食材を切らない! 分量をはからない!あなたを助ける絶品レシピ おつかれの日のラクうまレシピ&アイデア(4)【連載】

#食   
食材を切ったり分量を計るのがめんどうなあなたに!


仕事を終え帰宅し、ヘトヘトでも、家族のために食事を作らなきゃいけない人がいます。しんどい日は外食にしてしまうという方法もあるけれど、外食は回数や人数が増えると家計を圧迫しがち。塩分や脂質のこと、小さいお子さんがいらっしゃるなら食材の安全性も気になりそうです。

そんないかんともしがたい晩ごはん作りの負担を少しでも減らしていこう! というのがコンセプトの『その手があったか! おつかれ晩ごはん』。料理上手で、暮らし上手なインスタグラマー&ブロガーさん、食のプロに、晩ごはん作りのコツ&レシピを全7回までお届けします。今回は第4回目です。

切らない、はからない…でも大丈夫/スガさん


「ヘトヘトの日はとにかく調理の手間をかけたくないです。私も日々ラクすることばかり考えています」というのはスガさん。作りおきのイメージがありますが、週末2日は、その都度晩ごはんを作っているそうです。

「その日に作って食べる料理は、どれも“だいたい”ですが、とくに調味料の目分量を知っておくと、だいたいでもおいしく作れると思います」。今回は、食材を切らない、材料をはからない、あれこれ味つけをしない、で作るレシピを教えてもらいました。どれも、調味料の目分量がわかる方法つき。まずは切らない炊き込みごはんから紹介しましょう。

【調理のコツ】

丸ごと入れた具材は炊飯後にやわらかくなり、鶏肉もしゃもじで切れるほど。ゴロッとした食感がうれしい。

食材を切らないそのまんま炊き込みごはん


【材料】(3~4人分)

米 2合(360ml)、にんじん 2/3本、ごぼう 1/2本、鶏もも肉 1枚、だし汁 炊飯器2合の目盛りまで(または、水+顆粒だしの素小さじ1)、しょうゆ 大さじ3(ぐるっと1秒。密閉ボトルタイプなら3秒)、みりん 大さじ3(ぐるっと1秒)

【作り方】

1.米を洗って炊飯器の内釜に入れる。2合の目盛りまでだし汁を注ぎ、しょうゆ、みりんを加えてざっと混ぜ合わせる。

2.にんじん、ごぼう、鶏もも肉を1の上に重ならないようにのせる

3.そのまま炊飯し、炊き上がったら、水でぬらしたしゃもじで釜の底からすくって上下を返し、具をつぶしながら全体をさっくり混ぜ合わせる。

炊いた後に具をくずせば、切ってから炊くのと同じ という逆発想。スイッチを入れたら後は炊飯器におまかせ!


◆食材を丸ごと入れるだけ!

・野菜を先に入れる……にんじん、ごぼうは皮つきのままでOK。よく洗って、切らずに入れます。分量もだいたいでよく、ごぼうは内釜より少し短め、にんじんは半分が目安。ごぼうが長い場合はポキッと折ります。

・鶏もも肉をのせる……鶏肉も切らなくて大丈夫。ふたをかぶせるようなイメージで、皮目を下にして入れてください。理由は、皮の部分からおいしいうま味がだしに染み出るようにするため。おいしく炊けます。

鶏もも肉だって切らなくて大丈夫!


分量をはからなくても“だいたい”でシェパーズパイ風が作れる!


次に紹介するのははからない調理法、適当シェパーズパイです。「シェパード(羊飼い)の名がついているとおり羊肉を使います。これを厳密に作ろうとすると、トマトピューレ、シナモン、タイム……とさまざまな材料が必要で、『無理!』ってなります」。じゃあ、なぜおすすめを?「合いびき肉×じゃがいも×チーズの間違いない組み合わせなので、せっかく作ったのに食べてくれないってことがないんですね。じゃあ、だいたいで作れる方法はないかと考え、分量の目安を割り出しました」

分量の目安がわかると、料理の本を見ながら作るときでも計量せずにおいしく作れるとのこと。「目安を知ってる目分量とそうじゃない目分量では全然違うんです」。

◆覚えておくと便利! だいたいの目安

スガさんのレシピに出てくる材料を中心に、計量スプーンなしでもだいたいの目安がわかる方法をご紹介します。

【しょうゆ、みりん】鍋ぐるっと1秒=約大さじ3(密閉ボトルなら3秒)

【ケチャップ、ソース、マヨネーズ】フライパン1周分=約大さじ1

【牛乳】フライパンぐるっと1周分=約50ml

【合いびき肉】ひとつかみ=約100g

【とろけるチーズ】ひとつかみ=約60g

【じゃがいも、たまねぎ】ひとつかみ=約1個

【写真を見る】断面までおいしそう! 「はからない適当シェパーズパイ」のレシピも


はからない適当シェパーズパイ


みんな大好き! 合いびき肉×じゃがいも×チーズの組み合わせ

【材料】(3~4人分)

玉ねぎ&ひき肉炒め 全量(作り方は下記参照)、じゃがいも 3個(両手でひとつかみ)、溶けるチーズ

約60g(ひとつかみ)、サラダ油 小さじ1、

A:マヨネーズ 大さじ1、牛乳 約50ml(マッシュポテトをのばしやすい程度にやわらかくなる量。水でもOK)、こしょう 適量

【作り方】

1.じゃがいもは皮をむかずに丸ごとゆでる。やわらかくなったら皮をむいてつぶし、Aを加えてマッシュポテトを作る。

2.耐熱容器にサラダ油をぬり玉ねぎ&ひき肉炒め、溶けるチーズ、マッシュポテトの順に重ね、200℃のオーブンで表面に焼き色がつくまで焼く。

【調理のコツ】材料はすべて火が通っているので、全体が温まって焼き色がつけばOK。ほうっておけるのでラクチンです。

◆作りおきのスガさんおすすめ! 玉ねぎ&ひき肉炒め

上で使った玉ねぎ&ひき肉炒めはパスタやカレー、ワンプレート料理のつけあわせに、と活用度の高さが魅力。作りおきしておくと便利です。

【作り方】

1.玉ねぎ1個をみじん切りにする。

2.フライパンにサラダ油大さじ1をひき、1を炒める。透き通ってきたら合いびき肉3つかみ(約300g)を入れて色が変わるまで炒め、ケチャップ大さじ1、ソース(ウスターまたは中濃)大さじ1、こしょう小さじ1/3を加えてざっと炒めて完成。

著=家ごはん研究会

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著者:家ごはん研究会
家庭料理の悩みを解決するべく立ち上がった有志の会。「仕事に育児に毎日忙しい! ちょっとぐらいはラクしたい」「一人暮らしで自炊が面倒」「共働きで外食ばっかり」など、さまざまな晩ごはん作りの悩みを解決。

★今回教えてくれたのは
■スガさん Blog:週末の作り置きレシピ
会社員として働きながら、料理家としても活躍。1週間の作りおきおかずとアレンジレシピをほぼ毎日提案。著書に『もっとラクする半調理』(KADOKAWA)などがある。東京都在住。

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