新玉ねぎが無限に食べられる！　きじま流「旬野菜のシンプル肉巻き」

新玉ねぎと豚肉だけの旬を楽しむ！シンプル春レシピ

今日は新玉ねぎのおいしい食べ方をご紹介します！　「豚バラ薄切り肉で新玉ねぎを巻く」これだけの超シンプルレシピですが、野菜の切り方、肉の巻き方、調味料にもコツがあるので、レシピを最後まで見ていただくと仕上がりが全然違ってきますよ！

【材料・2人分】
新玉ねぎ：1個
豚バラ薄切り：150g（長め4枚or短め8枚）
塩：少々
粗挽き黒こしょう：少々　
味噌：適量
柚子胡椒：適量
サラダ油：小さじ1

新玉ねぎの切り方

まずは新玉ねぎの皮をむいていきます。

新玉ねぎは大小さまざまな大きさがあり、だいたい1個200〜250gくらいの幅であると思います。今回使う新玉ねぎは大きめですね。

新玉ねぎの先っぽ、とんがり帽のところを切り落とすとめくれる箇所があると思うので、そこをつまんで皮をむいていきます。

引っかかる部分からはがしていきます。多少、食べられる部分がはがれても大丈夫です。

薄皮もむきます。
新玉ねぎと普通の玉ねぎの違いは、収穫したあと乾燥させるかどうかです。新玉ねぎは乾燥させずにすぐ出荷されるのでみずみずしいのですが、あまりに普通の玉ねぎと味が違うので、僕としては新玉ねぎは別物として考えています（笑）

皮をむき終わって、もし汚れていれば水で洗ってください。

まず玉ねぎを半分にして、さらに四つ割りにします。

1個の新玉ねぎから8片作ります。根元の硬い部分は残したままでOKです。

このまま肉に巻いて焼くと、火通りのいい新玉ねぎでもなかなか火が通らないので、一か所切り目を入れます。

だいたい半分くらいの高さまで切り目を入れます。そうすると火通りもよくなりますし、噛み切りやすくなります。残りも同様に切り目を入れてください。

豚バラ肉の巻き方

豚バラ肉の薄切りで巻いていきます。

豚バラ肉の薄切りは、お店によって厚みや長さが違うのですが、だいたい150gで長いものだと4、5枚くらい、短いもので20枚弱くらい入っていると思います。今回は長さのある豚バラ肉150gを等分して巻いていきます。

今回購入したスーパーの豚バラ肉はかなり長いので、半分に切り分けます。

新玉ねぎを巻いていきます。
まず、豚バラの薄切り肉をピンと伸ばして置きます。

新玉ねぎを肉の手前の方に置きます。

手前から新玉ねぎを転がすように巻きつけます。

巻き終わりは、綴じ目を下にします。綴じ目を下にして焼いていけば、途中ではがれにくくなりますよ。小麦粉をはたく方法もありますが、綴じ目を下にして焼けば固まるので、僕は必要ないと思っています。

普通の玉ねぎは根っこの硬い部分は切り落として調理しますが、新玉ねぎは根元まで柔らかいので気にせず食べられますよ。それに根元付きのほうが、巻くときにバラけず扱いやすいんです。なので根元付きで調理するのがオススメです！

ときどき肉がすごく細い場合があります。

肉が細い場合は、枚数を確認した上で2枚重ねにするといいですよ。

焼く前に、片面に塩少々（小さじ1/8）をふります。

肉巻きを焼きます。

フライパンにサラダ油小さじ1をひきます。

肉の綴じ目を下にして肉巻きを並べ、中火にかけじっくり焼いていきます。

焼ける音がして数分経ったら、裏返して焼き色を確認します。

濃い焼き色が付いていたら、すべて裏返します。

すべて裏返したら、塩少々を振ります。

フタをして、弱めの中火で5分くらい蒸し焼きにします。

5分経ったらフタをとって確認します。菜箸で新玉ねぎを触り、柔らかくなっていればOKです。

焼き加減が心配な方は、菜箸を刺して柔らかければOKです。

せっかくカリッと焼いた肉の表面が、蒸し焼きにしたことでしっとりしているため、もう一度裏返してカリッと焼き上げます。

肉巻きを盛り付けて粗挽き黒こしょうを振ります。

お好みで味噌、レモンを添えます。

「新玉ねぎのシンプル豚バラ肉巻き」の完成です！

試食

餃子のような見た目でボリューム満点です。

肉巻きにすると、肉の中で蒸された野菜のうま味がぐっとアップし、そこに豚の甘みが合わさって最高のおいしさに仕上がります！

味変えで柚子胡椒をつけたりしてもおいしいですよ。いまが旬の春キャベツの肉巻きも紹介しているので、ぜひぜひ作ってみてください！

今回、教えてもらった「新玉ねぎのシンプル豚バラ肉巻き」について、気になるポイントをきじまさんに伺いました。

＿＿「旬の野菜は肉巻きが1番」という言葉、名言だと思いました！　旬の野菜の肉巻き、絶対おいしいですよね！　きじまさんがとくにオススメする肉巻き野菜を教えてください。

きじまさん：野菜自体のおいしさを味わえて、肉や脂のうま味が加わる肉巻きは最強だと思っています。この時期だと「春キャベツの肉巻き」もぜひ作って欲しいですし、ピーマンの時期になったら「肉巻きチーズピーマン」もおいしいですよ！

＿＿肉巻きの場合、豚バラ肉を使う場合と豚ロース肉を使う場合があります。使い分ける理由はなんでしょうか？　

きじまさん：フライパンで焼いて、脂を落とせる調理法なら豚バラがオススメです。衣をつけると脂が落ちづらいので豚ロースがオススメです。

＿＿肉巻きを作ると、野菜だけちょっと余ったり、お肉だけ数枚残ったりします。そんなとききじまさんならどうしますか？

きじまさん：まずは肉と野菜の個数を先に数えてから、等分して巻くと余りが出づらいです。それでも余ったら、野菜も肉もそのままの形で、肉巻きの横で焼いちゃえばいいと思います。

＿＿なるほど！　ちょっとだけ余った肉や野菜の使い道に困っていましたが、そのまま横で焼いちゃえばいいんですね！　スッキリしました、ありがとうございました（笑）

きじまりゅうた
料理研究家。
祖母と母が料理研究家という家庭に育つ。
オリジナリティあふれるレシピと、わかりやすいトークを武器に、男性のリアルな視点から考えた「若い世代にもムリのない料理」の作り方を提案。現在は「NHKきじまりゅうたの小腹すいてませんか」「NHKきょうの料理」「NHKあさイチ」「CBCキユーピー3分クッキング」などのテレビ番組へのレギュラー出演をはじめ、WEB・雑誌 上でのレシピ紹介や、料理教室やイベント出演などを中心に活動している。著書も多数。youtubeチャンネル『きじまごはん』を配信中。

取材・文＝ジョッキー