限られた予算でもこだわりの家が欲しい! それなら「ローコスト住宅」がおススメ

#くらし   
「ローコスト住宅」なら、予算はきっちり抑えつつ、自分たちらしい家が手に入る


いつかは建てたいマイホーム。

「予算は限られているものの、多少は自由に設計したい」「通勤なども考慮し、立地にもこだわりたい」という方は、選択肢の一つに「ローコスト住宅」を加えてみてはいかがでしょう?

不動産コンサルタントの畑中 学先生にローコスト住宅について教えてもらいました。

「ローコスト住宅」は、けっして低品質ではない!


「ローコスト住宅」とは?


「ローコスト住宅」とは、一般的にハウスメーカーなどが提供する「企画(規格)住宅」と呼ばれる住宅のことです。ある程度決まった部材や設備などの中から、ユーザーが好みのものを選択します。「和室は不要だからリビングを広くしたい」といった間取りの要望についても、注文住宅のように多少の融通が利かせられます。

ただし、建築に使用する部材などを一定の規格で切り出し、大量に仕入れることでコストカットを図っているため、「奇抜な外観にしたい」など、規格外の要望には応えられません。

一方、メーカー側は大量販売が前提のため、万一の場合に備え商品化前に構造的な問題には細心の注意を払っており、品質が担保されている点は魅力です。

広さとのバランスを考えれば、全体費用を抑えることが可能!


「ローコスト住宅」っていくらするの?


ローコスト住宅の平均坪単価は約30万~50万円。30坪程度で1000万円台の家が一般的です。

ただし、この金額は「本体工事費」のみの金額で、塀などの「外構費」や設計費などの「諸経費」は含まないので要注意。

ちなみに、家を建てるための費用のうち、「本体工事費」は約75%といわれていますので、本体工事費1000万円のローコスト住宅を建てるには、総額で約1300万円強が必要になります。

さらに費用を抑えるには?


比較的リーズナブルなローコスト住宅ですが、さらに費用を抑えたいという人のために、いくつかコスト削減のテクニックをお教えしましょう。

テクニックその①「床面積はなるべく小さくする」

建築に必要な柱などの部材や工事の手間が減らせ、全体費用が抑えられます。

テクニックその②「凹凸の少ない家の形でデザインする」

同じ総床面積でも角の多い複雑なデザインの場合、作業工程や部材が増え、費用も増えてしまいます。できるだけシンプルな形にしましょう。

テクニックその③「浴室・トイレなどの水まわりをまとめる」

浴室やキッチン、トイレなどをバラバラに配置すると配管が複雑になり、作業や部材の面でコストアップにつながってしまいます。

【画像】なるべくシンプルな正方形の家を目指すと全体費用を抑えられる


これらのコストカット術を駆使することで、ローコスト住宅最大の魅力であるイニシャルコスト(建築工事費などの初期費用)をさらに抑えることができます。

ただし、ローコスト住宅は、予算の都合もあり、家の住み心地に関係してくる「高気密・高断熱」の設備や断熱材を使用できるとは限りません。家を建てた後に発生する光熱費用などのランニングコストについては、事前に検討しておく必要があります。

住宅展示場などで最新技術を使用した「省エネ住宅」などの住み心地も体感してローコスト住宅と比較し、建築コストをどこまで抑え、何を削るのか、判断材料にしておくことをお勧めします。

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