貯蓄はどうしてる? 物価高の影響が家計を圧迫!リアル読者の家計の実態調査

#くらし   
物価高で家計のやりくりが大変!「貯蓄はどうしてる?」家計の実態調査

2024年1月に行った『レタスクラブ』のwebアンケート結果によると、2023年の世帯収入が変わらなかったという世帯が66%、減ったという世帯が21%。収入が上がっていない世帯が多く、物価高の影響で家計を圧迫している状況です。そんな中、みなさんは貯蓄を減らしてやりくりしているのでしょうか? レタスクラブ読者に「貯蓄について」調査しました。

教えてくれたのは▷飯村久美さん

ファイナンシャルプランナーでFP事務所アイプランニング代表の飯村久美さん

ファイナンシャルプランナー、FP事務所アイプランニング代表。家計相談や各種メディアで活躍中。著書に『年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」』(KADOKAWA)など。

物価高で毎月の貯蓄額を減らした?

Q.物価高で毎月の貯蓄額を減らした?

変えていない...63%
減らした...24%
増やした...3%
その他...10%


物価高でも、貯蓄額を変えていない人が6割以上!
物価高で家計が苦しい中、貯蓄額を減らした人はほぼ4人に1人で、変えていない人が6割以上。がんばって家計のやりくりをしているといえます。しかし中には、定期的に積み立てる金額は変えていないけれど、実質的には赤字になっている家庭もあるかもしれません。

毎月の貯蓄額は?

Q.毎月の貯蓄額は?

5000円未満......147人
1万円未満......77人
1万円以上......99人
2万円以上......90人
3万円以上......99人
4万円以上......31人
5万円以上......92人
6万円以上......8人
7万円以上......5人
8万円以上......10人
9万円以上......2人
10万円以上......70人
その他......135人


毎月の貯蓄額を聞いてみると、5000円未満やゼロ(その他に含まれる)の人が多く、なかなか貯蓄できていない状況です。一方で、5万円以上、10万円以上という人もかなりいて、貯蓄力に格差があることが読み取れます。

Q.目的は?

1位:老後資金......562人
2位:教育費......164人
3位:旅行資金......158人
4位:趣味費......104人
5位:住宅費......90人


年齢にかかわらず、老後資金のためという人が多く、老後の不安が大きいことが分かります。子育て世代は教育費のため、次に旅行資金の積み立てなどが多い結果に。「何かあったときのために」という声も多数ありました。

【プロが解説!】貯蓄は目的別に行うと効果的
貯蓄はライフプランを立て「いつ」「何に」「いくら」必要になるのか把握して準備を。老後の備えはコツコツ始めるのがポイントですが、現役世代は将来稼ぐための自己投資も大事です。

貯蓄の方法は?

Q.貯蓄の方法は?

現金で預貯金口座に貯蓄...48%
NISA...16%
個人年金保険...9%
財形貯蓄...7%
iDeCo(個人型確定拠出年金)...5%
厚生年金基金、企業型確定拠出年金...4%
その他...11%


給与振込口座にそのままの人が約半数!?
預貯金口座に入れっぱなしの人が48%と最も多く、2024年1月から拡充されて話題になっているNISAを使っている人は約16%と、あまり活用されていない様子。会社で財形貯蓄や社内預金を利用している人もいます。

【プロが解説!】NISAやiDeCoは仕組みを理解してから
10年以上使わないお金や老後資金の貯蓄なら、NISAやiDeCoを利用しましょう。コツコツ積み立てて10年以上運用する前提で。元本保証ではない金融商品に投資するので(※)、仕組みを理解してから始めて。
※ iDeCoは元本確保商品もあり。

今興味がある貯蓄法はありますか?

Q.今興味がある貯蓄法はありますか?

(公的年金を除く。複数回答可)
NISA......46%
現金で預貯金口座に貯蓄......21%
iDeCo(個人型確定拠出年金)......11%
個人年金保険......6%
財形貯蓄......4%
厚生年金基金、企業型確定拠出年金......3%
その他......9%


読者の関心が高いのは、NISAとiDeCo。「NISAやiDeCoの始め方を知りたい」という声が多数ありました。「安心安全な貯蓄法を知りたい」「投資の時代が来たとは思うものの、イマイチ理解できていない。ベストな投資法を知りたい」という声も。

※この調査は『レタスクラブ』のwebアンケートにて2024年1月15日~23日に20~80歳の938人に実施。

* * *

物価高でも、貯蓄額を変えずに家計をやりくりしている人が6割以上もいるんですね。貯蓄の額を減らすのではなく、支出を抑えることから取り組んでいるのでしょう。プロの解説を参考に、貯蓄方法についても見直してみるといいかもしれません。

イラスト/chillchitta 取材・文/生島典子 

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<レタスクラブ ’24 4月号より>




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