質ではなく量の違い?「うな丼」と「うな重」に秘められた歴史

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うな重が生まれたのは“保温”がきっかけ?


ちょっと値は張るけれど、精力がつくとあって人気の“うなぎ”。

うなぎ料理店では様々なメニューが提供されていますが、看板メニューともいえる「うな丼」と「うな重」は何が違うのでしょうか。

“うな丼”は江戸時代に誕生!


今年4月放送の「この差って何ですか?」(TBS系)では、“うな重とうな丼の差”について紹介。

老舗うなぎ屋「久保田」の女将さんに話を聞いたところ、「うな丼とうな重では、うなぎの量が違うだけ」「うなぎ自体は全く同じもの」との答えが返ってきました。

うな丼とうな重には長い歴史があり、まずは江戸時代後期にうな丼が誕生。

人気は瞬く間に広まり、江戸の町に800軒ものうなぎ屋ができたといいます。

明治時代に入ると人気店がうな丼の出前を始めたものの、配達時間がかかるためうな丼が冷めてしまったそう。

そこでとある店主が、うなぎとご飯をつめた重箱をお湯入りの重箱で挟む方法を考案。

保温効果が高まり、うな丼を温かいまま届けることに成功しました。

重箱の見た目もあって、“高級感”が演出されたうな重。

しかし当時の重箱は丼よりひと回り大きく、うな丼と同じ大きさのうなぎを入れるとご飯が見えてスカスカな印象を与えることに。

解決策としてうなぎが増量されたため、うな丼よりもうなぎの量が多くなったのです。

うな丼とうな重の誕生秘話に、視聴者も興味津々。

ネット上では「うな丼がいつ誕生したか知らなかったけど、思いのほか歴史があってビックリ」「うな丼とうな重のうなぎって同じだったんだ… うなぎの質が違うのかなって思ってた」「保温のためのアイデアがうな重につながったのは面白いなぁ」といった声が相次ぎました。

うなぎを食べる頻度は「半年に1回」!


【写真】予算を考えると専門店は心配?


近年は稚魚の不漁、価格の高騰といったニュースが続いているうなぎ。

企業間取引をサポートする「株式会社プラネット」では「うなぎに関する意識調査」を実施して、うなぎを食べる頻度や予算についてまとめました。

“うなぎを食べる頻度”の質問では、「半年に1回くらい」が26.2%で最も多く、「2~3カ月に1回くらい」(16.8%)、「年に1回未満」(16.1%)、「年に1回くらい」(15.8%)という結果に。

また「最近何年間も、うなぎは食べていない」という人が18.9%と2割近くになり、価格高騰の影響があるのではないかと指摘されています。

「土用の丑の日」に食べるうなぎの“食事形態・購入先”について、最も多かったのは「スーパー、デパ地下などの食料品売り場のうな重・うなぎ弁当・蒲焼き」(65.3%)。

予算については「1000円~2000円未満」の41.2%がトップで、「1000円未満」(23.0%)、「2000円~3000円未満」(19.6%)という順になりました。

お財布と相談しつつ、うなぎ料理を堪能して夏の暑さに備えてくださいね。

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