夏のプリンセス・クルクマで、リゾート気分のウィークエンド【花と素敵な週末をVol.5】

#くらし   
今週のおすすめは、ショウガの仲間、クルクマです。


こんにちは!「ウィークエンドフラワー」プロデューサーの小川典子です。こちらでは、旬の季節に楽しみたい花の、“長もちさせるハウツー”や“簡単おしゃれなコーディネイトのコツ”をお伝えしていきます。花瓶がなくても大丈夫。少しの花材と身近な雑貨を組み合わせて、家のなかに自分のお気に入りの花コーナーを作ってみませんか?

8月第1週のおすすめは「クルクマ」


8月のウィークエンドフラワー.その1/クルクマ(英名:Turmericターメリック和名:春鬱金)

・原産国:熱帯アジア、アフリカ、オーストラリア

・主な生産地:静岡県、愛知県、福岡県

湿度の高い夏の空気に似合うのは、亜熱帯の風をはらんだ南国の花やグリーン。

8月の始まりは、アジアンムードの「クルクマ」をチョイス。ほっそりした茎にユニークな形の花、初めて見る方は「これは何の花?」ときっと思いますよね。クルクマは、ウコンでおなじみのショウガ科の植物。葉や球根を見ると、谷中生姜によく似ていて納得します。

ハスの花にも似た美しさですが、花に見える部分は葉っぱが変化した苞(ほう)。実際の花は、苞の内側にそっと小さく咲いています。暑さに強くて花もちがよく、夏の間私たちを楽しませてくれます。「夏場は花が持たないから…」と敬遠しがちですが、クルクマは強い味方ですね!

大輪のシャロームタイプと小輪で肉厚なミニタイプがあり、濃淡ピンク、白、グリーンなどカラーバラエティもいろいろ。かわいらしさのなかに、どこかスタイリッシュな表情があったり、雄々しさを感じるほど力強い花姿があったり…。魅力は品種によってさまざまです。

また、品種によって花もちに差があり、肉厚なタイプのほうが若干長く楽しめるよう。

今回のアレンジに使用したのは、ミニタイプの「プーディンプリンセス」。花姿が小さな王冠のようで、まさに夏のプリンセスです。シェルのような淡いピンクと、小さく凛とした佇まいが涼しげで、デビュー以来とても人気があります。

クルクマは、同じ熱帯原産のランの仲間とも相性抜群! 色鮮やかな「モカラ」や、モダンな雰囲気の「バンダ」などといけても素敵ですが、今回は純白の「デンファレ」を合わせて、可憐にプリンセス感アップ! 洗面台や鏡の近くに飾ったら、ちょっとキレイになれそう♪ですね(笑)

淡い色が愛らしい、クルクマ「プーディンプリンセス」。


シャーベットカラーのクルクマでひんやりアレンジ


あえてグリーンを合わせずに、白系のクルクマとランだけで、涼しげに愛らしくまとめます。花のフォルムがしっかりしているので、少ない本数でも絵になります。

■材料(花材費合計=1000~1500円)

●花材

クルクマ「プーディンプリンセス」/2本

デンファレ「ジャックハワイ」/1本

爽やかにコーディネイトしたいから、貝殻を合わせて。


●器について

今回は夏らしく、ブルーのガラス器をチョイスしました。こちらは雑貨店「フライングタイガー」で、150円ほどで売っているキャンドルホルダー。キャンドルの部分をはずして、花器として使用しています。

インダストリアルな雰囲気のインテリアの流行にともなって、薬瓶型の器はここ数年のトレンド。小さな花飾りが、さりげなくおしゃれなカフェ風になって、自宅用の花あしらいにおすすめです! 花がない時は、棚の上などに並べておくだけでもかわいく、人気のドライフラワーを入れる器にもぴったり。雑貨屋さんで見つけたら、ぜひ手にとってみてください。

瓶は花を飾っても、そのままでも、いまどきのインテリアに。


画像では、白い貝殻のオブジェを並べました。白い小物を合わせると、すっきり爽やかなコーディネイトになりますね。デンファレの花を1輪添えれば、いっそう南国リゾート気分に。

■3ステップでアレンジ

瓶に水を入れて、飾る…。アレンジは3ステップで完成です。


1 クルクマは水道水でOK、切花鮮度保持剤を使用しなくても長もちします。

2 2本のクルクマが横並びにならないよう、高低差をつけながらスッと立たせます。

3 デンファレをサイドに流すようにあしらえば、できあがり!

※クルクマは暑さに強いですが、乾燥を嫌うので、午前中に霧吹きをして保湿すると、花もちがさらにアップ! エアコンの風が直接当たらないように気をつけましょう。

夏のホームパーティーにモダンエスニックアレンジ


同じ種類のクルクマも、熱帯のグリーンをあわせるとまた違う雰囲気に。グリーンを器の中に入れて水に沈ませると、それだけでも素敵な夏のインテリアになります。

グリーンを水中に。簡単で、上級っぽく見えるアレンジテク。


花と葉の美しさをシンプルに魅せるモダンなアレンジ。

夏のホームパーティなど、タイ料理やベトナム料理などエスニックなメニューでゲストをおもてなしするようなシチュエーションにぴったりな花飾り! すごーく簡単なのに、グリーン使いのテクニックひとつで、ワンランク上のアレンジに見えます(笑)。

シリンダー形(円筒)のガラスの器も、ひとつ持っていると便利ですよ。

■材料(花材費合計=1000~1500円)

●花材

クルクマ「プーディンプリンセス」/2本

クルクマ「エターナルピンク」/1本

タニワタリ/1枚

タニワタリは水に沈めると、別の迫力が出ます。小輪系のクルクマと一緒にいける場合は、パキッと濃い目の色が入ったほうが、バランスがとれます。

■3ステップでアレンジ

1 タニワタリの葉の茎が硬い部分をカットし、葉の表面が表になるように丸めながらガラスの器の中に入れます。器の1/3くらいの水を入れます。画像下のように、タニワタリだけでグリーンのオブジェのように見せる場合は、器いっぱいに水を入れた方がキレイです。

2 クルクマ3本を、長さが横並びにならないよう高低差をつけていけます。ガラスの器の高さよりも、タニワタリのグリーンの面積を見ながら、クルクマの長さを決めるとよいでしょう。

3 アレンジの周りに、エスニックな雑貨や食器、キャンドル、南国フルーツなど並べると、いっそう素敵なアジアンリゾート風コーディネイトに。

グリーンは丸めやすいよう、堅い部分はカットします。


直径に合わせて丸めたグリーンを、瓶の中へ。


水ごしに眺めるグリーンは、清涼感たっぷり。


タニワタリを入れた花器に、さらにクルクマ1本を沈めて水中花のようにしても素敵です。肉厚のクルクマは、水中花にしても、しばらく楽しめる花なのです。

クルクマは、グリーンと一緒に水中花にしてもOK。


カレー粉などに使われるターメリックを球根に含む「ウコン」は、日本でも江戸時代から栽培されていました。一方、観賞用のクルクマは、1990年の「大阪花の博覧会」で輸入されたことをきっかけに、国内でも広く栽培されるようになったそうで、まだ最近の花といえます。

現在のクルクマの人気品種を生み出しているのは、タイ在住の日本人育種家・齊藤正二さん。日本人の感性にあった、色や形状のクルクマが次々とデビューしています。齊藤さんが運営する「チェンマイセトコンファーム」では、多くの村民が仕事をしていて、村全体が大家族、齊藤さんは村のお父さんのような存在だそう…!

クルクマが数輪リビングに飾られているだけで、南国の風が流れるリゾートに~。じつに手軽にバカンス気分が味わえます(笑)。夏の花は、旅するよう楽しみたいですね。

ではでは皆さま、花と素敵な週末を。

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