⁉ テーマパークも見所盛りだくさん

豊かな自然に恵まれた別府周辺には、野生の動物を間近で観察できる動物園やサファリパーク、雄大な海と一体となった水族館、興奮必至のジェットコースターがある遊園地など、家族連れに大人気のスポットが点在しています。
別府市街から比較的すぐにアクセスできるのに、ここにしかない非日常が味わえるなんて贅沢ですよね！

すぐそばでサルを観察できる「高崎山自然動物園」

「高崎山自然動物園」は標高628mの高崎山にある自然動物園で、野生のニホンザルを見ることができます。餌やりの時間になると、どこからともなく集まったサルが餌に向かって一生けん命に走ります。その光景はまさに圧巻…！

サル寄せ場では、ガイドさんがニホンザルの生態や、習性などの説明を常時行っており、個性豊かな野生のサルを楽しく観察することができます。また木々に覆われた園内は、自然散策のスポットとしてもおすすめ。サル寄せ場までは「さるっこレール」という可愛らしいモノレールも運行しているので、乗り物好きのお子さんも喜びそうです。

動物と“なかよくなる”がテーマの水族館「うみたまご」

別府湾の景観と一体化したような、近代的な外観が目印の大分マリーンパレス水族館「うみたまご」。半開放型の館内は、2階建ての屋内と広く開放的な屋外からなっています。

屋内オーシャンゾーンの大回遊水槽は、大分県南のリアス式海岸を再現した擬岩の周りを豊後水道の魚たち約90種1500尾が泳いでおり、迫力ある動きを間近に見ることができます。
また、ワンダーゾーンでは、暗闇の中でライトアップされたタチウオや特殊照明によってさまざまな色に変わるクラゲなど生物の美しさを紹介しています。

屋外はパフォーマンスエリアとタッチングエリアからなり、楽しい海獣類のショーを見ることができます。なかでもセイウチの腹筋運動は「うみたまご」の名物ショーとなっています。お散歩するペンギンやオットセイに出会えたり、楽しく触れあったりできる「あそびーち」も大人気！

日本有数のサファリパーク「アフリカンサファリ」

広大な自然の中で過ごすアフリカの動物たちを間近で見たいなら、少し足をのばして「アフリカンサファリ」へ！

ジャングルバスや車に乗って、目の前に現れる動物たちの生態を観察できる「サファリゾーン」は大迫力で、大人も子どももドキドキ感を楽しめます！

日本初の木製コースターに大興奮「城島高原パーク」

ホテルとゴルフ場を併設する広大な「城島高原パーク」。年代に合わせてさまざまな楽しみ方ができるので、家族連れはもちろん、おじいちゃんやおばあちゃんを連れての3世代旅行にもおすすめ。園内には授乳室やベビーベッド備え付けのトイレ、レンタルのベビーカーもあります。

遊園地の目玉は、6万本の木材で組み上げられた木製のジェットコースター「ジュピター」。日本初の木製コースターだそうで、猛スピードでレールを走りながら感じる木のきしみや振動が何ともいえないスリルなんだとか…。ほかにも、4才から乗車OKのローラースケートコースター、メリーゴーランド、標高700mからの眺めを満喫できる大観覧車「スカイパレット」など、パークならではのアトラクション目白押しです。

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大分ならではの温泉、グルメ、観光スポット情報をご紹介しましたが、いかがでしたか？
寒い時期でも、豊かな自然のなかで広～い温泉につかればポカポカ。おいしい海産物や名物を食べればお腹も心も満たされるはず！ この冬は魅力いっぱいの大分へ出かけてみませんか？

文＝山上由利子
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