「貯蓄は死守!」が実は貯められない原因だった!? 見直したいお金のカン違い

#くらし   
「貯めるお金」と「使うお金」を区別し過ぎてない?


住宅ローンの支払いや子どもの学費積み立てなど、毎月やりくりに懸命なのは、どの家庭も同じ。ところが! 「1円でも減らしたくないと考えるからこそ、間違った選択をしてしまうことも」と指摘するのは、経済コラムニストの大江秀樹さん。例えば、こんなお金のカン違いしていませんか?

●やりくりがきつくても毎月の積み立ては死守!

●車(家電)を買い替えるとき、貯蓄は絶対崩さず分割払い

●貯めるお金と使うお金を区別し過ぎて失敗!

「ムリに積立額を増やし過ぎて、逆に赤字になっている人は多い」とやす子さん。「私たちは無意識に貯めるお金と使うお金とを心の中で分けています。手元に貯蓄があるのにわざわざ預金金利より高い手数料や金利を払って分割払いするのは全くの損」(大江さん)。



心の中に多くの財布を作ってはダメ。貯蓄を聖域視せず、合計の損得で考える。

 

【カード払いのほうがポイントやマイルがたまるから現金よりおトク】


●ためるためにカードで払うのは本末転倒

現金値引きとポイント付与を比べると「もらえる」ほうがおトクな気が。どうせなら多くためようという心理が働き、支払いの中身よりためることが目的になりがち。「ポイントやマイルをもらうためにムダな買い物で家計を圧迫していないか心配」(やす子さん)。



払う痛みを感じにくいカード払いは最低限に。値引きに使えるポイントはためずにすぐ使う。

カン違いしたままだと、実感のないまま、じわじわとお金が目減りすることも。思い当たることがあれば、今すぐ改めて!

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Information

教えてくれたのは:大江英樹さん
経済コラムニスト。人はなぜか損につながる判断をしてしまうという「行動経済学」をテーマにした著書多数。著書に『教科書にないお金の増やし方・守り方』(大和書房)など。

教えてくれたのは:激★やす子さん
節約愛好家。雑誌編集者としての経験を生かして貯蓄や節約のアドバイスを行なう。著書に『「3足1000円」の靴下を買う人は一生お金が貯まらない』(松崎のり子名義・講談社)など。

イラスト=伊藤美樹 編集協力=松崎のり子


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